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最下位争い
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学生の頃、友達(?)に、「最低なヤツを見ると、『私はコイツよりはマシ』って思うよね~」と言われ、心の狭い考え方だなと思った。誰かを見下して安心するなんて。
でも、今、私、そこに落ちている。
自分だって弱いくせに。「ずっと酒飲んで暴力振るって、児童虐待していたらしい祖父と、育児放棄していたらしい祖母よりはマシ」って。
子どもに暴力を振るうヤツは最低だ。産んどいて放置するヤツは無責任だ。ただ怠け者のニートメンタルの私の方が、マシだろって。
こうも思う。世の中、独裁国のトップとか戦争は止められないくせに。私たちみたいな弱者庶民のことばかり批判する、って。
レッテルって、過去って、現状って、なかなか変えられない。
変われた人はいいタイミングで、たまたまチャンスがあって、乗っかれただけの人も多いかもしれない。なのに乗れなかった人を嘲笑うなんて。
もちろん、死ぬ気で努力して変わった人もいるだろうけどさ。いわゆる「恵まれた」側も弱者を馬鹿にしているんじゃないかと、被害妄想が募る。
上がれるチャンスがあった人は、上がってく。落ちてしまった人は、どんどん落ちていく。「風に乗れたか、乗れなかったか」みたいな。弱肉強食で負けた者も、生き残れた者も、成功した者も、できなかった者も、中身はそこまで大差ないんじゃない? 時代の流れとか運とかもあるし、ちょうど良かった者がちょうど良くなるんだって。
私がたとえ暴力野郎から「女のくせに」と言われたとしても。暴力野郎だって、社会性を築けなかった、弱い人間なのだ。落ちこぼれ仲間だ。ヤツらも「もう一人の私」なのだ。
「救う」とまでは思えないし、誰かを救うような実力もない。
私はもしも漫画がヒットして稼げたとしても、誰かのために金を使うことはしなさそう。映画見たり、美味しいもの食べたり、絵を描いたり、出かけたりと、ゆっくり遊びたい。自分以外のことに頭や金を使おうという、優しさも気力もなかろう。
でもとになく。見下すとか、「アイツよりはマシ」とか、なんかそういう自分に成り下がってるの、嫌だな。
「アイツよりマシ」も「私はコイツのせいで……」も。
なんか低レベルだ。精神的に無様というか惨めというか。
嫌だなと思いつつ、堕ちている。
でも、今、私、そこに落ちている。
自分だって弱いくせに。「ずっと酒飲んで暴力振るって、児童虐待していたらしい祖父と、育児放棄していたらしい祖母よりはマシ」って。
子どもに暴力を振るうヤツは最低だ。産んどいて放置するヤツは無責任だ。ただ怠け者のニートメンタルの私の方が、マシだろって。
こうも思う。世の中、独裁国のトップとか戦争は止められないくせに。私たちみたいな弱者庶民のことばかり批判する、って。
レッテルって、過去って、現状って、なかなか変えられない。
変われた人はいいタイミングで、たまたまチャンスがあって、乗っかれただけの人も多いかもしれない。なのに乗れなかった人を嘲笑うなんて。
もちろん、死ぬ気で努力して変わった人もいるだろうけどさ。いわゆる「恵まれた」側も弱者を馬鹿にしているんじゃないかと、被害妄想が募る。
上がれるチャンスがあった人は、上がってく。落ちてしまった人は、どんどん落ちていく。「風に乗れたか、乗れなかったか」みたいな。弱肉強食で負けた者も、生き残れた者も、成功した者も、できなかった者も、中身はそこまで大差ないんじゃない? 時代の流れとか運とかもあるし、ちょうど良かった者がちょうど良くなるんだって。
私がたとえ暴力野郎から「女のくせに」と言われたとしても。暴力野郎だって、社会性を築けなかった、弱い人間なのだ。落ちこぼれ仲間だ。ヤツらも「もう一人の私」なのだ。
「救う」とまでは思えないし、誰かを救うような実力もない。
私はもしも漫画がヒットして稼げたとしても、誰かのために金を使うことはしなさそう。映画見たり、美味しいもの食べたり、絵を描いたり、出かけたりと、ゆっくり遊びたい。自分以外のことに頭や金を使おうという、優しさも気力もなかろう。
でもとになく。見下すとか、「アイツよりはマシ」とか、なんかそういう自分に成り下がってるの、嫌だな。
「アイツよりマシ」も「私はコイツのせいで……」も。
なんか低レベルだ。精神的に無様というか惨めというか。
嫌だなと思いつつ、堕ちている。
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【うだつの上がらないエッセイ集】
生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。
【良くも悪くも、星の回転は止まらない】
詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。
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