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28 [完]ナターシャ 3
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「…目の、前で……?」
ナターシャの言葉にびっくりしてシャーリンの泣き声が止まった…
愛している人を親しい人を失う悲しみはシャーリンこそが知っている。それを目の前で………?
「………そうなの………」
ポロリ、と新しい涙がナターシャから溢れ出る。
「だから、貴方には言いたくなかったのよ……」
失う事の悲しさを、苦しさを幼い時に胸にいっぱいに受けてしまった貴方に、またその時の悲しみと苦しみを思い出させてしまうかもしれない…そんな事、させたくはなかったの…………
「ごめんなさいね?シャーリン…私の口からちゃんと説明できなくて……アランドに、あの子に任せていたのだけど……」
「どうして?ランストン様が亡くなったのにどうして、帰ってこなかったの?」
ナターシャの姿はシスターの姿…ここは貴族が住む様な所ではなくて、簡素で質素で食事こそ食べられるかもしれないが、実家にいる時に比べれば天と地ほどの差があるだろう。なのに何故?
「愛して、しまったから……」
目に一杯涙を溜めては、それでも満足そうにナターシャは微笑む。
「愛して……?」
---- 愛してるわ-- 大好きよ----
シャーリンの中でナターシャの優しい声が木霊する………
「愛して…私と同じ様に?」
「……うん…それ以上、自分の事以上に…」
こんなに自分の中でランストン様が大きくなってるなんて思いもよらなかったの……優しいあの方の声も姿も見えない所に一歩も行きたく無いと思う程に……
「だったら、ここに、お屋敷でも何でも買えば良いわ!こんな粗末な所でなんか!」
いつも綺麗に纏め上げられていたナターシャの髪や手入れの行き届いた肌…ナターシャのために作られたドレスだって沢山あるのに……
「違うの…シャーリン…違うのよ…」
「何が……」
ここにはあの方との叶わなかった夢があるの…私が欲しくても今後絶対に手に入らない夢が…
「なぁに…?それは………」
「子供達なの…………」
「え………」
確かにランストン様との子供はもう絶対に望めはしない……けど……どうしてここなの?
「ここにはあの船に乗って孤児になってしまった子供達もいるの……」
何もかも失って絶望していたナターシャの目の前に、同じ様に親を失い、心の拠り所を失い泣いていた子供達がいた。かつて、貴族のしての矜持よりも実を取る方が性に合っていると言っていたランストン伯爵は、その子供達を仲間の子供は自分の子供と言ってとても可愛がっていたのだ。その、子供達が遺されている。まだ、自分にも遺してもらえたものがある…………
「だから、帰らない事を決めたのよ……」
あの子達と共に、ランストン様が愛していたこの地であの方を思いながら生きたいと………
「ねぇ、シャーリン……?」
泣きながらナターシャにしがみついたシャーリンはもはや何も言えなくて…一緒に座り込んで、ギュウッと拳を握りしめてナターシャにしがみついたまま…
「本当に、貴方のことは大好き……心から愛しているわ……」
「……でも……ここが良いのね?ナターシャ…」
「そうね……貴方の隣に居るのは私ではないとそう思うのよ……」
「…どう言うこと?わたしが居たらいけないの?」
「そうじゃないわ。ね?そうでしょ?」
カタン、コトンと木の床が鳴る。部屋の入り口に誰かが来た…?
「……アランド、遅かったわよ?」
「…急ぎの仕事だけは済ませてきましたから。」
「…!?……なんで?ここに……?」
部屋の入り口に立っていたのは紛れも無いエンギュート家次期侯爵アランドで、シャーリン…私の夫。
「ごめんよ?シャーリン…迎えに来たよ?」
「アラ…ンド…?」
「ふぅ……やはり…泣かせることになっちゃったか…………」
「だから、貴方に任せたのに……側を離れないでねってお願いしていたでしょう?」
「なんで……!?」
静かにそばに寄ってきたアランドは膝を折ってシャーリンの前に屈み込む。
「アンナが途中の街で僕に知らせてきたんだ……」
「…アンナ……?」
でも、アンナにここに来る事も止められはしなかった。何をしようにもアンナは付いて来てくれて……
「アンナには、シャーリン、君の好きにする様にと重々伝えていたからね…」
ナターシャが帰ってこない事について、シャーリンは酷く混乱して不安を覚えていた様で…アランドも直ぐにその理由を話すことができなかった。落ち着きを見ながら、少しずつ話していこうとアランドは決めていた。自分はシャーリンの側から離れるつもりなんて毛頭無いから、常に寄り添って心の負担を軽くしようと……
「けど、きみがこんなに行動的なんて…予測に反した動きだったな…」
だからアンナには感謝している。好きにさせて良いとは言ったけど、もし、これが事故や事件に発展しては元も子もないから……
「シャーリン…僕はね。姉上がここに残りたいと言った時に止めなかったんだよ。」
アランドの言葉を聞いてシャーリンの瞳はさらに潤む…目線でなんで?と訴えている。
「姉上の気持ちを良く分かってるのと、姉上を連れ戻しに時間を裂くより、君の側に居たかったから……」
アランドのブルーサファイヤの瞳がこれ以上ない程に真剣に煌めいている。
「姉上は君とは違う別の人間だ。姉上は姉上の望む様にしたら良いと思うし、僕は姉上の意思を尊重したいと思っている。」
「…でも………」
「寂しい?シャーリン?」
優しく頭をナターシャに撫でられる。
コクコク、シャーリンはナターシャを見上げて肯く…
「私も、貴方達に直ぐに会えないのは寂しいわ……けど、シャーリン、私も1人ではない様に…貴方も1人では無いのよ?」
スッと差し出されたのはアランドの手……
「シャーリン、姉上がランストン殿を愛しておられる様に僕も君を愛している。はっきり言って姉上の事などどうでも良いくらいに、僕は君に僕の側に居て、笑っていてほしいし、守って行きたいと思っている。愛を囁やく回数が足りないのなら、姉上以上に毎晩君に囁きかける。僕では、駄目だろうか?」
「ほら、シャーリン…ここに私よりも熱狂的に愛してくれる人が居るのよ?貴方はまだ、その人の手を取れるわ……。」
ナターシャはもう泣いてはいない…優しくホッコリと、泣きはらした顔でも物凄く嬉しそうに微笑んでいた。
「ね?シャーリン…貴方が私を愛して、幸せを願ってくれるように、私もなのよ。貴方の本当の幸せを心からの願っているの。貴方を愛してるの…」
今も優しく抱きしめてくれるナターシャに、侯爵夫人らしからぬ自分の我が儘を知っても全て受け入れてくれるアランド………私だって愛しているわ。ナターシャと同じくらいに、それ以上にアランドを好きになってしまったんだもの……
ナターシャも同じ…ランストン様を1番に愛してしまったからここにいるのね……
ナターシャに言われたことが、ストンと胸に落ちた……
「……ナターシャ……幸せ…?」
「ええ、毎日…海を見てるわ…あの方が今も居られる海を……遺された子供達と一緒にあの方を思って…それでも私には充分なのよ。だから貴族位を捨てて、ここにいるのよ…」
そっとアランドがシャーリンの手を取る。
「シャーリン帰ろう…姉上にはここでも何不自由なく暮らしていける様に父も配慮しているんだ。もう、僕達には何もする事は無いよ。」
暖かい、大きなアランドの手……そうだわ……私はこの手が、欲しくて……勇気を出してナターシャに告げたんだ…
-----私、アランドの事が好きなの-----
[完]
------------------
ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
拙い文章ではありますが、コンテンツ大賞に投票してくださった方ありがとうございました(*´-`)
皆様に楽しんで貰えましたら何よりの幸せです。
ナターシャの言葉にびっくりしてシャーリンの泣き声が止まった…
愛している人を親しい人を失う悲しみはシャーリンこそが知っている。それを目の前で………?
「………そうなの………」
ポロリ、と新しい涙がナターシャから溢れ出る。
「だから、貴方には言いたくなかったのよ……」
失う事の悲しさを、苦しさを幼い時に胸にいっぱいに受けてしまった貴方に、またその時の悲しみと苦しみを思い出させてしまうかもしれない…そんな事、させたくはなかったの…………
「ごめんなさいね?シャーリン…私の口からちゃんと説明できなくて……アランドに、あの子に任せていたのだけど……」
「どうして?ランストン様が亡くなったのにどうして、帰ってこなかったの?」
ナターシャの姿はシスターの姿…ここは貴族が住む様な所ではなくて、簡素で質素で食事こそ食べられるかもしれないが、実家にいる時に比べれば天と地ほどの差があるだろう。なのに何故?
「愛して、しまったから……」
目に一杯涙を溜めては、それでも満足そうにナターシャは微笑む。
「愛して……?」
---- 愛してるわ-- 大好きよ----
シャーリンの中でナターシャの優しい声が木霊する………
「愛して…私と同じ様に?」
「……うん…それ以上、自分の事以上に…」
こんなに自分の中でランストン様が大きくなってるなんて思いもよらなかったの……優しいあの方の声も姿も見えない所に一歩も行きたく無いと思う程に……
「だったら、ここに、お屋敷でも何でも買えば良いわ!こんな粗末な所でなんか!」
いつも綺麗に纏め上げられていたナターシャの髪や手入れの行き届いた肌…ナターシャのために作られたドレスだって沢山あるのに……
「違うの…シャーリン…違うのよ…」
「何が……」
ここにはあの方との叶わなかった夢があるの…私が欲しくても今後絶対に手に入らない夢が…
「なぁに…?それは………」
「子供達なの…………」
「え………」
確かにランストン様との子供はもう絶対に望めはしない……けど……どうしてここなの?
「ここにはあの船に乗って孤児になってしまった子供達もいるの……」
何もかも失って絶望していたナターシャの目の前に、同じ様に親を失い、心の拠り所を失い泣いていた子供達がいた。かつて、貴族のしての矜持よりも実を取る方が性に合っていると言っていたランストン伯爵は、その子供達を仲間の子供は自分の子供と言ってとても可愛がっていたのだ。その、子供達が遺されている。まだ、自分にも遺してもらえたものがある…………
「だから、帰らない事を決めたのよ……」
あの子達と共に、ランストン様が愛していたこの地であの方を思いながら生きたいと………
「ねぇ、シャーリン……?」
泣きながらナターシャにしがみついたシャーリンはもはや何も言えなくて…一緒に座り込んで、ギュウッと拳を握りしめてナターシャにしがみついたまま…
「本当に、貴方のことは大好き……心から愛しているわ……」
「……でも……ここが良いのね?ナターシャ…」
「そうね……貴方の隣に居るのは私ではないとそう思うのよ……」
「…どう言うこと?わたしが居たらいけないの?」
「そうじゃないわ。ね?そうでしょ?」
カタン、コトンと木の床が鳴る。部屋の入り口に誰かが来た…?
「……アランド、遅かったわよ?」
「…急ぎの仕事だけは済ませてきましたから。」
「…!?……なんで?ここに……?」
部屋の入り口に立っていたのは紛れも無いエンギュート家次期侯爵アランドで、シャーリン…私の夫。
「ごめんよ?シャーリン…迎えに来たよ?」
「アラ…ンド…?」
「ふぅ……やはり…泣かせることになっちゃったか…………」
「だから、貴方に任せたのに……側を離れないでねってお願いしていたでしょう?」
「なんで……!?」
静かにそばに寄ってきたアランドは膝を折ってシャーリンの前に屈み込む。
「アンナが途中の街で僕に知らせてきたんだ……」
「…アンナ……?」
でも、アンナにここに来る事も止められはしなかった。何をしようにもアンナは付いて来てくれて……
「アンナには、シャーリン、君の好きにする様にと重々伝えていたからね…」
ナターシャが帰ってこない事について、シャーリンは酷く混乱して不安を覚えていた様で…アランドも直ぐにその理由を話すことができなかった。落ち着きを見ながら、少しずつ話していこうとアランドは決めていた。自分はシャーリンの側から離れるつもりなんて毛頭無いから、常に寄り添って心の負担を軽くしようと……
「けど、きみがこんなに行動的なんて…予測に反した動きだったな…」
だからアンナには感謝している。好きにさせて良いとは言ったけど、もし、これが事故や事件に発展しては元も子もないから……
「シャーリン…僕はね。姉上がここに残りたいと言った時に止めなかったんだよ。」
アランドの言葉を聞いてシャーリンの瞳はさらに潤む…目線でなんで?と訴えている。
「姉上の気持ちを良く分かってるのと、姉上を連れ戻しに時間を裂くより、君の側に居たかったから……」
アランドのブルーサファイヤの瞳がこれ以上ない程に真剣に煌めいている。
「姉上は君とは違う別の人間だ。姉上は姉上の望む様にしたら良いと思うし、僕は姉上の意思を尊重したいと思っている。」
「…でも………」
「寂しい?シャーリン?」
優しく頭をナターシャに撫でられる。
コクコク、シャーリンはナターシャを見上げて肯く…
「私も、貴方達に直ぐに会えないのは寂しいわ……けど、シャーリン、私も1人ではない様に…貴方も1人では無いのよ?」
スッと差し出されたのはアランドの手……
「シャーリン、姉上がランストン殿を愛しておられる様に僕も君を愛している。はっきり言って姉上の事などどうでも良いくらいに、僕は君に僕の側に居て、笑っていてほしいし、守って行きたいと思っている。愛を囁やく回数が足りないのなら、姉上以上に毎晩君に囁きかける。僕では、駄目だろうか?」
「ほら、シャーリン…ここに私よりも熱狂的に愛してくれる人が居るのよ?貴方はまだ、その人の手を取れるわ……。」
ナターシャはもう泣いてはいない…優しくホッコリと、泣きはらした顔でも物凄く嬉しそうに微笑んでいた。
「ね?シャーリン…貴方が私を愛して、幸せを願ってくれるように、私もなのよ。貴方の本当の幸せを心からの願っているの。貴方を愛してるの…」
今も優しく抱きしめてくれるナターシャに、侯爵夫人らしからぬ自分の我が儘を知っても全て受け入れてくれるアランド………私だって愛しているわ。ナターシャと同じくらいに、それ以上にアランドを好きになってしまったんだもの……
ナターシャも同じ…ランストン様を1番に愛してしまったからここにいるのね……
ナターシャに言われたことが、ストンと胸に落ちた……
「……ナターシャ……幸せ…?」
「ええ、毎日…海を見てるわ…あの方が今も居られる海を……遺された子供達と一緒にあの方を思って…それでも私には充分なのよ。だから貴族位を捨てて、ここにいるのよ…」
そっとアランドがシャーリンの手を取る。
「シャーリン帰ろう…姉上にはここでも何不自由なく暮らしていける様に父も配慮しているんだ。もう、僕達には何もする事は無いよ。」
暖かい、大きなアランドの手……そうだわ……私はこの手が、欲しくて……勇気を出してナターシャに告げたんだ…
-----私、アランドの事が好きなの-----
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