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ストレス解消の可能性
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私はけっこう悲しい物語が好きだ。冷た~い深海を思わせるような、薄暗い話が好きなのだ。
……深海は真っ暗であって薄暗闇ではなさそうだ。早速矛盾している。
深海の動画ってライトで照らして撮っているので、「深海は薄暗い」イメージになるんだろうか。海底2万マイルとか。
アニメなどで悲しい話を聞くと、ぐるぐる色々と妄想(?)してしまう。特に「哀しき悪役」が好きなのだが、「なんとかして仲良くなれなかったかな、助けられなかったかな、どんな気持ちだったのかな」などと妄想するのが好きである。悪じゃなくても、悲しい話を聞いて悶々とするのが好き。
で、さっき思い出して検索していて気づいたのだが、悲しい話を見てしょんぼりすると、怒りやイライラがスーッと引いて、静かな気持ちになっている……気がする。
この気分を長持ちさせることが可能かどうかは分からないのだが。悲しい話を見て怒りが収まるなら、悲しい話を見て泣くことで、ストレス解消になるんじゃないか。カタルシスってやつ?
って、以前もこんな話したような……。本当に忘れっぽくて困る。
不謹慎かもしれないけど、8月によくやる原爆のテレビ番組を、すごく集中して、じーっと聞いていたときがあった。するとすごく、重暗い気分になった。
でも番組が終わって解放されたとき。「今が平和で良かった。みんな生きていて良かった。あのときの苦しみに比べたらどうってことない、何だってできるじゃないか」。そんな風に感じた気がする。
「もう嫌だ。みんな助けたい。苦しんでほしくない。誰が嫌いとか悪いとか、そんなのどうだっていい。平和であってほしい」と。
戦争のさなかに、見知らぬ人を悼んだこと。本当は助けたかったこと、見殺しにしたくなかったこと。多くの命が失われたこと。見渡す限り暗いような世界。そこから、平和を渇望する底力みたいなものが沸いてくる。
ぬるいストレスじゃなく、本気の闇に浸ると、自分が真にどうしたいのか、見えてくるのかもしれない。
悲しみじゃなく感動でもいいかもしれないし、ホラーでもいいかもしれない。
そのために、定期的に屠殺映像とかホラーとかグロとか検索していたのかもしれない。
「浸りにいく」のは有効かも。できそうなら試してみたい。
イライラしたら屠殺動画とかフォアグラや毛皮の生産画像(?)を見て、自分にショックを与えるとか。
……深海は真っ暗であって薄暗闇ではなさそうだ。早速矛盾している。
深海の動画ってライトで照らして撮っているので、「深海は薄暗い」イメージになるんだろうか。海底2万マイルとか。
アニメなどで悲しい話を聞くと、ぐるぐる色々と妄想(?)してしまう。特に「哀しき悪役」が好きなのだが、「なんとかして仲良くなれなかったかな、助けられなかったかな、どんな気持ちだったのかな」などと妄想するのが好きである。悪じゃなくても、悲しい話を聞いて悶々とするのが好き。
で、さっき思い出して検索していて気づいたのだが、悲しい話を見てしょんぼりすると、怒りやイライラがスーッと引いて、静かな気持ちになっている……気がする。
この気分を長持ちさせることが可能かどうかは分からないのだが。悲しい話を見て怒りが収まるなら、悲しい話を見て泣くことで、ストレス解消になるんじゃないか。カタルシスってやつ?
って、以前もこんな話したような……。本当に忘れっぽくて困る。
不謹慎かもしれないけど、8月によくやる原爆のテレビ番組を、すごく集中して、じーっと聞いていたときがあった。するとすごく、重暗い気分になった。
でも番組が終わって解放されたとき。「今が平和で良かった。みんな生きていて良かった。あのときの苦しみに比べたらどうってことない、何だってできるじゃないか」。そんな風に感じた気がする。
「もう嫌だ。みんな助けたい。苦しんでほしくない。誰が嫌いとか悪いとか、そんなのどうだっていい。平和であってほしい」と。
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そのために、定期的に屠殺映像とかホラーとかグロとか検索していたのかもしれない。
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イライラしたら屠殺動画とかフォアグラや毛皮の生産画像(?)を見て、自分にショックを与えるとか。
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【うだつの上がらないエッセイ集】
生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。
【良くも悪くも、星の回転は止まらない】
詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。
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