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8、少女が住むオアシス 2
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見晴らし台に連れてきてくれたサザンカは、その後シショールを一人にしてくれた。ここから見たオアシスの外の景色は周囲一面砂地に荒地だ。所々で砂煙が上がっているのは地中蛇が出てきているところだろう。
身の危険を感じない様な今ならば、この地は一見の価値がある。ランカントの奥は未だに解明されていない未開の地だからだ。学者達ならば喜んでここに滞在するだろう。
シショールは陽が沈む前にこのオアシスを一周してみる。砂地なのに背の低い草花が地表を覆い、花をつけている草もある。オアシスは徒歩で軽く歩き切ってしまえるほどの範囲しかないのだが、そこには池や川、小さな畑や複数の果物の木々。サザンカの家だろう小さな小屋まで立っていて、住むには不自由ないと言うのが頷けた。そして不思議なことに、木々の間を散策中には、雨まで降ってきてこのオアシスの地を潤している事を知る。
雨が…………?
ランカントはほぼ砂漠である。洪水量はもちろん多くはない。けれどもこのオアシスの場所には朝と夕とににわか雨の様な雨が降る。再度高台に登り観察しても雨雲らしい雨雲は上空には無いのにだ。
魔法…?
精霊フーの技だろうか?それともサザンカの魔法の成せる技か…?調べ様にもシショール自身の魔力が完全に封じられているので確認しようもないのだが……この雨を浴びていると身体の疲れがすっかりと取れていく様だから不思議なものだった。
「服を……」
そうだ、洗わねばならないだろう。地中蛇の返り血をこれでもかと浴びてしまったシショールは、身を清める必要性を感じ取って、自分の違和感に気がついた。
「汚れて、無い?」
直ぐに気がついても良かった程、いつもと変わらない己の姿にシショールは愕然とする。シショールの衣類には砂埃の他何の汚れもついてはいなかった。そう言えば全身砂だらけになっていた様に記憶している。池も小川もあるのだから、洗い落とすこともできると思い、自分の身体を改めて見返してみても、下着の中まで綺麗さっぱりと砂は消えている。
「………?」
シショールは浄化スキルは持ち合わせていない。サザンカの仕事だろうか?だがしかし、砂だらけ、蛇の血だらけで転がり込んできた大の男を、いくら気を失っているからと言って、裸にして身を清めることなどできるだろうか?それにシショールが目覚めた時は室内ではなく砂だらけの屋外だ。気持ちの悪かった血糊もザラザラの砂も綺麗さっぱり消え失せていることには感謝だが、シショールの頭の中にはそんな事が可能かと、疑問符しか浮かんでこない。そしていくら首を傾げても答えは得られるものでない事もわかっている。だからシショールは素直に感謝を述べようと、高台を降り、サザンカの小山まで出向く。
「あ、シショールさん!これ食べます?」
丁度作りたての煮込み料理の様だ。それに湯気が上がっている小さなパンが籠に積まれていた。どうやらまたシショールの元に食事を運ぼうとしていたらしかった。
「少し、聞きたいのだが…」
「なんでしょう?」
無地のエプロンをつけたサザンカは、一見使用人の様にも見えるのに、彼女が持っている雰囲気はなんとなく品がある。平民出身のシショールと言えど、貴人とは何度も対面した事があるのだから、この勘は間違ってはいないだろうと思われた。何故、ランカントの奥地にいるのか分からないが、きっとサザンカは貴族出身で間違えないだろう。
「俺の衣類を浄化してくれたのはお前か?」
「あ…すみません。差し出がましいと思ったのですが…あんまりなお姿だったもので、つい…あ!泉で身体を清められますよ!水温は丁度良いはずです。覗きに行きませんから食後に浴びていらしたらどうでしょうか?」
覗き…?
別に今時、裸の一つ二つを見られて動転する冒険者はいないだろう…時には身を守るために、男女共に服を脱ぎ捨てる事だってあるのだから。
「いや、それはありがたいが…そうではなくてな。浄化スキルでも持っているのか?ならば話は早いが…見たくもない様な姿をしていただろう?要らぬ世話をかけた…」
「良いですよ。あのままでしたら魔吸虫を引き寄せそうでしたし…」
「魔吸虫…?」
魔吸虫とはもっと南の地のそれも湿度が高い水辺に住み、魔力を持った者達を襲う吸血虫である。大きさは掌ほど。魔力を感知する能力に長けており、魔吸虫生息地での外出時には、魔吸虫避けに自分の身体からでる魔力を抑えなければ忽ち群がってくると言う厄介な虫達だ。まだ自分の魔力をコントロールし難い幼子達には親達や魔力を持った者達が、魔力が漏れ出ていかない様に子供達に薄くベールを作って魔力を遮断させる。刺されれば文字通り吸血されて、それには非常に激痛を伴うので、人々に嫌われている魔物でもある。昔はその性質を使い魔力持ちに対する拷問にも使われていたと言う。そんな魔吸虫はこの様な乾燥した地では姿を見かけることはまずないはずであった。
「あ、いえ…昔、見た事があったので…」
「この乾燥地帯で?」
なんともシショールは納得していないのだが、ここに住んでいるサザンカがそう言うのだから気をつけるに越したことはないだろう。
「ええ、滅多には出ないと思いますけど…お気をつけくださいね?」
「そうか…あいにくと俺は魔力を封じられているからな…関係ないと言ったら関係ないな。」
話しながらシショールはサザンカからこれを持って行って下さいと、食事が入った籠を渡された。
「そんな事をおっしゃらず…何かあってからでは大変です。あれらは非常に貪欲ですから…」
「ここに住む、先人の意見には従った方が良いな…食事は、ありがたく貰おう…」
「はい!まだまだありますから、ゆっくりと召し上がって下さいね!」
シショールは籠を持ってまた高台へと登る。ここは見晴らしがいい。遠くを見るとしたら砂地ばかりで変化はないが、行き詰まった自分自身を見直そうとするには良い場所の様に思えてくる。魔法を封じられてたった一人でこの地に捨てられた。けれども不思議なオアシスと、そこにいた少女によって今シショールは生きている。自分の事ばかり考えていたら、嫌でも心から湧き上がる絶望感と、悲しみと、憎しみに心の中をグチャグチャにされていたかもしれない。
魔力を封じられていて、良かったかもしれない……
もし、シショールのコンディションが通常通りならば、一瞬で王城まで転移で飛んで、王城もろとも破壊尽くさんとする魔神の如くに怒り狂っていたかもしれないのだから。今はその術がない。だから復讐したくても、オアシスで出会った不思議な少女サザンカが作ってくれた料理に舌鼓を打って、ボウッとしながら取り止めもない考えに耽る事ができている。
「旨いな……」
憎悪に染まりそうになる、ささくれ立った心も、サザンカの料理には素直に賞賛を送れるくらいに、まだ正常な所があるらしい………
(いつまで、ここに置いておくの?)
夕食が終わり、身体を流してベットに入る。あの人はどこで眠るんだろう、なんて事を考えながら、目を瞑ろうとしていたサザンカにフーは静かに問いかける。
精霊には感情がないと言われている。けれどもこのフーは長年人間の側に寄り添い、見つめ続けてきたからだろうか。時折酷く感情を表す様な言動をとる事がある。けれども今は、なんの感情も読み取らせてはくれない様な静かな声だ。
「……だって、追い出すことなんてできないでしょう?」
フーはシショールについて不満があるらしい。元々このオアシス自体サザンカの物なのに、途中乱入してきた魔力も使えない様な出涸らしの男の保護までしてしまっているから。
これはフーの望みではない。
「ごめん…わかってるんだけど…けれど、このまま追い出したら、あの人今度こそ死んじゃうかも……」
それだけは、それだけは嫌なのだ。魔物や魔獣に襲われる恐怖は良く知っているから……シショールだとてここにくる前には地中蛇と死闘を繰り広げていた事が嫌と言うほどよく分かった。
だから……
(サザンカ…優しさだけが素晴らしいのではないのよ?)
「わかってる…」
時には確固たる態度で押し返す事の大切さをサザンカもよく知っている。
「けど、あの人…泣いてたのよ?」
大の男が、それも一目見て屈強な男とわかる者が、静かに涙を流していた。ここにくる前、この人に何があったのか分からない。どうして魔力封じなんて高度な呪いを掛けられているのかもわからない。けれども…この人は傷ついている。何かに傷ついて、それでも生きようともがき苦しんで……
(サザンカ……)
サザンカの目の前が、一気に花で埋め尽くされた。
「わっ………ぷっ……ふぅ!」
花々の芳しい芳香で一瞬窒息してしまうんじゃないかと思ったほど、フーは沢山の花を出した様だ。
フーは森の妖精である。だから木々を育み実を成らせ、作物を育てることなど朝飯前だ。サザンカに出した様に山の様に花々を出す事も得意である。
(もう、寝なさい。サザンカ…貴方は思い出さなくてもいいのよ……)
感情がないはずなのにフーの声はひどく優しく慈愛に満ちて、悲しみに満ちようとしていたサザンカの心を優しく包む。
「うん……そうね…そうよね…もう、私は居ないんだから……」
パタリと倒れるように寝入ってしまったサザンカに柔らかな上掛けをかけて、フーはお休みのキスをする。サザンカが生まれてから一日たりとも欠かした事がないフーの習慣だ。
身の危険を感じない様な今ならば、この地は一見の価値がある。ランカントの奥は未だに解明されていない未開の地だからだ。学者達ならば喜んでここに滞在するだろう。
シショールは陽が沈む前にこのオアシスを一周してみる。砂地なのに背の低い草花が地表を覆い、花をつけている草もある。オアシスは徒歩で軽く歩き切ってしまえるほどの範囲しかないのだが、そこには池や川、小さな畑や複数の果物の木々。サザンカの家だろう小さな小屋まで立っていて、住むには不自由ないと言うのが頷けた。そして不思議なことに、木々の間を散策中には、雨まで降ってきてこのオアシスの地を潤している事を知る。
雨が…………?
ランカントはほぼ砂漠である。洪水量はもちろん多くはない。けれどもこのオアシスの場所には朝と夕とににわか雨の様な雨が降る。再度高台に登り観察しても雨雲らしい雨雲は上空には無いのにだ。
魔法…?
精霊フーの技だろうか?それともサザンカの魔法の成せる技か…?調べ様にもシショール自身の魔力が完全に封じられているので確認しようもないのだが……この雨を浴びていると身体の疲れがすっかりと取れていく様だから不思議なものだった。
「服を……」
そうだ、洗わねばならないだろう。地中蛇の返り血をこれでもかと浴びてしまったシショールは、身を清める必要性を感じ取って、自分の違和感に気がついた。
「汚れて、無い?」
直ぐに気がついても良かった程、いつもと変わらない己の姿にシショールは愕然とする。シショールの衣類には砂埃の他何の汚れもついてはいなかった。そう言えば全身砂だらけになっていた様に記憶している。池も小川もあるのだから、洗い落とすこともできると思い、自分の身体を改めて見返してみても、下着の中まで綺麗さっぱりと砂は消えている。
「………?」
シショールは浄化スキルは持ち合わせていない。サザンカの仕事だろうか?だがしかし、砂だらけ、蛇の血だらけで転がり込んできた大の男を、いくら気を失っているからと言って、裸にして身を清めることなどできるだろうか?それにシショールが目覚めた時は室内ではなく砂だらけの屋外だ。気持ちの悪かった血糊もザラザラの砂も綺麗さっぱり消え失せていることには感謝だが、シショールの頭の中にはそんな事が可能かと、疑問符しか浮かんでこない。そしていくら首を傾げても答えは得られるものでない事もわかっている。だからシショールは素直に感謝を述べようと、高台を降り、サザンカの小山まで出向く。
「あ、シショールさん!これ食べます?」
丁度作りたての煮込み料理の様だ。それに湯気が上がっている小さなパンが籠に積まれていた。どうやらまたシショールの元に食事を運ぼうとしていたらしかった。
「少し、聞きたいのだが…」
「なんでしょう?」
無地のエプロンをつけたサザンカは、一見使用人の様にも見えるのに、彼女が持っている雰囲気はなんとなく品がある。平民出身のシショールと言えど、貴人とは何度も対面した事があるのだから、この勘は間違ってはいないだろうと思われた。何故、ランカントの奥地にいるのか分からないが、きっとサザンカは貴族出身で間違えないだろう。
「俺の衣類を浄化してくれたのはお前か?」
「あ…すみません。差し出がましいと思ったのですが…あんまりなお姿だったもので、つい…あ!泉で身体を清められますよ!水温は丁度良いはずです。覗きに行きませんから食後に浴びていらしたらどうでしょうか?」
覗き…?
別に今時、裸の一つ二つを見られて動転する冒険者はいないだろう…時には身を守るために、男女共に服を脱ぎ捨てる事だってあるのだから。
「いや、それはありがたいが…そうではなくてな。浄化スキルでも持っているのか?ならば話は早いが…見たくもない様な姿をしていただろう?要らぬ世話をかけた…」
「良いですよ。あのままでしたら魔吸虫を引き寄せそうでしたし…」
「魔吸虫…?」
魔吸虫とはもっと南の地のそれも湿度が高い水辺に住み、魔力を持った者達を襲う吸血虫である。大きさは掌ほど。魔力を感知する能力に長けており、魔吸虫生息地での外出時には、魔吸虫避けに自分の身体からでる魔力を抑えなければ忽ち群がってくると言う厄介な虫達だ。まだ自分の魔力をコントロールし難い幼子達には親達や魔力を持った者達が、魔力が漏れ出ていかない様に子供達に薄くベールを作って魔力を遮断させる。刺されれば文字通り吸血されて、それには非常に激痛を伴うので、人々に嫌われている魔物でもある。昔はその性質を使い魔力持ちに対する拷問にも使われていたと言う。そんな魔吸虫はこの様な乾燥した地では姿を見かけることはまずないはずであった。
「あ、いえ…昔、見た事があったので…」
「この乾燥地帯で?」
なんともシショールは納得していないのだが、ここに住んでいるサザンカがそう言うのだから気をつけるに越したことはないだろう。
「ええ、滅多には出ないと思いますけど…お気をつけくださいね?」
「そうか…あいにくと俺は魔力を封じられているからな…関係ないと言ったら関係ないな。」
話しながらシショールはサザンカからこれを持って行って下さいと、食事が入った籠を渡された。
「そんな事をおっしゃらず…何かあってからでは大変です。あれらは非常に貪欲ですから…」
「ここに住む、先人の意見には従った方が良いな…食事は、ありがたく貰おう…」
「はい!まだまだありますから、ゆっくりと召し上がって下さいね!」
シショールは籠を持ってまた高台へと登る。ここは見晴らしがいい。遠くを見るとしたら砂地ばかりで変化はないが、行き詰まった自分自身を見直そうとするには良い場所の様に思えてくる。魔法を封じられてたった一人でこの地に捨てられた。けれども不思議なオアシスと、そこにいた少女によって今シショールは生きている。自分の事ばかり考えていたら、嫌でも心から湧き上がる絶望感と、悲しみと、憎しみに心の中をグチャグチャにされていたかもしれない。
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もし、シショールのコンディションが通常通りならば、一瞬で王城まで転移で飛んで、王城もろとも破壊尽くさんとする魔神の如くに怒り狂っていたかもしれないのだから。今はその術がない。だから復讐したくても、オアシスで出会った不思議な少女サザンカが作ってくれた料理に舌鼓を打って、ボウッとしながら取り止めもない考えに耽る事ができている。
「旨いな……」
憎悪に染まりそうになる、ささくれ立った心も、サザンカの料理には素直に賞賛を送れるくらいに、まだ正常な所があるらしい………
(いつまで、ここに置いておくの?)
夕食が終わり、身体を流してベットに入る。あの人はどこで眠るんだろう、なんて事を考えながら、目を瞑ろうとしていたサザンカにフーは静かに問いかける。
精霊には感情がないと言われている。けれどもこのフーは長年人間の側に寄り添い、見つめ続けてきたからだろうか。時折酷く感情を表す様な言動をとる事がある。けれども今は、なんの感情も読み取らせてはくれない様な静かな声だ。
「……だって、追い出すことなんてできないでしょう?」
フーはシショールについて不満があるらしい。元々このオアシス自体サザンカの物なのに、途中乱入してきた魔力も使えない様な出涸らしの男の保護までしてしまっているから。
これはフーの望みではない。
「ごめん…わかってるんだけど…けれど、このまま追い出したら、あの人今度こそ死んじゃうかも……」
それだけは、それだけは嫌なのだ。魔物や魔獣に襲われる恐怖は良く知っているから……シショールだとてここにくる前には地中蛇と死闘を繰り広げていた事が嫌と言うほどよく分かった。
だから……
(サザンカ…優しさだけが素晴らしいのではないのよ?)
「わかってる…」
時には確固たる態度で押し返す事の大切さをサザンカもよく知っている。
「けど、あの人…泣いてたのよ?」
大の男が、それも一目見て屈強な男とわかる者が、静かに涙を流していた。ここにくる前、この人に何があったのか分からない。どうして魔力封じなんて高度な呪いを掛けられているのかもわからない。けれども…この人は傷ついている。何かに傷ついて、それでも生きようともがき苦しんで……
(サザンカ……)
サザンカの目の前が、一気に花で埋め尽くされた。
「わっ………ぷっ……ふぅ!」
花々の芳しい芳香で一瞬窒息してしまうんじゃないかと思ったほど、フーは沢山の花を出した様だ。
フーは森の妖精である。だから木々を育み実を成らせ、作物を育てることなど朝飯前だ。サザンカに出した様に山の様に花々を出す事も得意である。
(もう、寝なさい。サザンカ…貴方は思い出さなくてもいいのよ……)
感情がないはずなのにフーの声はひどく優しく慈愛に満ちて、悲しみに満ちようとしていたサザンカの心を優しく包む。
「うん……そうね…そうよね…もう、私は居ないんだから……」
パタリと倒れるように寝入ってしまったサザンカに柔らかな上掛けをかけて、フーはお休みのキスをする。サザンカが生まれてから一日たりとも欠かした事がないフーの習慣だ。
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