321 / 417
ディストピアなう
しおりを挟む
以前は戦争の話を聞くと、悲しかったり恐ろしかったりしたが、ずーっと争っている人類を見ると、もう怒りさえ沸く。
何度同じことを繰り返したら気が済むのか。
私たちの「平和」な暮らしだって、所詮ストレス社会だし。大してユートピアでもない。
少子化対策、少子化対策、と聞くと、さらにうっとおしくなってきて、半出生主義に傾いていく。
もう人類は他の生き物たちのために、滅びればいいんじゃないの。「子育てなんかより、自分らしく楽しく生きる方が幸せだよ」と悪魔のように囁いて、面白いゲームでもばらまいてあげれば、そっちへ向かうんじゃないの。
でもそれって、自分が老いたときに介護サービスを頼ろうと思っても、介護サービスなんてものは崩壊して存在しないかもしれないってことだ。社会が崩壊するってことは、何も頼れなくなるってことだ。
何か過激な意見を唱えるということ、社会に反抗的であるということは、いつか総スカンを食らい、野垂れ死ぬであろうという覚悟を決めるということ。かもしれない。
……覚悟、できてなかった。
私が悪かったです、すみません。
もうちょっと丸くなろう。分からないことはもうちょっと棚上げしよう。泳がせよう。
かたや「子どもを産め」。かたや戦争で人が死ぬ。国がどうのこうの。生産性だの経済がどうの。環境破壊。
こんなくだらない世界じゃない世界があるかもしれない。突然、想像もつかなかったような一すじの光が差すかもしれない。
……イマジン……。
何度同じことを繰り返したら気が済むのか。
私たちの「平和」な暮らしだって、所詮ストレス社会だし。大してユートピアでもない。
少子化対策、少子化対策、と聞くと、さらにうっとおしくなってきて、半出生主義に傾いていく。
もう人類は他の生き物たちのために、滅びればいいんじゃないの。「子育てなんかより、自分らしく楽しく生きる方が幸せだよ」と悪魔のように囁いて、面白いゲームでもばらまいてあげれば、そっちへ向かうんじゃないの。
でもそれって、自分が老いたときに介護サービスを頼ろうと思っても、介護サービスなんてものは崩壊して存在しないかもしれないってことだ。社会が崩壊するってことは、何も頼れなくなるってことだ。
何か過激な意見を唱えるということ、社会に反抗的であるということは、いつか総スカンを食らい、野垂れ死ぬであろうという覚悟を決めるということ。かもしれない。
……覚悟、できてなかった。
私が悪かったです、すみません。
もうちょっと丸くなろう。分からないことはもうちょっと棚上げしよう。泳がせよう。
かたや「子どもを産め」。かたや戦争で人が死ぬ。国がどうのこうの。生産性だの経済がどうの。環境破壊。
こんなくだらない世界じゃない世界があるかもしれない。突然、想像もつかなかったような一すじの光が差すかもしれない。
……イマジン……。
20
【うだつの上がらないエッセイ集】
生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。
【良くも悪くも、星の回転は止まらない】
詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)
月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
私は生物学も心理学も学んでいない、ただの学のない女だ。ついでに恋愛経験もない、さらには友達もいない。告白されたこともないし当然したこともない。そんなわけでこの連載は、浅い知識と経験から「なんとなく思ったこと」を感情的に書き連ねるだけのものになる。読んでも何の学びもなく、不快になるだけなのでご注意を。(※LGBTQについては分からないので、基本的に古い価値観オンリーで書きます。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
『茜色に染まる心』
小川敦人
エッセイ・ノンフィクション
野村隆介、六十七歳。妻と死別して十年、孤独を仕事で紛らわせてきた彼の心が動き出したのは、ボランティア活動で出会った渚菜緒子という女性がきっかけだった。彼女の柔らかな笑顔や憂いを帯びた瞳に惹かれ、いつしかその存在が彼の胸に深く刻まれていった。しかし、菜緒子の左手薬指の指輪は、彼女が既婚者である現実を突きつけ、隆介の想いが叶わないものであることを示していた。
それでも、菜緒子と出会えたことは隆介にとって大きな幸せだった。彼女の些細な仕草や言葉が日々の活力となり、夕陽を見ながら彼女を想うことで心の温かさを感じていた。彼女の幸せを願う一方で、自分の心が揺れ動くたびに切なさを覚えた。
ある日、彼女との何気ない会話が心に残る。その後、図書館で出会ったカフカの詩が、彼の心を解き放った。「大好きと思える人がいることは幸せ」という言葉が彼の心を温かく包み込み、彼はその想いを受け入れることを学ぶ。
「出会えたことに感謝する」。隆介はこの恋を人生最大の宝物として胸に抱き、穏やかで清らかな喜びと共に、茜色の空を見上げる日々を大切にしていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる