三日坊主の幸せごっこ

愛ある愚痴のつもりでも

　人に愚痴っていたら、「結局アンタは愚痴を言いたいだけなんだよ！」と地味にキレられた。それだけ私がウザかったということで、反省すべきかもしれないが、こっちは相手が「親がどう」「ダンナがどう」「体調がどう」延々と同じ事を愚痴っているのを、口出しもせず「うんうん」と聞いてやっているつもりなんだが（反論するとキレるし）。

　私の方が5倍暗くてつまらなくて、不毛な愚痴ばかり言っているんだろうか。違いが分からんが。何なら相手の方が、ルッキズムとか年齢とか、平気で差別的ジョーク言うような、悪い部分があるように見えるが（指摘するとキレるし、議論する元気もないから何も言わん）。


　私は「この世はクソだ」というようなことを言うが、これは私なりの許容なのだ。

　私は「変われ」と言われるのが苦手。
　いや、「これをここに置かれると邪魔だよ」「これは二度手間だからこうすれば？」とか、的確に、分かりやすい指摘をされれば努力したい。けど、無責任な注文とか、バラバラな意見を右から左から浴びせられるとか、既に自分は早くやろうと頑張っているのに「遅い！」「早く！」とか言われると、「ワーッ！」となるのだ。

　特に「遅い」「早く」は散々、小学生の頃から言われている。
　知っている。知っていることを何度も何度も。


　……と、私が「もう頑張っているんだからこれ以上頑張れと言われたくない」モードなので、世界、特に個人に対して「こうなれ」「ああなれ」と言うのは酷だなと思っている。他人に期待など無駄無駄。

　もう私は動く気力がない。
　頑張りたくないなら頑張れと言っちゃいけない。

　私はできるだけ食べ物を捨てないようにしているし、平気で食べ物を捨てる人を見るとイラッとくるが、それはこだわりポイントの違い。つまり価値観が違うのだ。

　私より綺麗好きの人から見れば、私は汚い。ムカつくだろう。
　私より汚い人を見たら、私がムカつく。「きたねーな」と。

　世の中そんなもん。全部自分基準でアンバランス。女は男が悪いと言い、男は女が悪いと言う。A国はB国が、B国はA国が悪いと言う。ただそれだけ。


　けど自分視点でムカつく。自我があるから、っていうか視点とか立場があるからしょうがない。
　それを私は「この世はクソだ」で済ませているのだ。私なりの優しさであり美学だ。
　それを進展がない、成長がない、だと。好みが合わんなぁ。合わんもんはしょうがない。


　そんなんねぇ。何か言ったって望んだって、しょうがないじゃん。

　世の中、のび太君に「出来杉君になれ」と言っているようにしか聞こえない。
　そんなの、のび太君はのび太君、出来杉君は出来杉君なんだからしょうがないじゃないか。努力量が違う、計画性がない、とか言ったって、どうしようもないじゃんか。みんなに同じレベルの聖人になれって言ったってさ。


　で、「全部私が悪いのよ。ごめんね。私がもっと頑張らなきゃね！」なんて言い続けてたら気が狂いそうだから、「この世はクソだ」で良いんじゃないかと、個人的には思う。

　頑張りたい人が頑張れば良いじゃないか。本来。
　って思うけど、野生の世界を見ると、「命は頑張るために産まれてきた」みたいな風潮が正論に見えるので、怠け者は肩身が狭い。
　自然の頑張りは合理的であり、人間社会の頑張りは大方無駄で効率の悪い動きに見えるが、全部ひっくるめてしょうがない。


　もっと温かい人間に……なりたいところだけど……ポンコツはポンコツなりの振る舞いしかできない気がする。偉そうなフリしたって偉くないのは目に見えているし。文章や絵を投稿していたって、需要もないし、人に求められなければ価値がないと言われればそれまで。

　愚痴るなと言われてもねぇ……。