三日坊主の幸せごっこ

月澄狸

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ポンコツ目線2

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 いつも大体、仕事は優しい師匠と組ませてくださっている。師匠といると穏やかな時間だ。
 二人で仕事を終わらせ切れなくて、他の人が、あとで手伝いに来てくださる。ありがたいことだ。

 ほんのちょっとでも早くなるよう。でも手抜きはダメ。それでやり方を実験してみている。
 二度手間になっていないかな? この作業だけ先に、全部終わらせていったらどうだろう?

 一つ作業をすっ飛ばすと、だいぶ時間短縮できたけど、朝礼で注意されちゃったから。ダメだった。だからすっ飛ばさず、やる順番を変えたりして、いつもより早くなるか様子を見る。まだそこまで早くなっていないようで、相変わらず後輩さんたちに手伝っていただかないと終わらないけど、それでも前よりは進んでいるかも。

 こんな日々を送っているうちに、みんなの仕事が楽になるような状況変化があって、さらに私にも天職が見つかる……そんな奇跡が起こればいいかもな。適材適所。
 それかみんなが、自分のペースでゆったり仕事していい世界になったら……。それも幸せ。

 今の作業自体は好きだ。少しでも嬉しくなれる仕事……と思って、少し「好き」の要素が入っているところに面接に行って。食い気味に雇っていただいて。でも面接官さんの思ったような人材じゃなかったのか、「隣の県(府)の職場に行かない?」と言われて。それでも職場が近いからと、ここにしがみついて。

 ありがたいな。迷惑かけて嫌われているなら嫌だけど。話しかけてもらえたり、優しくしてもらえるとほっとする。
 なんかもうちょっとまったりした世界に移行したい。私が迷惑ならば、辞めてもやって行ける道が、お導きによって開かれればありがたい。みんな楽に過ごせるようになってほしい。

 私の苦手な人も。ちょっとキツいだけで、客観的に考えたら真面目なだけなのだ。なら私みたいなポンコツに振り回されず、真面目な人や頑張っている人が報われる世界になるべきだ。

 適材適所。教育はもっと、役に立つか立たないか分からないことを教えるんじゃなくて。もっと、一人一人に合った道を示してくれる、そんなものになってほしい。誰もポンコツにさせないでほしい。

 とりあえず今は自分なりに頑張ろう。ペースが遅すぎて、稼げていなくて、将来? 未来? の見通しが立たないけれど。とりあえず、生きよう。


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うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)
【うだつの上がらないエッセイ集】

生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。


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