三日坊主の幸せごっこ

月澄狸

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精神年齢、赤ちゃん返り

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 アルファポリスで投稿するだけで一日数円入ってありがたい。
「数円じゃ食っていくには程遠いんだよなぁ」と「数円もらえるのは十分ありがたいし、書いた自分もすごい」の間で揺れている。

 が、夢も希望もないことばかり書いて、人を怒らせたり悲しませたりしていそうなもので、書いたものに価値があるかどうかは疑問である。
 本当は「すべての人が許され、認められ、救われてほしい」と思うし、死刑や安楽死や抑圧にも反対。貧富の差もなくなってほしい……が、自分の器が小さいもので、被害者意識に潜り込んでしまって抜け出せない。

 もっともっとひどい目に遭い、辛いことを乗り越えた上で「私は誰も憎んでいない。すべての人を愛したい。私を裏切りたいなら裏切ればいいし、汚したければ汚せばいい。そんなこと私は恐れないし、何とも思わない」とか言えたら超カッコいいけど、無理だ。威嚇ばっかりしてしまう。自分の辛さばっかり訴えてしまう。

 他の人はもっと頑張り、もっと大変な目に遭い、それでも乗り越え、私よりもっと優しいだろうに。私なんか弱くて口が軽い。

 本当に乗り越えた人、強い人は、過去に何があったなんて一々言わないんじゃないかって、誰かが言っていた。きっとそうだよな。キャンキャン言う人より、黙っていたり穏やかな人の方が、よっぽどすごい人なんだろうな。

 それでも、私は私のペースで何かを掴んでいっているのだと、信じるしかない。
 このように弱い人間は始終「私、私、私」と、自分のことしか考えられない。それでも自分のことすら疎かにすれば、結局人にももっと迷惑をかけるのだし、自分のことを考える以外、分からないのである。


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うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)
【うだつの上がらないエッセイ集】

生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。


良くも悪くも、星の回転は止まらない

【良くも悪くも、星の回転は止まらない】

詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。



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