[完]腐違い貴婦人会に出席したら、今何故か騎士団長の妻をしてます…

小葉石

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78、セージュの受難 2 *

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 頭の腐った兄アランド、とセージュの中では決定事項として位置付けられた。じつの弟を、それも嫌だと暴れる者を押さえつけて良い様にしようと言うのは、人としても騎士においてはあるまじき行為なのでは無いかと思うのだ。

 なのに、アランドは動じない。兄と呼んでも人でなし、と罵っても、その手を止める事はなかった。
 
「ふざ…けんな!!」

 鷲掴みにしたセージュの手首をアランドが掴みかえし、片手はもちろん未だセージュの陰茎を執拗に可愛がったままだ。
 
 徐々に刺激に抗えず息が上がってるセージュを目を細めて見つめてくる。
 
「いや、だって……言って……」

 くそう…!力じゃ敵わないのは仕方ないにしても、嫌なのに良い様に触られて、萎えるどころか、限界まで張り詰めてきてしまう自分の下半身が恨めしい……

「ふふ、こうされるのは初めてだろ?ここじゃ汚さない様にしないと、家の者に知られてしまうな。」

 恐ろしい事をサラッと言いきった。家の者に知られる、それは両親や、ウリーにも、だ……

「や、嫌だ!」

「分かっている。私だって余計な心配なんてかけたくないからね?」

 だったら、とっとと止めたら良いだろうに、腐ったアランドは止めるどころか、張り詰めて雫を流すセージュの肉を、そのまま口に入れてしまった…

「はっ……」

 初めて知る一気に根元まで包まれる熱い感覚、柔らかく、艶かしく動いて、包んで、吸い上げられる。熱く甘く、快感に追い詰められる経験のないセージュには抗う事はもう頭から飛んいった。

「あぁっ……!」

 呆気なく達せられて、肩で息を吐きながら、緩くアランドの頭を引き離そうとしたのだが、アランドが離れていかない。

 まるで最後の一滴までも搾り取ろうとするかの如くに、アランドは齧り付いている。

「も…はな、せ……」

 放ったばかりで、敏感な所を触られたくはない…なのに
 
「きもひ、いいらろう?」

 ジュッと音を立てて更に強く吸ってくる。未だ完全に萎えていない状態で舐め続けられ、刺激を与えられ、若いセージュは更なる刺激に翻弄されてしまう。

「あ…馬鹿!!や、めろ…んぅ……ふっ…」

 更に強く扱かれ、張り詰めた陰茎の鈴口から再度雫が溢れ出る。それを舐めとるのか塞ぐのか、アランドは舌先でグリグリと何度も刺激してやめてくれない。

「やぁ…め!…んぁ…あ、やだ…!もぅ……んっっ!!」

 二度目に放った後は、もう身体を支えられず、セージュはグッタリと座席に身体を倒してしまった。

「やぁ…だ…も……ぁっ…んぅ…」

 快感に涙を浮かばせながら、嫌だを連発するセージュを押さえつけてアランドは口を離さない。何度でも、セージュの抵抗が無くなって完全に身体の力が抜け切るまで、執拗にアランドは止め無かった。




「お戻りですか?若様!?」

 アクロース侯爵邸に着いた時にはセージュはアランドに抱え挙げられる始末だ。驚いて執事達が駆け寄ってくる。何しろウリートの体調不良で慣れている面々とは言え、抱えられているのが信じられないことに、頑丈なセージュなのだから何かあったのだろうと焦ったのだ。

「ああ、大丈夫…少し訓練が激しかった様だ。聞きたい事もあるし、私の部屋で休ませて様子を見る。エルゼは要るか?」

「はい、こちらに…」

 エルゼはアランド付きの侍女である。

「私が呼ぶまでこなくて良いよ?」

 こんな時の主人には近付かない方が精神衛生面では良いのでお言葉どうりにいたします。

「承りました。必要な物がありましたらお知らせください。」

「大丈夫。私の部屋に揃ってるから。」

「………ごゆっくり、お休みくださいませ……」

 このアクロース侯爵邸にいる者の中でどれだけの人がアランド様の本当の姿を知っておられるだろうか…?取り敢えず、私の趣味趣向とは合わないので、同席しなくて良い事は案外に嬉しいことです。が、確かに抱え上げられていたのは、セージュ様……将来有望な高位貴族家にお生まれになって、これからと言う時に、お労しく思いますわ………








「うぁ……っあ……くっ…ん……」

 良く知った香りの中で苦しそうな誰かの声がする。

 この声も、知ってる………

「起きたんだろう?」

 声と共に、不意にグッと、あり得ないほどの圧迫が腹の下から上がって来て息が詰まる…

「ぐぅ……う、…ん」

 息が上手くできない……

「ほら、さっきの方がうまかったぞ?力を抜いて、息を吸って…」

 アランドの…兄上の声がする。

「はぁ…!っう…ぁ!」

 息を吸おうにも、圧迫は取れなくて上手く呼吸が出来ないし、何より身体が動かないので、楽な姿勢になろうと思っても自由にできない…何が起きている?自分は寝ていた様だが、ゆっくりと目を開ければ目の前には人の素肌……?

 素肌…どうして…

「あ…にう、え?」

 ひりつく様な尻の感覚と、腹の圧迫は尋常ではなくて…声も上手く出せないでいる。声がするのだから、アランドがいるのに何でこんな事になっている?

「ここに、いるよ?」

 グッとまた腹を抉られる。

「う…ぐ……」

 そろそろと視線を上に持っていくと、少し上気したアランドの顔が見えた。

「力を抜いてごらん?さっきの方が可愛らしく鳴いていたのにな…」

「鳴い…て?」

「そう、こんな風に…」

 グリッと腹の中がこじ開けられる様な感覚があった。

「あ………が……ぁ…」

「痛かったか?おかしいな?随分と喜んでいたのに?」

 何が、入っている…?確かに腹の中に何かが……

「ああ、良かった…悪くはないみたいだね?ほら、セージュ。お前のここも反応してる。」

 ギュッと掴まれたところは、散々アランドに舐め尽くされたセージュの陰茎…立ち上がっている事実からアランドは逃がしてくれない様で、キュッと先を掴んでくる。

「んぅ…」

 奥が苦しいのに、何度も快感に晒されたを刺激されると、直ぐに甘く腰が浮いてしまう。

 何を、して…そういえば…

「良いみたいだな…セージュのも締まって気持ちいい……」

 優しいいつもの声で呟かれた内容はちっとも優しくなんてなかった。

「な、か…?」

「そう、中…」

 アランドの言葉に合わせて、グリッと奥を突かれる。

「ふぁ…くっ……な……」

 裸の素肌とこの圧迫と密着感…信じられない事が、自分の身に起きている事を悟ってセージュは大きく目を開いた。

「何を……して……」

 理解しようとしても、頭では追いつかない事が起こっている。実兄が弟を抱いているなど………

「言っただろう?君を可愛がると。セージュ…存分に鳴いてくれ…」      

「うぁ…や!……まっ…て…ぐっぅ…!」

 いきなりアランドが動きを速めた。今までゆっくりと中を圧迫していた物が、凶暴な狂気の如く、腹の中を食い尽くさんとする勢いで暴れ出す。

「がっ…い……っあぁ、ひっ…!」

 アランドが動くたびにセージュからは声が上がる。逃げたくても、身体を捻りたくても、下半身はガッチリとアランドに抑え込まれてしまっているし、両手は…感触的に縛られている…!

「良い声で鳴くね、セージュ……」

 行為は暴力的なのに、アランドの声はいつもと変わらないほどに優しい。

「一度、イっておこうか?」

 グリッとアランドは剛直を当てる角度を変えてきた。そこで一度擦り上げられると、ビリビリとした快感が身体中を走り抜ける。

「や…やだ……なん、だ…今……」

 嫌でも身体が戦慄く、もう一度今の刺激が欲しくて腰が揺れる…

「な、に…それ!…なん、何だよ!」

「気に入ったか?ここが男がよがり狂う所…さ、セージュ、たっぷり味わって、覚えような?」

「や、だ!…いやだ!!今のは、嫌だ!」

 あまりの刺激に自分が自分でなくなりそうで恐ろし過ぎる…

「何、この位…きっと拷問に耐えるより耐えやすいよ?何しろ気持ち良いだろう?」

 脳みそが腐った、悪魔の様な兄がニッコリと微笑む。その笑みは小さい頃から知っている頼りある、優しい兄のものなのに…
今では実の弟を縛り上げ、気を失っているうちに強姦まですると言う、立派にクズ野郎の所業であった。
 
「あぁあ……うぁ!…やぁ…ひっ…あぁ…!」  

「可愛い…可愛いセージュ……私の、セージュ…」

 激しい攻めの中、セージュはまた意識を失った……

































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