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11 夢
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『姉さま!待って!』
いつも3人の追いかけっこ…シャーリンは兎も角、まだ幼いアランドだって私には追いつけない。
一生懸命に追いつこうとする2人の姿が可愛くて何度も何度も追いかけっこをしては遊んだ。
侯爵家の広い邸宅には子供は私達3人だけでいつも遊ぶのは3人一緒。お昼寝もおやつも、さすがにお風呂は別だったけど夜も一緒に眠ってたわね?寂しくてシャーリンが夜泣かない様に私とアランドがシャーリンを挟んで小さなベッドで眠ってた。2人共凄く懐いてくれて私は引っ張りだこで、時には私の奪い合いが始まって…身体全部で大好きだってうるさい位に伝えてくれてて…
『ナターシャ!!ナターシャ姉さま!大好き!』
ってシャーリンが言えば、
『僕だって好き!姉さま大好き!!』
ってアランドも言う……
流行病で寝込んだ時は大変だった…部屋に入っては行けないと、あれ程言われていたのに、熱でうなされて夜もまともに眠る事ができなかった私の元に、アランドが夜中こっそり忍び込んできて、シャーリンからって甘い砂糖菓子を枕元に置いて行ったっけ?シャーリンはシャーリンで部屋の外でドアから離れなくて、ほぼ一日中そこに居座るものだから使用人がとても困っていたっけ…?
その後、アランドにも移ってしまって大変だったけど………
ニコって笑うのよ…熱が出てるアランドの所にシャーリンが行けないから私が行くと…
『ありがとう、姉さま…』
って、荒い息で一生懸命笑おうとして……バカね?あの時来なければ移らなかったでしょう?頭を撫でてあげたら、
『姉さま、大好き…』
って……幼いアランドのニコニコの可愛い顔を見てたらこっちまでフニャッとなる。それ位作りの整ったアランドの顔も純粋に懐いてくれるその姿も可愛かった。今でこそ澄ました紳士になっちゃったけど姉としては私だってアランドの事愛しているんですからね?
「私も、愛してるわ、アランド…」
小さいアランドに夢の中でそう答えた。
シャーリンには毎日言っていたわ…泣き出してしまうベッドの中で…その涙が乾いてニコッと愛らしい笑顔を見せてくれるまで…おかげであの当時は睡眠不足で必ずお昼寝しないと身体がもたなかったけれど…
シャーリン、可愛い貴方には泣き顔よりも笑顔が似合うのよ?私がいなくなっても泣いてはダメよ?ね?……仲良く2人で笑ってくれなくては嫌よ?
………の、シャーリンへの最後の言葉……………
誰の……?
なんて?私は答えたのだっけ………?
フワッと香る柑橘系のコロンの香り…暖かいものに包まれているのが分かって目が覚めた…
「シャーリン……僕も愛してるよ…」
その言葉と同時に柔らかいものが唇に触れた。フワリと柔らかくて、暖かくてしっとりとしていて…とても良く知っているものの様だったけど…なんだったか確認する前にまた睡魔に夢の中へ連れて行かれた……
いつも3人の追いかけっこ…シャーリンは兎も角、まだ幼いアランドだって私には追いつけない。
一生懸命に追いつこうとする2人の姿が可愛くて何度も何度も追いかけっこをしては遊んだ。
侯爵家の広い邸宅には子供は私達3人だけでいつも遊ぶのは3人一緒。お昼寝もおやつも、さすがにお風呂は別だったけど夜も一緒に眠ってたわね?寂しくてシャーリンが夜泣かない様に私とアランドがシャーリンを挟んで小さなベッドで眠ってた。2人共凄く懐いてくれて私は引っ張りだこで、時には私の奪い合いが始まって…身体全部で大好きだってうるさい位に伝えてくれてて…
『ナターシャ!!ナターシャ姉さま!大好き!』
ってシャーリンが言えば、
『僕だって好き!姉さま大好き!!』
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流行病で寝込んだ時は大変だった…部屋に入っては行けないと、あれ程言われていたのに、熱でうなされて夜もまともに眠る事ができなかった私の元に、アランドが夜中こっそり忍び込んできて、シャーリンからって甘い砂糖菓子を枕元に置いて行ったっけ?シャーリンはシャーリンで部屋の外でドアから離れなくて、ほぼ一日中そこに居座るものだから使用人がとても困っていたっけ…?
その後、アランドにも移ってしまって大変だったけど………
ニコって笑うのよ…熱が出てるアランドの所にシャーリンが行けないから私が行くと…
『ありがとう、姉さま…』
って、荒い息で一生懸命笑おうとして……バカね?あの時来なければ移らなかったでしょう?頭を撫でてあげたら、
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「私も、愛してるわ、アランド…」
小さいアランドに夢の中でそう答えた。
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シャーリン、可愛い貴方には泣き顔よりも笑顔が似合うのよ?私がいなくなっても泣いてはダメよ?ね?……仲良く2人で笑ってくれなくては嫌よ?
………の、シャーリンへの最後の言葉……………
誰の……?
なんて?私は答えたのだっけ………?
フワッと香る柑橘系のコロンの香り…暖かいものに包まれているのが分かって目が覚めた…
「シャーリン……僕も愛してるよ…」
その言葉と同時に柔らかいものが唇に触れた。フワリと柔らかくて、暖かくてしっとりとしていて…とても良く知っているものの様だったけど…なんだったか確認する前にまた睡魔に夢の中へ連れて行かれた……
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