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13 今度はシミが…

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 サラがいてくれて良かった!埃まみれになって煤だらけになって家に戻れば、お風呂が沸いているこの幸せ!!

 ゆっくりとお先にお湯を使わせてもらいながら、もう一度良く考えてみる。

 ラッキービーナ…この名前はやっぱりあった…聞いたことあっただけじゃなくて、この名前の持ち主が知れない。手掛かりはあったのだもの。明日は行き届かなかった魔窟の更に奥よ!



「ねぇ?どういう事?」

 私、昨日何か使った?シミ抜き?化粧水?パックした?いえいえ、昨日は納屋との格闘にラントとの会話もそこそこに直ぐに夢の中に落ちていったわ…

「母さん?どうしたの?鏡の前に陣取って?」

 私の代わりに皆を送り出してくれたサラが声をかけてくる。それだけずっと信じられずに鏡の前で確認してたんだ。
 ねぇ、サラ、自慢じゃ無いけど私の顔には皺もあったしシミもあったのよ?あったのよ??これは、喜ぶべきことなの?それとも何某かの前兆なの?

 今朝、鏡に映った自分の顔には気になるシミが一つも無くなってた…特別なことって言ったら?昨日の魔窟で埃と煤にまみれたくらいよ…?
 まさか!!我が家の魔窟、摩訶不思議な物の宝庫だけで無く若返りの魔窟とか?どうしたらこうなるのか分からないけれど、今日もどうせ魔窟に行くのだし?試してみる価値はある?もし、そうなら世紀の大発見ばりに凄いことだわ!もう、ラッキービーナ云々なんて言ってられないかもしれないもの!

「サラ、凄いことが起こっているわ……ちょっとお母さん、試してくるから!」

「えぇ?何を?母さん?体調は平気?」
 サラに何やら凄い心配かけちゃってるけど大丈夫!元気一杯って所を見せて作ってくれた朝食も完食したわ。

 さてさて、サラにも宣言しちゃったし、我が家の魔窟の秘密と、ラッキービーナの正体を探りに向かいますか!
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