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9、不思議なオアシス
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(いい加減にしてくれないか?お客人。)
もう、何度目だろうか?この森の精霊に苦言をもらったのは…
サザンカがいるこのオアシスの不思議さに慣れてきていたシショールだけれども、何故か、フーには嫌われていて、何度となく小言をもらう。
「あん?今度は何だ?精霊殿?」
シショールは只今、肉にすべき魔物を解体中である。流石にここを出て行くなとサザンカに言われていても、世話になっている手前、何もせずに食事にありつこうなどとは思わない。大した人間ではないがそこまで落ちぶれてはいないつもりであった。なので、今はフーがこのオアシスに誘導して来た小型の魔物を生捕り、肉にする為に解体中だ。
(だから、私の前でそれを抜くなと言うのに!)
シショールが使用しているのはここでサザンカが使っている短刀では無い。自分のタガーである。シショールに使って貰うのが嬉しいと言うタガーの精霊の働きのおかげか、皮の厚い魔物がスイスイと解体されていく。その方が肉の鮮度も保たれるし、早く調理に取り掛かれる。いい事尽くめなのだが、やはり精霊フーはシショールのタガーが気に入らないらしい。
「だが、サザンカ嬢の短刀はほぼ使い物にならないぞ?精霊殿だってご主人に早く旨い物食べてもらいたいだろう?」
(くっ………)
自然界の精霊は鉱物から作られる主に武器になる様な物に付く精霊を毛嫌いする。それは自分達の縄張りを切り裂く無法者だと思っているらしいのだ。しかし、このタガーをこの上もなく愛用しているシショールにとって、タガーはもう手放せない物となっているし、タガーについた精霊もまんざらでは無くシショールを気に入っている様だ。けれどもシショールを気に入っているのに姿を現し、シショールの配下になろうとしない所が気まぐれな精霊らしい。
「もう、フーったら…シショールさんはタガーで無理にこのオアシスの木々を切ることなんてしないでしょう?」
(当たり前です!!サザンカ、そんな事をされたらそこに居る人間を追い出しますからね!)
「おや、それはまずいな……ここを追い出されたらきっと生きていけない。」
冗談ぽく言ったつもりが本当のことだから、サザンカは苦笑する。
「ごめんなさい。シショールさん。フーは大昔、我が家に使役されるきっかけとなったのが…何だったかしら?」
(当時流行っていた、精霊付きの武具を集めた酔狂な剣豪に…周囲を固められたんです………)
ガッチリとフーの周囲は金属に宿った精霊達によって囲まれ、それらは戦闘好きの主人に似て今にも攻撃を仕掛けて来そうな雰囲気をバンバン放っていたそうだ。森の精霊は何かを壊したり傷つけたりを好まない。なので積極的に争わない方法を選んでしまう。それで大人しく囚われ、契約を結ぶはめに陥ってしまった。その後からサザンカの一族を見守って来たわけだが、それについては何ら不服もない。人間なんて精霊からしてみれば、本来ならば歯牙にも掛けない存在であったのに、今ではサザンカがフーにとってかけがえのないパートナーとなってしまっているから不思議だ。
捉えられなければサザンカとも会えなかった。そんな口惜しい事など、フーにとっては他にないのだから。
「そうだった!だからフーは彼らが余計に苦手みたい。」
「そうか…あんたも捕まった口か…人を恨まなかったか?」
シショールの質問にサザンカの表情は暗くなる。何やら思う所があるのかもしれない。
シショールは解体し終わった魔物の肉を綺麗に広げて塩を振る。これを干して保存食にする為だ。精霊フーはその肉に乾いた風を当て続け、乾燥を早めてくれる。
(恨む?我らにとって人など恨みの対象にもならないのに?)
囚われたと言っても精霊の存在は寿命によって決まっているわけではない。だからフーがここにとどまる間に、フーを捕まえた戦闘狂も使役したフーの初代の主人ももうこの世にはいないのだ。契約があるから主人の子孫の元を離れないだけなのだが、その契約もサザンカを前にしたら吹いて消える様な物だろう。それだけ長い年月が経っている。
「ふ…そうか…恨む価値も無い…そう思えたなら、生きやすいだろうな…」
大切な物も、愛した者も…恨む価値の無い者だと分かっていたら、苦しまなくても良かったからだ。側にいる価値もないと分かったなら、とっととこっちから離れたものを………
「シショールさん…ご飯にしましょうか!!」
暗くなりそうな思考を打ち砕く様な明るい声が響く。さっきまでサザンカだとて表情を沈ませていたのに、今は無理をしているのかもしれないが、ニコニコと柔らかな笑みを浮かべている。
「今日は早く捌けましたからね~。料理に時間がかけられますよ~。」
鼻歌を歌いつつ、明るく振る舞ってくれる姿に少なからずシショールは救われている。ともすれば生きる気力など、とっくの昔に無くしてしまっていてもおかしくは無いのだから。人と一緒に話し、仕事をして食事を取る。それがちゃんとまだ美味しいと感じるのだから、ここから出られないとしても、生きる事を諦めるのはまだ早いのだろう…
サザンカの保護者的存在はここには精霊のフーのみだ。なのに、生活の全てをサザンカが一人でこなしている。食糧を集めて来たりするのはフーが手を貸している様だが、それを調理し、保存し、料理を作る。まだシショールよりずっと幼いのに、立派なものであった。
ニコニコを崩さないでサザンカは煮込み料理を仕上げてしまう。シショールもパンを捏ね、釜戸の番をする。冒険者であった時ならば野外の炊事は日常茶飯事であったが、こんなにゆっくりとした日々を未だかつて送った事がないのだからいまいち調子が出ない。
もう少しだけ、荒ぶる心が落ち着いたならば、ここで何が出来るのか、良く、考えよう…
できましたよ~の声に誘われて、サザンカとこうしてたまに食事を摂る一時にささやかな感謝をして、シショールは熱々の煮込み料理に舌鼓を打った。
時間になればあの不思議な雨が降ってくる。それは一時身体を濡らすが、水を被った時の様な不快感がないから更に不思議であった。その雨に打たれている果物やら野菜は、病気もなくスクスクと育ち今日もシショール達の腹を満たしてくれている。
ここはランカントのどこで、一体サザンカはどんな人物なのか…疑問は消えていかないが、それにも不快感も感じ無い自分にシショールは更に驚いた……
もう、何度目だろうか?この森の精霊に苦言をもらったのは…
サザンカがいるこのオアシスの不思議さに慣れてきていたシショールだけれども、何故か、フーには嫌われていて、何度となく小言をもらう。
「あん?今度は何だ?精霊殿?」
シショールは只今、肉にすべき魔物を解体中である。流石にここを出て行くなとサザンカに言われていても、世話になっている手前、何もせずに食事にありつこうなどとは思わない。大した人間ではないがそこまで落ちぶれてはいないつもりであった。なので、今はフーがこのオアシスに誘導して来た小型の魔物を生捕り、肉にする為に解体中だ。
(だから、私の前でそれを抜くなと言うのに!)
シショールが使用しているのはここでサザンカが使っている短刀では無い。自分のタガーである。シショールに使って貰うのが嬉しいと言うタガーの精霊の働きのおかげか、皮の厚い魔物がスイスイと解体されていく。その方が肉の鮮度も保たれるし、早く調理に取り掛かれる。いい事尽くめなのだが、やはり精霊フーはシショールのタガーが気に入らないらしい。
「だが、サザンカ嬢の短刀はほぼ使い物にならないぞ?精霊殿だってご主人に早く旨い物食べてもらいたいだろう?」
(くっ………)
自然界の精霊は鉱物から作られる主に武器になる様な物に付く精霊を毛嫌いする。それは自分達の縄張りを切り裂く無法者だと思っているらしいのだ。しかし、このタガーをこの上もなく愛用しているシショールにとって、タガーはもう手放せない物となっているし、タガーについた精霊もまんざらでは無くシショールを気に入っている様だ。けれどもシショールを気に入っているのに姿を現し、シショールの配下になろうとしない所が気まぐれな精霊らしい。
「もう、フーったら…シショールさんはタガーで無理にこのオアシスの木々を切ることなんてしないでしょう?」
(当たり前です!!サザンカ、そんな事をされたらそこに居る人間を追い出しますからね!)
「おや、それはまずいな……ここを追い出されたらきっと生きていけない。」
冗談ぽく言ったつもりが本当のことだから、サザンカは苦笑する。
「ごめんなさい。シショールさん。フーは大昔、我が家に使役されるきっかけとなったのが…何だったかしら?」
(当時流行っていた、精霊付きの武具を集めた酔狂な剣豪に…周囲を固められたんです………)
ガッチリとフーの周囲は金属に宿った精霊達によって囲まれ、それらは戦闘好きの主人に似て今にも攻撃を仕掛けて来そうな雰囲気をバンバン放っていたそうだ。森の精霊は何かを壊したり傷つけたりを好まない。なので積極的に争わない方法を選んでしまう。それで大人しく囚われ、契約を結ぶはめに陥ってしまった。その後からサザンカの一族を見守って来たわけだが、それについては何ら不服もない。人間なんて精霊からしてみれば、本来ならば歯牙にも掛けない存在であったのに、今ではサザンカがフーにとってかけがえのないパートナーとなってしまっているから不思議だ。
捉えられなければサザンカとも会えなかった。そんな口惜しい事など、フーにとっては他にないのだから。
「そうだった!だからフーは彼らが余計に苦手みたい。」
「そうか…あんたも捕まった口か…人を恨まなかったか?」
シショールの質問にサザンカの表情は暗くなる。何やら思う所があるのかもしれない。
シショールは解体し終わった魔物の肉を綺麗に広げて塩を振る。これを干して保存食にする為だ。精霊フーはその肉に乾いた風を当て続け、乾燥を早めてくれる。
(恨む?我らにとって人など恨みの対象にもならないのに?)
囚われたと言っても精霊の存在は寿命によって決まっているわけではない。だからフーがここにとどまる間に、フーを捕まえた戦闘狂も使役したフーの初代の主人ももうこの世にはいないのだ。契約があるから主人の子孫の元を離れないだけなのだが、その契約もサザンカを前にしたら吹いて消える様な物だろう。それだけ長い年月が経っている。
「ふ…そうか…恨む価値も無い…そう思えたなら、生きやすいだろうな…」
大切な物も、愛した者も…恨む価値の無い者だと分かっていたら、苦しまなくても良かったからだ。側にいる価値もないと分かったなら、とっととこっちから離れたものを………
「シショールさん…ご飯にしましょうか!!」
暗くなりそうな思考を打ち砕く様な明るい声が響く。さっきまでサザンカだとて表情を沈ませていたのに、今は無理をしているのかもしれないが、ニコニコと柔らかな笑みを浮かべている。
「今日は早く捌けましたからね~。料理に時間がかけられますよ~。」
鼻歌を歌いつつ、明るく振る舞ってくれる姿に少なからずシショールは救われている。ともすれば生きる気力など、とっくの昔に無くしてしまっていてもおかしくは無いのだから。人と一緒に話し、仕事をして食事を取る。それがちゃんとまだ美味しいと感じるのだから、ここから出られないとしても、生きる事を諦めるのはまだ早いのだろう…
サザンカの保護者的存在はここには精霊のフーのみだ。なのに、生活の全てをサザンカが一人でこなしている。食糧を集めて来たりするのはフーが手を貸している様だが、それを調理し、保存し、料理を作る。まだシショールよりずっと幼いのに、立派なものであった。
ニコニコを崩さないでサザンカは煮込み料理を仕上げてしまう。シショールもパンを捏ね、釜戸の番をする。冒険者であった時ならば野外の炊事は日常茶飯事であったが、こんなにゆっくりとした日々を未だかつて送った事がないのだからいまいち調子が出ない。
もう少しだけ、荒ぶる心が落ち着いたならば、ここで何が出来るのか、良く、考えよう…
できましたよ~の声に誘われて、サザンカとこうしてたまに食事を摂る一時にささやかな感謝をして、シショールは熱々の煮込み料理に舌鼓を打った。
時間になればあの不思議な雨が降ってくる。それは一時身体を濡らすが、水を被った時の様な不快感がないから更に不思議であった。その雨に打たれている果物やら野菜は、病気もなくスクスクと育ち今日もシショール達の腹を満たしてくれている。
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