三日坊主の幸せごっこ

月澄狸

文字の大きさ
上 下
63 / 417

パッと見、ほんわか……?

しおりを挟む
 近年は特に気性が荒く、文章で露骨に人類ヘイトを披露する私だが、学生の頃・または前職などで「狸さんと一緒にいると癒される」と言われたこともある。
 ここ最近はそのような機会もなかったので忘れていたが、この間そのようなニュアンスの言葉をいただき、「そういえば過去に癒しキャラ評価いただいたこともあったな……」と懐かしく感じた。
 その前にうっかり失言してしまって申し訳なかったと思っていたのだが、今回の職場ではおとなしくしていることもあって、失言認定されなかったかもしれない。

 そういえば私は外出先で急に知らない人に話しかけられることもあるので、一見危険人物には見えず、おとなしそうな人に見える側面もあるらしいと思っていたんだった。
 もちろん初対面で「なにコイツ」と思う人もいるだろうが。一定数、気を許してくださる方がいるということ……自分の印象って、案外忘れがちだなぁ。

 私は気性は荒いが、隠すことは一応できる。状況によってはボロが出るが(強く責められ続ける、陰口を言われ続けるなど)、現在の仕事では(多分)上司の方々の配慮により、優しい人と組ませてもらっているので、ボロを出さずに済んでいる。上司の人が優しく構ってくださったりもする。
 この状況が変わったら(=優しくしてくださる人が減り、キツい人とばかり組むようになるとか)やっていけるかどうか不安である。
 まぁ自分一人でひととおり仕事をこなせるようになればいい話なのだが……仕事のスピードが上がらない……(急いでみるとミスが増えたり物を壊したり……)。

 今は自分の印象云々を取り繕うより仕事すべきなので、仕事では本性を出さずにいればいいと思うが、化けるのが上手くて「癒し系」だと思われているとなると、何か人を裏切っているような、後ろめたい気分になる。

 騙してこその狸だが……。そして、多くの人を化かせるほど化け上手でもないはずだが……(過去には何か見透かされているようなことも度々言われたが、最近見透かされてギョッとすることは少ない。見透かされる前に逃げる or 被害者ぶるからかも)。
 って言うと、私の外面を信じてくださっている方に申し訳ないな。

 いつまで牙を隠せるやら……。
 牙があろうとなかろうと、牙を向けてはいけない世の中だしね。


しおりを挟む
うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)
【うだつの上がらないエッセイ集】

生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。


良くも悪くも、星の回転は止まらない

【良くも悪くも、星の回転は止まらない】

詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。



ツギクルバナー
感想 41

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

世界は何もくれないから 好きに生きていい

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
不安のプレゼントなら溢れているけどね。

男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
 私は生物学も心理学も学んでいない、ただの学のない女だ。ついでに恋愛経験もない、さらには友達もいない。告白されたこともないし当然したこともない。そんなわけでこの連載は、浅い知識と経験から「なんとなく思ったこと」を感情的に書き連ねるだけのものになる。読んでも何の学びもなく、不快になるだけなのでご注意を。(※LGBTQについては分からないので、基本的に古い価値観オンリーで書きます。)

『茜色に染まる心』

小川敦人
エッセイ・ノンフィクション
野村隆介、六十七歳。妻と死別して十年、孤独を仕事で紛らわせてきた彼の心が動き出したのは、ボランティア活動で出会った渚菜緒子という女性がきっかけだった。彼女の柔らかな笑顔や憂いを帯びた瞳に惹かれ、いつしかその存在が彼の胸に深く刻まれていった。しかし、菜緒子の左手薬指の指輪は、彼女が既婚者である現実を突きつけ、隆介の想いが叶わないものであることを示していた。 それでも、菜緒子と出会えたことは隆介にとって大きな幸せだった。彼女の些細な仕草や言葉が日々の活力となり、夕陽を見ながら彼女を想うことで心の温かさを感じていた。彼女の幸せを願う一方で、自分の心が揺れ動くたびに切なさを覚えた。 ある日、彼女との何気ない会話が心に残る。その後、図書館で出会ったカフカの詩が、彼の心を解き放った。「大好きと思える人がいることは幸せ」という言葉が彼の心を温かく包み込み、彼はその想いを受け入れることを学ぶ。 「出会えたことに感謝する」。隆介はこの恋を人生最大の宝物として胸に抱き、穏やかで清らかな喜びと共に、茜色の空を見上げる日々を大切にしていく。

「自分さえ良ければいい」がしっくりくる

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
思ってもいないことや、身の丈に合わない綺麗事・正論を目指そうとするとしんどくなる。自分で放った言葉にウッとなることもある。ネガティブなもので。 なので日々、「しっくりくる意見や言葉」を探している。 しっくりこようがこなかろうが自己満足であって、特に行動を起こすわけでもないから、意味はないのだけれど。とりあえず、ウッとならない「理屈」を探している。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

アルファポリスユーザーと世間一般のズレ2

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリス登録して半年経っての印象

BL書籍の印税で娘の振り袖買うつもりが無理だった話【取らぬ狸の皮算用】

月歌(ツキウタ)
エッセイ・ノンフィクション
【取らぬ狸の皮算用】 書籍化したら印税で娘の成人式の準備をしようと考えていましたが‥‥無理でした。 取らぬ狸の皮算用とはこのこと。 ☆書籍化作家の金銭的には夢のないお話です。でも、暗い話じゃないよ☺子育ての楽しさと創作の楽しさを満喫している貧弱書籍化作家のつぶやきです。あー、重版したいw ☆月歌ってどんな人?こんな人↓↓☆ 『嫌われ悪役令息は王子のベッドで前世を思い出す』が、アルファポリスの第9回BL小説大賞にて奨励賞を受賞(#^.^#) その後、幸運な事に書籍化の話が進み、2023年3月13日に無事に刊行される運びとなりました。49歳で商業BL作家としてデビューさせていただく機会を得ました。 ☆表紙絵、挿絵は全てAIイラスです

処理中です...