三日坊主の幸せごっこ

月澄狸

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「つまらねえ」のが口癖なのは

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 生き物の情報を見ていると、あれもこれも絶滅危惧種みたいになってきている。

 今は絶滅の危機にあるかないかを生息数で見ているけれど、そのうちもっと環境が破壊されて異常気象が進んだら、大量にいた生き物だって一気に死に絶えるかもしれない。たとえば駅や公園に山ほどいるハトだって、地球温暖化でどんどん暑くなれば、みんな死ぬかも。


 で、今は出生率が過去最低、少子高齢化……の話が続いているけれど。
 ふと「2023年1年間に生まれた日本人の子どもの数は72万7277人」という数字を見て。
 ……。「72万人……?」と思った。


 絶滅危惧種の動物たちなんか、世界に数千頭とかいうことになっている。
 野生のアジアゾウの推定個体数は5万頭以下。トラは、100年前までアジア全体に10万頭以上生息していたが、今では4000頭以下らしい。

 日本の生き物も、検索していると大体、減ったとかレッドリストとか書いてある。地域によるのかもしれないが。京都のホームページでホンドギツネについて、「近年河川敷の生息場所が急減するとともに山林での分布も減少している。加えて、市街地でも分布がほとんど見られない。」と書いてあった。


 で、改めて「2023年1年間に生まれた日本人の子どもの数は72万7277人」という数字を見て。
 72万人……それは少ないのか? 危機なのか? 日本以外にも人間はわんさかいるのに?
 と言うと、多分人間社会に詳しい人から色々反論が来るだろう。高齢者が多く若者が少なくなる、相対的に若者の負担が増える、人手不足になる……と。

 ただ、世の中「聞いていた話と違う」とか、予測不能ということが多々ある。「生成AIの流行で、データセンターの消費電力量が過去最高」というニュースがあったが、これも想定外だったらしい。数年前には、AIに仕事を奪われるなんて話もたくさんあった。


 そりゃ、今まで通りのやり方だと、人手が足りなくなるとか、経済がどうとか危機になるんだろうけれど……。その解決方法が「子どもを増やす」ことなんだろうか。AIが簡単な仕事を何でもできるようになってしまえば、人間が工場で機械みたいに働くとか、荷物を詰めるとか、そういう仕事もいらなくなるんじゃない?

 人間がいっぱいいても、みんな毎日働いて生きていかなきゃいけないだけ。本当に人口を増やすべきなのか?


 なんか辛気くさい話じゃなくもっと、夢のある技術や未来の話を聞きたいな~。
 最近なんか夢がない。人が足りていないとかじゃなく、どうでもいいことにエネルギー費やしているからじゃないの?

 といっても「どうでもいい」の定義は人それぞれで、私のこのような投稿こそ、電力を食い、限りある時間や食料を食い潰す無駄な産物であり、「どうでもいい」ものだと言われるかもしれないけど。


 あー、世知辛い。

「想定外」な問題が起きる。でも「想定外」は、老いや病気、負担の増加くらいしかない。
 もっと面白い「想定外」、ないのかな。


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