三日坊主の幸せごっこ

月澄狸

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人生に失敗は憑き物

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 最近マンネリ化なのか記憶力低下なのかネタ切れなのか、どっかで書いたのと同じような投稿ばかりしている。
 覚えておきたい、なのに忘れてしまう。書いたことを忘れ、また書いて忘れる。





 バッグとかサンダルとかタオルとか、自分で描いた絵柄のやつを使いたいと思いつつ、SUZURIで買えずにいる。

 マイグッズを使いたいとは思う。そんなに誰かから食いつかれることもないだろう。が、「それ可愛いね」と言ってもらえたら、堂々と「私のデザインなんです~」と紹介したい。宣伝も兼ねて持ち歩きたい。
 絵柄を気に入ってもらえたら、ショップを紹介したい。その人のために、その人の好きな動物の絵を描いてグッズにしてあげるとか。そこまで興味持たれることないだろうと思いつつも、夢が広がる。

 なのに、私のアカウントは全部「月澄狸」でやっていて、愚痴っぽいから。一つアカウントがバレれば芋づる式に、私の陰口投稿も全部バレてしまう。

 だからそこまで誰も、私のアカウントを掘り返すほど興味ないだろうと思いつつ。別に掘り返さなくても十分、ギョッとされるような投稿ばかりしているもので怖い。
 それにいつも陰口言ってる人が多いから。女ってのは、誰それがどうだとか、敵味方とか、そういうのに食いつくんじゃないか。私の作品云々よりも。

 アカウント運営を健全に行い、「ネット」と「現実」を繋げようと考えるならば。あっちこっちで愚痴ってちゃいけなかったな。どこを掘り返されても問題がないくらいに、完璧に「表」を演じなければならなかった。

 ニュースでたまに見る、芸能人の人が自殺したり、薬物にハマったりしている話。有名人はずっと「表」を演じなきゃならなくて、その重圧に耐えきれなかったのかもしれないな。


 今更アカウントを全部作り直すったって、また同じ失敗を繰り返すに決まってる。愚痴ってしまう、また愚痴ってしまう、エンドレス。だからこの「月澄狸」を少しずつ育てるしかない。が、成長する気配がない。

 私は職場では持論を展開しない。そりゃ、職場は持論を展開する場じゃないけど。あんまり一言も、自分の意見とか言ってないはず(仕事に関しては「こうした方が良くないですか」とか言うけど)。で、それでまぁまぁ上手くいっている。

 全部それにしなきゃいけなかったかも。意見を言わず、絵やマンガや物語だけ書く。
 けれどリアルで仕事、ネットでも「愚痴を吐かない」さらに「ネットと現実を繋げる」となれば。オフになる時間がない。息抜き、ストレス発散できなさそう。……現在、「作品」と「ストレス発散」を混同してしまっていることが問題なんだけど。


 ネットと現実を繋げたら。「私、マンガ描いてるんですよ~」って、仕事の雑談中に言って。「え、ホント? 見てみるわ」って言ってもらって。もしハマってくれれば、読者になってくださるかも。
 その場合、コミックエッセイは辞めようかな。現在、人をネタにして、無許可で投稿している。あんまり誰だか分からない程度にぼかして、「あるよね、こういうこと」という感じで描いているのだけど。これも危ういかも。
 それに出不精で小心者の私のコミックエッセイは、あんまり動きがない。自分勝手にファンタジーエピソードを作り、日常系ファンタジー路線でやる方が楽しいかも? といってもたまにバレない程度に(または自分のみのエピソードで)コミックエッセイやるかもしれないけど。


 けどそんなうまくいくか?
 職場の人にアカウントを知らせたら……。

 創作者なら「私の投稿見てね!」と言いつつ、「相手も自分の創作時間が欲しいだろうから、私の作品を全部追ってもいられないんだな」と分かってくれそうだけど。創作しない人ってのは、イマイチこちらが何をしたいのか汲んでくれなさそう。毎日DMで人間関係の相談受けたり、愚痴言われたりするのでは? で、こっちも延々と愚痴って……とかなったら。うーん、ますます時間なくなるか。

 私は「断れない」で、人のペースに巻き込まれがち。最初は「なんか面白そう」って人について行ったりするんだけど、やめ時が分からない。で、気づけば「あれもこれも見てね、やってね」と言われて「ハイ」と答えていたり(これは仕事のことではない。月澄狸は仕事ができないので、仕事を押し付けられることはない。逆に他の皆さんがいつも私を手伝う羽目になっている)。

 私の作品を見てもらうはずが、そのうち逆転して、他の人の作品を全部見なきゃいけないみたいな空気になっていくかも。力負けというか何というか。
 これはリアルの付き合いに限ったことではないだろうが。ネットでは自分から行かなければ距離を取れるが、職場の人と繋がったりすれば毎日会うのだから……んー、やっぱり難しそう。


 私の投稿は女性に対しても男性に対しても失礼だし。リアルの人に私の裏を知られれば、ドン引きされるだろう。
 まず、人をこちらに呼ぶより、全力で対人恐怖症を治さねば。

 といってもこのまま薄らぼんやり生きていても対人恐怖症は治らないような。思い切って、距離感の近い人たちのコミュニティーに飛び込むとかした方がいいのか。

 でも「断れない」なら。ヤバいかも。セクハラされても怒れず、「ホテル行こう」と言われても「うん」。
 ……ダメだダメだ。やっぱ断れないとダメだ。
 じゃあ何をどうする? 何をやり始めれば状況が変わる?

 いやぁ、「現状維持」が一番良いんじゃないかな、やっぱり……。うん。
 今後出会う人全員善人だったら良いけど、そうとも限らないんだから……。


 で、「SUZURIでオリジナルグッズ作ってるんですー」って言って、「なにそれ!? すごい!」って食いつかれても。大抵の人は「私の作品」じゃなく「SUZURI」に食いついていそうな気がしなくもない。これはその他サイトでもそう。
 だから私の投稿、収益化研究連載の人気(?)が一番高いんじゃないか。みんな「私」より「サイト」に興味があるのでは。


 ということで今できることは。

 自分のアカウント含む人格を少しずつマシにしつつも、防御と警戒を怠らず、攻撃力を上げ、でも決して人を差別せず、傷つけないよう配慮しなくてはならない。
 愚痴を減らし、リアルでもネットでもいつもニコニコ楽しく、仕事や創作に没頭し、人に優しく。それでいて自分の時間も確保できるよう、人に時間を割きすぎない。

 なんか絵空事(?)みたい。


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