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「あ、も、ユンユン、ユンユンん……っ!」
2回目だから、指を受け入れる事に驚きや恐怖は無かった。おかげでその動きや前立腺への刺激を余すところなく感じてしまうことになったトウマは、苦しい姿勢にも関わらず快感に悶えた。
前回よりも気持ちいいのは気のせいだろうか。「ココ、覚えてるアルカ?」と指先で優しく撫でられ、「ツプツプされるのも気持ちいいネ」と入口を刺激されるのもたまらない。ゆっくりとセックスをするように指を出し入れされたり、かと思えば奥を撫でられたり。慣れることの無い刺激に、トウマは嬌声を抑えられないまま翻弄された。
息も絶え絶えになるほど感じ入り、涙さえ浮かべながらユンユンの名を呼ぶ。相変わらず、とにかく気持ちいいけれど、だからといって尻だけでイけるということも無い。出させて欲しくて、それを言えなくて。泣き出しそうな声で喘いでいると、ふいにユンユンが指を抜いた。
「あっ、う、う……っ」
それさえゾクゾクするほど気持ちいい。震えながら見れば、ユンユンが手にオモチャを持っている。
「……!」
「ご主人サマ、これを選んだってコトは、どういうモノかは知ってるアルカ?」
「……ちょ、ちょっと、は……」
トウマは言葉を濁す。白い色をした不思議な形のオモチャ。それは俗にエネマグラと呼ばれる種類の物だった。
元々医療用として作られたとかなんとかで、前立腺刺激に特化したモノだ。今となってはただのアダルトグッズのような扱いではあるが、その噂はトウマも知っている。それを使えば、男であっても女性のようにナカへの刺激だけでイける。それどころか、絶頂が止まらなくなるという話も。
(そんなの、誇大広告だろうとは思うけど……)
そうは思いつつも、トウマはそれがずっと気になっていたのだ。これまで指さえ入れられなかった男である。一人でそんなものを使えるはずもなかった。変な話だが、ユンユンなら慣れていそうだし、任せられるだろう。
「ふふ、ご主人サマは、エッチな子ネ。わかったアル。これでいっぱい気持ちヨくなろうネェ」
そううっとりした表情で語りながら、オモチャにもローションを絡めていく。その手つき、パフォーマンス、まさにプロだ。トウマはそれだけで鼓動が早まり、どうにかなってしまいそうだった。
「指より太いケド、リラックスしてればスンナリ入るアルヨ。安心して、ユンユンを信じてネ?」
「う、う、ん」
ぎこちなく頷く。薄明りの中でもテラテラ光って見えるそれは、初体験のトウマにはとても太くて長い物のように見えて、やはり不安も湧いてくる。けれど、ユンユンはずっと「大丈夫、リラックスして。痛いことはしないアルヨ」と身体を撫でてくれて、それが優しいから受け入れられそうな気がした。
つん、と先端が入口に触れる。指とは違って少し冷たいソレに、一瞬気持ちが負けそうになる。ユンユン、と名前を呼ぼうとしている間に、ソレにぐっと力が入る。入って来ちゃう、と思った瞬間には、もうそれが、つるんと、それはもう、思っていたのの何倍も簡単に入ってしまい。
「あ、ああああぁあ……っ!」
その異物感に、思わず声が漏れた。痛いわけでも、気持ちいいわけでもないけれど、とにかく何かが胎内に侵入してきた感覚がすごくて、不安げにユンユンを見る。彼はやはり「大丈夫」と繰り返しながら、オモチャを少し動かして微調整すると、手を離してトウマの隣に転がった。
「ユ、ユンユン……?」
「慣れてくるまで、しばらくユンユンと遊んでほしいアル」
ご主人サマ、姿勢はそのままネ。そう言われて困ってしまった。トウマは今、尻にオモチャを挿れられたまま、自ら膝裏を手で支えて半ばM字開脚にも近い状態だ。それなりにしんどい姿勢だったが、「我慢我慢アル」と囁きながらまた耳を責められると、すぐにそれどころではなくなった。
「ゆ、ユンユン、耳はぁ……っ」
ちろちろと舌先で舐められるだけでゾクゾクする。そういえば、猫の時もしてきていたような。あれはザリザリしていたからくすぐったいを通り越して少し痛痒いだったような気もするけれど。頬にキスをされ、大丈夫、と言いながら額を押し付けられるのを見ていると、やはりユンユンは猫なのかもしれないと思ったり。
そうこうする内に、胎内の違和感はかなり少なくなっていた。馴染んだ、ということなのか、どうなのか。
「ご主人サマ、お腹を意識してみて」
「おなか……?」
「そう、ココの、ナカ」
ユンユンの手のひらが、腹部を撫でる。その辺りと言えば、トウマの既に固くなった陰茎も有るものだから少し期待するのだけれど、それは触ってもらえないままだ。少し残念な気持ちになったものの、それは一瞬のことで。ユンユンが手のひらで撫でた場所を、自然と意識してしまう。
「……っ?」
くん、と中のオモチャが軽く動いたような気がした。それは最初、違和感しか生まなかったように思う。中が動いたことで、思わず筋肉に力が入る。そうすると、きゅ、と収縮した胎内がソレを締め付けて。
「あ、ぅ」
その形をありありと感じる。慌てて力を抜こうとしたら、またそれでオモチャが動いた。「あ」と声が漏れる。また締め付けてしまい、オモチャが動き、また締め付けて……。繰り返してしまっているうちに、感じるものは「違和感」と呼ばれるものではなくなってきた。
「あ、これ、どうしよ」
ひくひくと入口が、胎内が動く度に、オモチャが内壁を擦る。次第にそれは、きゅうんとした甘い快感へと変わって来て、トウマは眉を寄せた。
気持ちいい。はっきりそう感じるのだが、困ったことにはその動きが、どうやったって止まらないのだ。別にそのオモチャが電動で動いていたり、ユンユンが動かしているとかそういうのではない。刺激に反応するだけでまた次の刺激がきて、自分の身体が自分を責める無限ループに陥っている。気持ちいい、気持ち良くてたまらない。けれど、これはどうやったら止まるのだろう。
「ユンユンんん……っ」
不安になって名を呼ぶ声が、蕩けた甘いものになってしまっている。それも恥ずかしいのだけれど、今はそれどころではない。どうにかしてもらわないと、このままではまずい気がしたのだ。
「なあに? ご主人サマ」
なあに、ではない。白々しい。ご主人サマ、がどうなっているかぐらい、見ればわかるだろうに。トウマは何か文句の一つも言ってやりたかったけれど、その間も気持ちいいが止まらなくて、思考がまとまらない。ユンユン、ユンユン、と甘えた声で名を呼ぶのが精いっぱいだ。
気持ちいいがずっと続いていて、お尻がどうにかなってしまいそうで。頭では、動きを止めないととか、手を離して引き抜けばとかそんなことを考えられなくもないのだけれど、身体がひくひくと震えて、その度、思考をかき消されるほど気持ち良くなってしまって、何が何だか分からなくなる。
「あぅうう、ゆんゆんん……っ、あ、ああ、ユンユンんんぅ……っ」
結局名前を呼んで甘える事しかできない。生理的な涙がこぼれ、呼吸は犬のように早くなり、身体も顔も熱くてしかたない。まるで、イく時のようだ。イきたい、ずっと気持ちいいのが続いてるから、早く楽になりたい。そう思うのに、かわいそうな陰茎には触れないし触ってもらえないし。身体がビクッを大きく震えると、また強い快感が襲って「ひぅうん」と出したことの無いような悲鳴が漏れる。
き、きもちいい。気持ちいいから。声に漏らしたかもしれない。ユンユンが愛しげに頬を撫で、髪を梳きながら、耳元で囁く。
「気持ちイイ、アルネェ、ご主人サマ……」
「は、あっ、気持ちいいぃい……っ」
「前立腺、こねこねされるの、気持ちイイ?」
「ひっ、う、あ、気持ちい、おしり、きもちい……っ気持ちいいからぁああっ」
もうイかせてくれ、と。情けなくおねだりしてしまう。その恥ずかしさと、それでまた沸き起こる甘美な快感に涙がこぼれる。ビクビク落ち着きなく震える身体を撫でられるだけで、また胎内が刺激されてバチバチと目の奥に火花が散りそうなほど気持ちいい。まるでイっているみたいなのに、イけない。出せない。
「ご主人サマ、イって、イイのヨ?」
「……むりっ、むりぃいい……っ! さ、さわって、おねがいさわってぇえ」
何処に、とまでは言えなくて、ユンユンにすり寄る。ここからどうしていいのか、とにかくわからないのだ。気持ち良くて、おかしくなってしまいそうで。止めて欲しいのに、欲しくない、けれど気持ちいいがとまらなくて辛い。イきたい。イきたいのに、どうしていいかわからない。
「ご主人サマ……。お尻の気持ちイイところに、集中して……?」
「は、う、あぅ、」
ユンユンの手が、腹部をトン、と押す。それだけで何かが弾けてしまいそうで、身体がビクビク震えた。
「ご主人サマのココ、今、女の子みたいになってるノヨ? 気持ちイイで頭をいっぱいにシテ。上手に気持ちイイを追いかけて……?」
「ひっ、あ、あ、気持ちいいぃい……っ」
ユンユンに囁かれるだけでゾクゾクする。お腹の奥のほうがキュンキュン蠢いて、気持ちいいところをぐりぐりと押される感覚に、身を仰け反らせる。
「あ、も、だめ、ダメ……ッ」
イきたい、気持ちいい、イきたい。頭がそれでいっぱいになる。
「イって」
耳元で命じられて。その時トウマの身体の中で何かが弾けたような気さえした。
「あ、あああぁああ……っ!」
びくびくと一際大きく、長く震えて。頭が真っ白になる。まるでイった時のように、足の指まできゅうと縮こまって、ただただその快感に流される。その激流が少しだけ収まり、ようやくまた呼吸ができるようになった頃、涙で濡れた目を開けると、慈母のように微笑むユンユンの顔が目の前に有る。
「あ、あ」
「上手にナカイキできたネ、とってもいい子アル……」
よしよし、と髪を撫でられるのを、呆然と受け入れる。
ナカイキ? 俺が? まさか、そんな、そんなわけ。
ぼんやりする頭でそんなことを考えていると。
「……あっ?」
くん、とまた胎内でオモチャが蠢く。イったばかりの敏感な奥を擦られると、またきゅうんとした快感が腰の奥で弾ける。
「やああ、なんで、ダメ、ユンユン、とめて、ぬいてぇ……っ」
涙ぐんで訴えたけれど、彼はやはり、うっとりとした笑顔で囁くのだった。
「ココからが本番ヨ? ご主人サマ……」
いっぱいいっぱいイって、ナカが気持ちイイの、全身で覚えようネェ。
「むり、むりだってもう、俺イッ、あ、あああっ、あ、ダメ、ダメだからぁああっ」
結局、トウマが半ば意識を失うように眠るまで、オモチャが抜かれることはなかった。
2回目だから、指を受け入れる事に驚きや恐怖は無かった。おかげでその動きや前立腺への刺激を余すところなく感じてしまうことになったトウマは、苦しい姿勢にも関わらず快感に悶えた。
前回よりも気持ちいいのは気のせいだろうか。「ココ、覚えてるアルカ?」と指先で優しく撫でられ、「ツプツプされるのも気持ちいいネ」と入口を刺激されるのもたまらない。ゆっくりとセックスをするように指を出し入れされたり、かと思えば奥を撫でられたり。慣れることの無い刺激に、トウマは嬌声を抑えられないまま翻弄された。
息も絶え絶えになるほど感じ入り、涙さえ浮かべながらユンユンの名を呼ぶ。相変わらず、とにかく気持ちいいけれど、だからといって尻だけでイけるということも無い。出させて欲しくて、それを言えなくて。泣き出しそうな声で喘いでいると、ふいにユンユンが指を抜いた。
「あっ、う、う……っ」
それさえゾクゾクするほど気持ちいい。震えながら見れば、ユンユンが手にオモチャを持っている。
「……!」
「ご主人サマ、これを選んだってコトは、どういうモノかは知ってるアルカ?」
「……ちょ、ちょっと、は……」
トウマは言葉を濁す。白い色をした不思議な形のオモチャ。それは俗にエネマグラと呼ばれる種類の物だった。
元々医療用として作られたとかなんとかで、前立腺刺激に特化したモノだ。今となってはただのアダルトグッズのような扱いではあるが、その噂はトウマも知っている。それを使えば、男であっても女性のようにナカへの刺激だけでイける。それどころか、絶頂が止まらなくなるという話も。
(そんなの、誇大広告だろうとは思うけど……)
そうは思いつつも、トウマはそれがずっと気になっていたのだ。これまで指さえ入れられなかった男である。一人でそんなものを使えるはずもなかった。変な話だが、ユンユンなら慣れていそうだし、任せられるだろう。
「ふふ、ご主人サマは、エッチな子ネ。わかったアル。これでいっぱい気持ちヨくなろうネェ」
そううっとりした表情で語りながら、オモチャにもローションを絡めていく。その手つき、パフォーマンス、まさにプロだ。トウマはそれだけで鼓動が早まり、どうにかなってしまいそうだった。
「指より太いケド、リラックスしてればスンナリ入るアルヨ。安心して、ユンユンを信じてネ?」
「う、う、ん」
ぎこちなく頷く。薄明りの中でもテラテラ光って見えるそれは、初体験のトウマにはとても太くて長い物のように見えて、やはり不安も湧いてくる。けれど、ユンユンはずっと「大丈夫、リラックスして。痛いことはしないアルヨ」と身体を撫でてくれて、それが優しいから受け入れられそうな気がした。
つん、と先端が入口に触れる。指とは違って少し冷たいソレに、一瞬気持ちが負けそうになる。ユンユン、と名前を呼ぼうとしている間に、ソレにぐっと力が入る。入って来ちゃう、と思った瞬間には、もうそれが、つるんと、それはもう、思っていたのの何倍も簡単に入ってしまい。
「あ、ああああぁあ……っ!」
その異物感に、思わず声が漏れた。痛いわけでも、気持ちいいわけでもないけれど、とにかく何かが胎内に侵入してきた感覚がすごくて、不安げにユンユンを見る。彼はやはり「大丈夫」と繰り返しながら、オモチャを少し動かして微調整すると、手を離してトウマの隣に転がった。
「ユ、ユンユン……?」
「慣れてくるまで、しばらくユンユンと遊んでほしいアル」
ご主人サマ、姿勢はそのままネ。そう言われて困ってしまった。トウマは今、尻にオモチャを挿れられたまま、自ら膝裏を手で支えて半ばM字開脚にも近い状態だ。それなりにしんどい姿勢だったが、「我慢我慢アル」と囁きながらまた耳を責められると、すぐにそれどころではなくなった。
「ゆ、ユンユン、耳はぁ……っ」
ちろちろと舌先で舐められるだけでゾクゾクする。そういえば、猫の時もしてきていたような。あれはザリザリしていたからくすぐったいを通り越して少し痛痒いだったような気もするけれど。頬にキスをされ、大丈夫、と言いながら額を押し付けられるのを見ていると、やはりユンユンは猫なのかもしれないと思ったり。
そうこうする内に、胎内の違和感はかなり少なくなっていた。馴染んだ、ということなのか、どうなのか。
「ご主人サマ、お腹を意識してみて」
「おなか……?」
「そう、ココの、ナカ」
ユンユンの手のひらが、腹部を撫でる。その辺りと言えば、トウマの既に固くなった陰茎も有るものだから少し期待するのだけれど、それは触ってもらえないままだ。少し残念な気持ちになったものの、それは一瞬のことで。ユンユンが手のひらで撫でた場所を、自然と意識してしまう。
「……っ?」
くん、と中のオモチャが軽く動いたような気がした。それは最初、違和感しか生まなかったように思う。中が動いたことで、思わず筋肉に力が入る。そうすると、きゅ、と収縮した胎内がソレを締め付けて。
「あ、ぅ」
その形をありありと感じる。慌てて力を抜こうとしたら、またそれでオモチャが動いた。「あ」と声が漏れる。また締め付けてしまい、オモチャが動き、また締め付けて……。繰り返してしまっているうちに、感じるものは「違和感」と呼ばれるものではなくなってきた。
「あ、これ、どうしよ」
ひくひくと入口が、胎内が動く度に、オモチャが内壁を擦る。次第にそれは、きゅうんとした甘い快感へと変わって来て、トウマは眉を寄せた。
気持ちいい。はっきりそう感じるのだが、困ったことにはその動きが、どうやったって止まらないのだ。別にそのオモチャが電動で動いていたり、ユンユンが動かしているとかそういうのではない。刺激に反応するだけでまた次の刺激がきて、自分の身体が自分を責める無限ループに陥っている。気持ちいい、気持ち良くてたまらない。けれど、これはどうやったら止まるのだろう。
「ユンユンんん……っ」
不安になって名を呼ぶ声が、蕩けた甘いものになってしまっている。それも恥ずかしいのだけれど、今はそれどころではない。どうにかしてもらわないと、このままではまずい気がしたのだ。
「なあに? ご主人サマ」
なあに、ではない。白々しい。ご主人サマ、がどうなっているかぐらい、見ればわかるだろうに。トウマは何か文句の一つも言ってやりたかったけれど、その間も気持ちいいが止まらなくて、思考がまとまらない。ユンユン、ユンユン、と甘えた声で名を呼ぶのが精いっぱいだ。
気持ちいいがずっと続いていて、お尻がどうにかなってしまいそうで。頭では、動きを止めないととか、手を離して引き抜けばとかそんなことを考えられなくもないのだけれど、身体がひくひくと震えて、その度、思考をかき消されるほど気持ち良くなってしまって、何が何だか分からなくなる。
「あぅうう、ゆんゆんん……っ、あ、ああ、ユンユンんんぅ……っ」
結局名前を呼んで甘える事しかできない。生理的な涙がこぼれ、呼吸は犬のように早くなり、身体も顔も熱くてしかたない。まるで、イく時のようだ。イきたい、ずっと気持ちいいのが続いてるから、早く楽になりたい。そう思うのに、かわいそうな陰茎には触れないし触ってもらえないし。身体がビクッを大きく震えると、また強い快感が襲って「ひぅうん」と出したことの無いような悲鳴が漏れる。
き、きもちいい。気持ちいいから。声に漏らしたかもしれない。ユンユンが愛しげに頬を撫で、髪を梳きながら、耳元で囁く。
「気持ちイイ、アルネェ、ご主人サマ……」
「は、あっ、気持ちいいぃい……っ」
「前立腺、こねこねされるの、気持ちイイ?」
「ひっ、う、あ、気持ちい、おしり、きもちい……っ気持ちいいからぁああっ」
もうイかせてくれ、と。情けなくおねだりしてしまう。その恥ずかしさと、それでまた沸き起こる甘美な快感に涙がこぼれる。ビクビク落ち着きなく震える身体を撫でられるだけで、また胎内が刺激されてバチバチと目の奥に火花が散りそうなほど気持ちいい。まるでイっているみたいなのに、イけない。出せない。
「ご主人サマ、イって、イイのヨ?」
「……むりっ、むりぃいい……っ! さ、さわって、おねがいさわってぇえ」
何処に、とまでは言えなくて、ユンユンにすり寄る。ここからどうしていいのか、とにかくわからないのだ。気持ち良くて、おかしくなってしまいそうで。止めて欲しいのに、欲しくない、けれど気持ちいいがとまらなくて辛い。イきたい。イきたいのに、どうしていいかわからない。
「ご主人サマ……。お尻の気持ちイイところに、集中して……?」
「は、う、あぅ、」
ユンユンの手が、腹部をトン、と押す。それだけで何かが弾けてしまいそうで、身体がビクビク震えた。
「ご主人サマのココ、今、女の子みたいになってるノヨ? 気持ちイイで頭をいっぱいにシテ。上手に気持ちイイを追いかけて……?」
「ひっ、あ、あ、気持ちいいぃい……っ」
ユンユンに囁かれるだけでゾクゾクする。お腹の奥のほうがキュンキュン蠢いて、気持ちいいところをぐりぐりと押される感覚に、身を仰け反らせる。
「あ、も、だめ、ダメ……ッ」
イきたい、気持ちいい、イきたい。頭がそれでいっぱいになる。
「イって」
耳元で命じられて。その時トウマの身体の中で何かが弾けたような気さえした。
「あ、あああぁああ……っ!」
びくびくと一際大きく、長く震えて。頭が真っ白になる。まるでイった時のように、足の指まできゅうと縮こまって、ただただその快感に流される。その激流が少しだけ収まり、ようやくまた呼吸ができるようになった頃、涙で濡れた目を開けると、慈母のように微笑むユンユンの顔が目の前に有る。
「あ、あ」
「上手にナカイキできたネ、とってもいい子アル……」
よしよし、と髪を撫でられるのを、呆然と受け入れる。
ナカイキ? 俺が? まさか、そんな、そんなわけ。
ぼんやりする頭でそんなことを考えていると。
「……あっ?」
くん、とまた胎内でオモチャが蠢く。イったばかりの敏感な奥を擦られると、またきゅうんとした快感が腰の奥で弾ける。
「やああ、なんで、ダメ、ユンユン、とめて、ぬいてぇ……っ」
涙ぐんで訴えたけれど、彼はやはり、うっとりとした笑顔で囁くのだった。
「ココからが本番ヨ? ご主人サマ……」
いっぱいいっぱいイって、ナカが気持ちイイの、全身で覚えようネェ。
「むり、むりだってもう、俺イッ、あ、あああっ、あ、ダメ、ダメだからぁああっ」
結局、トウマが半ば意識を失うように眠るまで、オモチャが抜かれることはなかった。
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