三日坊主の幸せごっこ

月澄狸

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傷口に砂糖、ナメクジにキャベツ

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 King Gnuの白日、メロディーが好きだし、歌詞も重めで良さげだな~と、テレビとかでちらっと耳にする度思っていたけど、カラオケで歌詞を見つつ歌ってみると(ほぼ歌えていない)、すごい……やっぱ一言一言重くて、じわじわと抉られるな。しんどい(笑)
「いつものように笑ってたんだ 分かり合えると思ってたんだ」あたりがグサッとくるピークかも、個人的に。


 海援隊の「贈る言葉」、「信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つく方がいい」は、「そりゃ、できることならそっちの方がカッコいいけどね」と思って聞いてたけど、次に続く「求めないで優しさなんか 臆病者の言いわけだから」は厳しすぎて、「は?」となっていた。
 まだ私は「優しくされたいから優しくする」段階なので、「優しさを求めるな」と言われると、なんだろ……。お金が欲しくて働いているのに、「働くのやめてボランティアにしろ」と言われるくらい抵抗感があった。
 けれどようやく、その高い理想の意味が、若干分かってきた気がする。人間愛の究極系。まだやる気にはなれないけど。


 牡羊座から始まって魚座で終わる12星座は、「人の成長ストーリー」とも言われているそう。牡羊座は、生まれたて。牡牛座、双子座、蟹座……と、成長していく。1つ前の星座のときの失敗や後悔を踏まえて、次の星座、また次の星座と、やり方を変えていく。それが、それぞれの星座の性格になる。
 星座にはそれぞれ英語のキーワードがあるそうなんだけど、サイトによって違うこと書いてあったりする。花言葉もいくつかあるしなぁ。
 牡羊座は「I am」。「私は存在する」。瑞々しい自我のエネルギーって感じ。次の牡牛座は「I have(私は所有する)」。ちょっとずつ大きくなっていく感じ。

 で、最後の魚座が「I believe(私は信じる」。
 なんか泣ける。「愛されたいから愛する」といった見返りも、善悪も何もかも超えて、ただ「信じる」ような。
 さっきの「信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つく方がいい」とも被るけど、「信じる」って、報われてハッピーエンドになるとは限らない。心から信じた結果、最悪の結末を迎える可能性もあるじゃん。飼い主を、人間を信じたのに、裏切られて死んでいく動物たちのような。

 けど実際、今は若いから、理不尽と戦おうとか思えるけど、年を取ってうまく動けなくなった最期は「信じる」しかないかもしれない。人類を、地球を、魂を、そして自分が死んだ後の未来を。
 そう思うと、切ないような悲しいような。愛が伝わってほしいな、報われてほしいな……みたいな気持ちになり、なんかすごい泣ける。また牡羊座として生まれ変わり、儚くも美しいサイクルを繰り返すのかもしれない。


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