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逡巡と万年反抗期と、増してゆく短気
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アドバイスされるのが嫌すぎて、アドバイスされたことを思い出してイライラしたり、今後アドバイスされるかもしれないと想像して不愉快になってしまう。
「批判されるのが怖い」に近いが、アドバイスは「批判」や「誹謗中傷」より優しい想定だ。それでイライラするなんて、私はどうかしているのか。
自分の好きなようにやって上達できるような天才じゃないんだから、上手に人の意見を取り入れた方がいいと思うんだけど。
なぜアドバイスでイライラするのか。
私は「次にあれやって、これやって、あれのためにこれをして……」と頭の中でやんわりと決めているのかもしれない。
それをたとえば「明日から毎日30分、漫画やアニメの模写をしてイラスト練習するといいよ」と言われたら。
まず、人様の漫画やアニメの模写は、私は基本的に投稿しない。みんな自由に二次創作しているが、許可なく漫画やアニメのキャラを描いて投稿するのは著作権的にグレーな状態だ。
それを言うならば、私がよくやっている、サイトに書いてある説明文をコピペしたり、画面をスクショして投稿する行為も、一応著作権違反だったはずだが。
著作権は特に、人様のもので勝手にグッズとか海賊盤を作って収益化するとか、そういうことに厳しい気がする。
となると、主に「収益化」が目的である私は、著作権侵害をできるだけ避けた方が無難であると思われる。
すると、アニメや漫画の模写は「投稿できない」ので、完全に「ただ描いて練習するだけ」になる。そして毎日30分模写に費やすとなると、投稿も創作も滞る。
これが「動物の絵を描く練習」とかなら、練習と投稿を同時にできたものを(動物を描くにしても、誰かが撮った写真を完全模写するのは著作権侵害のはず。カレンダー、本、動画のワンシーンなどでも多分)。
……というような感じで、何か「こうしたら?」と言われると、「だってこうしようと思っていたのに」「だって私にとって作品の肝はこの部分だから変えたくないのに」「私はこっちの方が好きなのに」というような感じで思いが逡巡(?)したあと、とにかくめちゃくちゃ腹が立ってしまうのだ。「邪魔された」「否定された」と捉えてしまう。
「明日休日なの? じゃあ遊園地行かない?」と誘われたときに、「せっかくのんびりしようと思ったのに、なんで急に明日遊園地なんて言うんだよ!」と怒る必要はない。「だるいー」と返せばいいだけだ。
それと同じようにアドバイスだって、嫌なら「私はこれで良いと思うんですけど」と断ればいい。
なぜアドバイスに腹が立つのか。
ある意味断るのが苦手、そして自信がなく、「人の言う通りかもしれない」と思っているからだ。
それでいて、断れず深く考えず、人にホイホイついて行った結果、嫌な目に遭ったこともあるので、警戒を通り越して、ぶつける先のない怒りを抱えている。
「ちゃんと人の言うことを聞いて、おとなしく我慢して、できるだけ礼儀正しく接したのに、その仕打ちがこれか!」と。
人の言うことなんて聞いても、何も良いことなかった。いつも無駄足だった、人に合わせる時間は苦痛だった、結局理解できなかった、と。
言うことを聞けばいいってもんじゃない、かといって頑なになればいいってものじゃない、そこは結局自己判断であり、感覚や知識に基づいて取り入れるものだと思うのだが、何もかも信じられなくてムカついてしまうのだ。
もちろん自分も大したことないし、無知だし、自分の感覚や知識だけでは到底生きていけない、夢も叶えられないという不安があるのだが。だから「頼り上手(?)」「甘え上手」になりたいのだが。
アドバイスされると、「こっちはアンタの欠点も指摘せずに見過ごしてやってるのに」「アンタだってそこまで大したことないくせに」と、めちゃくちゃ戦闘モードになってしまう。これじゃあ喧嘩師に逆戻りだ。
今も、稼げる漫画投稿サイトについて探りたいけど、「漫画投稿サイトのコメントは厳しい」という情報を得てビビっている。
多分、納得できる厳しさだったら納得するだろうが、厳しさが無意味だとも感じているのかも。あと、求めてるものそれぞれ違うかもだし。「こうだ」「いや違う、こうだ」とか論争しても不毛だなーと。
結局、ある程度刺激に慣れて、ある程度自信を持ち、ある程度柔軟になり、聞き上手にも断り上手にもなり、フラフラせず、頑固にもならず……というようなコミュニケーション上手(?)になるしかないのだろう。そしてそんなの、一朝一夕には達成できない。
怒ってしまうというのは理想的な反応ではないなぁ……。でもとにかくやる気がなくて、何をやれと言われても嫌……。
できたこと、既にやったこと、それ以外はできそうもない。やれと言われてできるくらいなら、とっくにやっているし。
以前は「絵描くの好きなの? じゃあ描いて!」と言われることを望んで、人前で絵を描いたりしていたが、今は面倒なので人前で描かない。
「釣りするの好きなの? じゃあ私に釣った魚ちょうだい!」と言われたら、「なんで?」となるように。なんか微妙に「なんで?」となることが多くなってきた。
「なんで私がアンタのためにそうしなきゃいけないんですか? 結局それってアンタの一時の満足のためのリクエストであって、私のためじゃないでしょ?」とか思ってしまう。アンタの好みに合わせるためのリクエスト希望なら、リクエスト料金払えってんだ。
ただ私も間違っている部分は大いにあるから、ちゃんと気持ちに説明がつくことばかりではない。
と、そのときそのときパパッと説明できないから怒りになっちゃうのかも。
説明できれば、そして相手が自分の理屈以上に納得のいく説明を返してくれれば、分かりやすいんだろうけど。ひねくれた私が素直に聞き入れられるものか……。
結局、マンガのセリフを洗練するにも、文章力を高めるにも、コミュニケーション上手になるにも、「言語化能力を鍛える」というのが、現在の私のやりたいことかも。
けどこんなに文章書いてても、いざというときに言葉が出てこないようじゃ、練習の甲斐もないのである。
なんだかんだ言って、以前よりはまぁマシだと思うけど。それもどうだか。退化しているような。
最近なんかものすごく人恋しい、寂しい、誰かに構ってもらいたい。
それと同時にすごい億劫で、人と関わりたくない。
傾きまくり、安定せず、ごちゃごちゃに物が積み上がった天秤のようである。
こんな爆弾みたいな態度では誰にも構ってもらえないであろうことは分かっている……のかなぁ。
ただ甘やかされたくて駄々を捏ねているだけの子どもみたいだ。あーあ。
「批判されるのが怖い」に近いが、アドバイスは「批判」や「誹謗中傷」より優しい想定だ。それでイライラするなんて、私はどうかしているのか。
自分の好きなようにやって上達できるような天才じゃないんだから、上手に人の意見を取り入れた方がいいと思うんだけど。
なぜアドバイスでイライラするのか。
私は「次にあれやって、これやって、あれのためにこれをして……」と頭の中でやんわりと決めているのかもしれない。
それをたとえば「明日から毎日30分、漫画やアニメの模写をしてイラスト練習するといいよ」と言われたら。
まず、人様の漫画やアニメの模写は、私は基本的に投稿しない。みんな自由に二次創作しているが、許可なく漫画やアニメのキャラを描いて投稿するのは著作権的にグレーな状態だ。
それを言うならば、私がよくやっている、サイトに書いてある説明文をコピペしたり、画面をスクショして投稿する行為も、一応著作権違反だったはずだが。
著作権は特に、人様のもので勝手にグッズとか海賊盤を作って収益化するとか、そういうことに厳しい気がする。
となると、主に「収益化」が目的である私は、著作権侵害をできるだけ避けた方が無難であると思われる。
すると、アニメや漫画の模写は「投稿できない」ので、完全に「ただ描いて練習するだけ」になる。そして毎日30分模写に費やすとなると、投稿も創作も滞る。
これが「動物の絵を描く練習」とかなら、練習と投稿を同時にできたものを(動物を描くにしても、誰かが撮った写真を完全模写するのは著作権侵害のはず。カレンダー、本、動画のワンシーンなどでも多分)。
……というような感じで、何か「こうしたら?」と言われると、「だってこうしようと思っていたのに」「だって私にとって作品の肝はこの部分だから変えたくないのに」「私はこっちの方が好きなのに」というような感じで思いが逡巡(?)したあと、とにかくめちゃくちゃ腹が立ってしまうのだ。「邪魔された」「否定された」と捉えてしまう。
「明日休日なの? じゃあ遊園地行かない?」と誘われたときに、「せっかくのんびりしようと思ったのに、なんで急に明日遊園地なんて言うんだよ!」と怒る必要はない。「だるいー」と返せばいいだけだ。
それと同じようにアドバイスだって、嫌なら「私はこれで良いと思うんですけど」と断ればいい。
なぜアドバイスに腹が立つのか。
ある意味断るのが苦手、そして自信がなく、「人の言う通りかもしれない」と思っているからだ。
それでいて、断れず深く考えず、人にホイホイついて行った結果、嫌な目に遭ったこともあるので、警戒を通り越して、ぶつける先のない怒りを抱えている。
「ちゃんと人の言うことを聞いて、おとなしく我慢して、できるだけ礼儀正しく接したのに、その仕打ちがこれか!」と。
人の言うことなんて聞いても、何も良いことなかった。いつも無駄足だった、人に合わせる時間は苦痛だった、結局理解できなかった、と。
言うことを聞けばいいってもんじゃない、かといって頑なになればいいってものじゃない、そこは結局自己判断であり、感覚や知識に基づいて取り入れるものだと思うのだが、何もかも信じられなくてムカついてしまうのだ。
もちろん自分も大したことないし、無知だし、自分の感覚や知識だけでは到底生きていけない、夢も叶えられないという不安があるのだが。だから「頼り上手(?)」「甘え上手」になりたいのだが。
アドバイスされると、「こっちはアンタの欠点も指摘せずに見過ごしてやってるのに」「アンタだってそこまで大したことないくせに」と、めちゃくちゃ戦闘モードになってしまう。これじゃあ喧嘩師に逆戻りだ。
今も、稼げる漫画投稿サイトについて探りたいけど、「漫画投稿サイトのコメントは厳しい」という情報を得てビビっている。
多分、納得できる厳しさだったら納得するだろうが、厳しさが無意味だとも感じているのかも。あと、求めてるものそれぞれ違うかもだし。「こうだ」「いや違う、こうだ」とか論争しても不毛だなーと。
結局、ある程度刺激に慣れて、ある程度自信を持ち、ある程度柔軟になり、聞き上手にも断り上手にもなり、フラフラせず、頑固にもならず……というようなコミュニケーション上手(?)になるしかないのだろう。そしてそんなの、一朝一夕には達成できない。
怒ってしまうというのは理想的な反応ではないなぁ……。でもとにかくやる気がなくて、何をやれと言われても嫌……。
できたこと、既にやったこと、それ以外はできそうもない。やれと言われてできるくらいなら、とっくにやっているし。
以前は「絵描くの好きなの? じゃあ描いて!」と言われることを望んで、人前で絵を描いたりしていたが、今は面倒なので人前で描かない。
「釣りするの好きなの? じゃあ私に釣った魚ちょうだい!」と言われたら、「なんで?」となるように。なんか微妙に「なんで?」となることが多くなってきた。
「なんで私がアンタのためにそうしなきゃいけないんですか? 結局それってアンタの一時の満足のためのリクエストであって、私のためじゃないでしょ?」とか思ってしまう。アンタの好みに合わせるためのリクエスト希望なら、リクエスト料金払えってんだ。
ただ私も間違っている部分は大いにあるから、ちゃんと気持ちに説明がつくことばかりではない。
と、そのときそのときパパッと説明できないから怒りになっちゃうのかも。
説明できれば、そして相手が自分の理屈以上に納得のいく説明を返してくれれば、分かりやすいんだろうけど。ひねくれた私が素直に聞き入れられるものか……。
結局、マンガのセリフを洗練するにも、文章力を高めるにも、コミュニケーション上手になるにも、「言語化能力を鍛える」というのが、現在の私のやりたいことかも。
けどこんなに文章書いてても、いざというときに言葉が出てこないようじゃ、練習の甲斐もないのである。
なんだかんだ言って、以前よりはまぁマシだと思うけど。それもどうだか。退化しているような。
最近なんかものすごく人恋しい、寂しい、誰かに構ってもらいたい。
それと同時にすごい億劫で、人と関わりたくない。
傾きまくり、安定せず、ごちゃごちゃに物が積み上がった天秤のようである。
こんな爆弾みたいな態度では誰にも構ってもらえないであろうことは分かっている……のかなぁ。
ただ甘やかされたくて駄々を捏ねているだけの子どもみたいだ。あーあ。
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【うだつの上がらないエッセイ集】
生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。
【良くも悪くも、星の回転は止まらない】
詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。
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