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メッタメタにしてやんよ
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今日もエー太くんとビー子ちゃんは仲良くお喋りしています。
「おいビー子すごいぞ!」
「どうしたのよ。」
「俺、召喚魔法を使えるようになったみたいなんだ!」
「あらやだ怖い。近づかないでちょうだい。」
「ノリ悪いなぁ……。」
「冗談よ。でも召喚魔法って何よ、この世に魔法なんてあるわけないでしょ。」
「チー。」
ビー子ちゃんの腕に抱かれたチーが相槌を打ちます。
「お前ツチノコ抱っこしながら何言ってんだよ。」
「私は目に見えるものしか信じない。」
「なるほど、見せればいいんだな?」
「え……本当にできんの?」
「うん、じゃあ、何にしようかな。ビー子、なにか見たいもんある?」
「何でもいいの?」
「モンスターとかじゃないとダメかも。」
「モンスター? それって噛みついてくるんじゃない? うちにはもうチーがいるんだから、危ないものはごめんだわ。」
「チー。」
「あっ、同じ作者が描いたキャラとかなら呼び出しやすそうな気がする。」
「同じ作者ってなんの?」
「この連載『エー太くんとビー子ちゃん』のだよ。」
「急なメタ発言ね……。」
「でもなぁ、うだつの上がらないエッセイ集2(アルファポリスとノベリズムで連載中)に書いてあったように、この作者のキャラって喋り方4パターンくらいしかないんだよな。俺たちとキャラが被る可能性大だぜ。」
「勝手に話を進めるわね……。ってゆーかそんな迷惑な魔法使わないでちょうだいよ。キャラなら私たちがいるし、モンスターならチーがいるのよ。これ以上キャラはいらないわ、間に合ってます。」
「チー。」
「よしじゃあいくぜ! キャラクターランダム選択、スタート!!」
「聞けよ人の話を!!」
ピュルルルルルン♪
突然ゲームの効果音みたいな音とBGMが鳴り響き、空中に月澄狸の全キャラの情報が表示されました。システムがルーレットのようにキャラを選び始めます。
ピッピピピピピピピッピッピッピ……
ジャカジャーン!
システムが一人のキャラを選び出し、決定音が鳴り響きました。
その途端、エー太くんとビー子ちゃんの前に大きな翼を広げた生物が現れました。
角があり、尻尾も生えています。目は赤く獣のように鋭いですが全体的に人間の形をしており、悪魔だとエー太くんは思いました。
「私を呼ぶのは誰?」
悪魔らしき生物が声を発します。
「おおっ、悪魔(カクヨム・小説家になろう・アルファポリス掲載作品のキャラ)だ!!」
エー太くんが叫びました。
「あっ、あ、悪魔!? ギャー!!」
ビー子ちゃんは怯え、悪魔から距離を取っています。
「悪魔だなんて怖いわ!」
「ツチノコ抱きながら何言ってんだよ。」
「ツチノコは怖くないもん!」
「悪魔だって似たようなものだろ。」
「悪魔は悪魔よ!」
「チー。」
バサッ。
悪魔は翼を広げ、ビー子ちゃんの前に舞い降りました。
そして値踏みするようにビー子ちゃんを見つめ、こんなことを言ったのです。
「完璧よ。あなたは悪魔になる素質がある。どうしようもないくらいの悪人だわ」
「はぁ!? わっ、私のどこが悪人だってのよ!?」
ビー子ちゃんは怯えつつもカチンときたようで反論しました。
「……分からない?」
悪魔の問いかけに、ビー子ちゃんは食い気味に答えます。
「頭脳明晰、冷静沈着、品行方正、非の打ち所のない善人よ!」
「ふぅ。……そこのあなた、この人お金が絡むと豹変するでしょう?」
悪魔は今度はエー太くんに確認するように尋ねました。
エー太くんは深く頷きながら答えます。
「そうなんだよ。そいつが抱いているツチノコのことで一悶着ある度に俺が悪魔払いしなきゃならないんだ。いい加減にしてほしいぜ。」
「フフ、典型的な金の亡者ね。まさしく悪魔にふさわしい女だわ。」
「悪魔じゃない!」
ビー子ちゃんはなおも反論します。
「悪魔よ。」
「悪魔に悪魔呼ばわりされちゃたまらないわ。あと喋り方被ってるのよ!」
「それは私のせいじゃないわよ。」
「もう、どっちがどっちか分かんなくなるからやめてよ!」
「本当ね。外見的にもどっちがどっちか分からなくなり始めてるんじゃない?」
「えっ? は、何を言って……。」
ビー子ちゃんは何かを確かめるように頭に手をやります。すると、頭の横に何か硬くて大きいものの感触があるのに気づきました。
「なっ、なによこれ。アンタいつの間に……何をくっつけたのよ!?」
「くっついてるんじゃない、生えてきたのよ。尻尾と翼も。」
「尻尾!? 翼!?」
「はい鏡。」
「なっ……。」
悪魔が差し出した鏡を見てビー子ちゃんは仰天しました。ビー子ちゃんの背中に黒い翼が生え、頭には角、お尻に尻尾も生えて、悪魔になっていたのです。
「あっ、アンタ何してくれてんのよ!? 私がいつ悪魔にしてくださいって頼んだ!? 勝手なことしてるんじゃないわよ!」
「私は何もしてないわ。あなたが勝手に悪魔である私に反応して悪魔になっただけ。」
「は? 悪魔に反応? 悪魔に会ったくらいで人間が悪魔になってたまるかってのよ!」
「人間……。本当にそうかしら? あなたは元から悪魔だったんじゃない?」
「そうだぞビー子。たまには自分の中の悪魔を見つめ直せよ。」
なんだか分からないけれどエー太くんまで悪魔に同調しています。
「何なのよもう! エー太の裏切り者! 私は断じて悪魔なんかじゃな……。」
次の瞬間、ビー子ちゃんは悪魔が掲げたものに釘付けになりました。
それはなんと、例のあの看板でした。
『ツチノコを捕まえた人には賞金100万円! ツチノコを捕まえたらこちらまでご連絡ください。……UMA買い取り委員会』
「ぐ、ぐあああぁぁ!!」
ビー子ちゃんの中で、本物の悪魔が目覚め始めました。
「チー! チーこっちに来い!」
エー太くんがチーを呼び寄せます。
チーは素直にエー太くんの元へ向かいました。
エー太くんはチーを抱き上げて叫びます。
「聞こえるかビー子! 今日こそお前の悪魔の本性を乗り越えて見せろ! ……俺はお前のこと本当に友達だと思ってる。例え正体が悪魔でも、どんな姿になっても……!! だから克服するんだ! そうすれば俺はお前の外見なんか絶対に気にしない! お前がお前の中の悪魔を乗りこなせるようになったその時こそ、俺たちは本当の仲間になるんだ!!」
「チー!!」
「うがあぁっ……! なっ、何なのよこの展開は、おかしいでしょっ……う……うおおっ!!」
「いいぞ、多少理性は保てている! そのまま会話を続けろ!」
「なん……で……ぐっ……アンタが聖人みたいな立ち位置になってんのよっ……ぎゃああああぁ! アンタ私とそこまで変わらないでしょっ……ぐおぉっ!!!」
「とんだ茶番ね」
悪魔はいつの間にか椅子に腰掛け、カップに入った紅茶をすすっています。
そこへ現れたまわりの人がビー子ちゃん達を指差して言いました。
「えっ……ビー子ちゃんが二人……?」
「何が『ビー子ちゃんが二人……?』よ!! 見れば分かるでしょ! 私がビー子だっての……うっ、ぐおおおぉ!!」
ビー子ちゃんは転げ回ってもがいています。
「うーん……。悪魔の本性克服のためとはいえ、なんか辛そうだな。ちょっと可哀想かな?」
「チー……。」
「でも身から出た錆というか自業自得というか、しょうがないか。ビー子がこれから金に反応しなくなれば心配事が減るわけだし。ビー子が定期的に暴走するようじゃお前たちツチノコだって困るよな。」
「チー。」
まわりの人は今度はチーを指差して話をしています。
「あ、ツチノコだ。こんな近くで見たの初めてかも。案外可愛いね。」
「本当だ。これがツチノコか。確かに見るからにツチノコって感じだ。」
エー太くんはビー子ちゃんの見守りに集中しており、まわりの人がまじまじとチーを観察していることに気づきません。
「チー……。」
まわりの人はひとしきりチーを観察したあと、チーに向かって小さく手を振り、喋りながら向こうへ歩いていきました。
悪魔は紅茶を飲み終えると、ふわぁと大きなあくびを一つして、飽きたかのようにこの場を去ってゆきました。
後には悪魔に姿を変えたビー子ちゃんと、エー太くんとチーが残りました。
「暇だなぁ、チー。トランプでもするか。……って無理だな、そもそもトランプないし。そうだ、しりとりは?」
「チー……?」
「なんてな。さて何して遊ぼう。追いかけっこでもするか?」
「チー!」
二人は楽しそうに駆け出しました。
「ちょっ、待ちなさいよエー太! エー太ー!! っぐおおおぉ!!」
後には転げ回るビー子ちゃんだけが取り残されました。
この一件でビー子ちゃんは煩悩を克服したとかしなかったとか。
真相はまだ分かりません。
「おいビー子すごいぞ!」
「どうしたのよ。」
「俺、召喚魔法を使えるようになったみたいなんだ!」
「あらやだ怖い。近づかないでちょうだい。」
「ノリ悪いなぁ……。」
「冗談よ。でも召喚魔法って何よ、この世に魔法なんてあるわけないでしょ。」
「チー。」
ビー子ちゃんの腕に抱かれたチーが相槌を打ちます。
「お前ツチノコ抱っこしながら何言ってんだよ。」
「私は目に見えるものしか信じない。」
「なるほど、見せればいいんだな?」
「え……本当にできんの?」
「うん、じゃあ、何にしようかな。ビー子、なにか見たいもんある?」
「何でもいいの?」
「モンスターとかじゃないとダメかも。」
「モンスター? それって噛みついてくるんじゃない? うちにはもうチーがいるんだから、危ないものはごめんだわ。」
「チー。」
「あっ、同じ作者が描いたキャラとかなら呼び出しやすそうな気がする。」
「同じ作者ってなんの?」
「この連載『エー太くんとビー子ちゃん』のだよ。」
「急なメタ発言ね……。」
「でもなぁ、うだつの上がらないエッセイ集2(アルファポリスとノベリズムで連載中)に書いてあったように、この作者のキャラって喋り方4パターンくらいしかないんだよな。俺たちとキャラが被る可能性大だぜ。」
「勝手に話を進めるわね……。ってゆーかそんな迷惑な魔法使わないでちょうだいよ。キャラなら私たちがいるし、モンスターならチーがいるのよ。これ以上キャラはいらないわ、間に合ってます。」
「チー。」
「よしじゃあいくぜ! キャラクターランダム選択、スタート!!」
「聞けよ人の話を!!」
ピュルルルルルン♪
突然ゲームの効果音みたいな音とBGMが鳴り響き、空中に月澄狸の全キャラの情報が表示されました。システムがルーレットのようにキャラを選び始めます。
ピッピピピピピピピッピッピッピ……
ジャカジャーン!
システムが一人のキャラを選び出し、決定音が鳴り響きました。
その途端、エー太くんとビー子ちゃんの前に大きな翼を広げた生物が現れました。
角があり、尻尾も生えています。目は赤く獣のように鋭いですが全体的に人間の形をしており、悪魔だとエー太くんは思いました。
「私を呼ぶのは誰?」
悪魔らしき生物が声を発します。
「おおっ、悪魔(カクヨム・小説家になろう・アルファポリス掲載作品のキャラ)だ!!」
エー太くんが叫びました。
「あっ、あ、悪魔!? ギャー!!」
ビー子ちゃんは怯え、悪魔から距離を取っています。
「悪魔だなんて怖いわ!」
「ツチノコ抱きながら何言ってんだよ。」
「ツチノコは怖くないもん!」
「悪魔だって似たようなものだろ。」
「悪魔は悪魔よ!」
「チー。」
バサッ。
悪魔は翼を広げ、ビー子ちゃんの前に舞い降りました。
そして値踏みするようにビー子ちゃんを見つめ、こんなことを言ったのです。
「完璧よ。あなたは悪魔になる素質がある。どうしようもないくらいの悪人だわ」
「はぁ!? わっ、私のどこが悪人だってのよ!?」
ビー子ちゃんは怯えつつもカチンときたようで反論しました。
「……分からない?」
悪魔の問いかけに、ビー子ちゃんは食い気味に答えます。
「頭脳明晰、冷静沈着、品行方正、非の打ち所のない善人よ!」
「ふぅ。……そこのあなた、この人お金が絡むと豹変するでしょう?」
悪魔は今度はエー太くんに確認するように尋ねました。
エー太くんは深く頷きながら答えます。
「そうなんだよ。そいつが抱いているツチノコのことで一悶着ある度に俺が悪魔払いしなきゃならないんだ。いい加減にしてほしいぜ。」
「フフ、典型的な金の亡者ね。まさしく悪魔にふさわしい女だわ。」
「悪魔じゃない!」
ビー子ちゃんはなおも反論します。
「悪魔よ。」
「悪魔に悪魔呼ばわりされちゃたまらないわ。あと喋り方被ってるのよ!」
「それは私のせいじゃないわよ。」
「もう、どっちがどっちか分かんなくなるからやめてよ!」
「本当ね。外見的にもどっちがどっちか分からなくなり始めてるんじゃない?」
「えっ? は、何を言って……。」
ビー子ちゃんは何かを確かめるように頭に手をやります。すると、頭の横に何か硬くて大きいものの感触があるのに気づきました。
「なっ、なによこれ。アンタいつの間に……何をくっつけたのよ!?」
「くっついてるんじゃない、生えてきたのよ。尻尾と翼も。」
「尻尾!? 翼!?」
「はい鏡。」
「なっ……。」
悪魔が差し出した鏡を見てビー子ちゃんは仰天しました。ビー子ちゃんの背中に黒い翼が生え、頭には角、お尻に尻尾も生えて、悪魔になっていたのです。
「あっ、アンタ何してくれてんのよ!? 私がいつ悪魔にしてくださいって頼んだ!? 勝手なことしてるんじゃないわよ!」
「私は何もしてないわ。あなたが勝手に悪魔である私に反応して悪魔になっただけ。」
「は? 悪魔に反応? 悪魔に会ったくらいで人間が悪魔になってたまるかってのよ!」
「人間……。本当にそうかしら? あなたは元から悪魔だったんじゃない?」
「そうだぞビー子。たまには自分の中の悪魔を見つめ直せよ。」
なんだか分からないけれどエー太くんまで悪魔に同調しています。
「何なのよもう! エー太の裏切り者! 私は断じて悪魔なんかじゃな……。」
次の瞬間、ビー子ちゃんは悪魔が掲げたものに釘付けになりました。
それはなんと、例のあの看板でした。
『ツチノコを捕まえた人には賞金100万円! ツチノコを捕まえたらこちらまでご連絡ください。……UMA買い取り委員会』
「ぐ、ぐあああぁぁ!!」
ビー子ちゃんの中で、本物の悪魔が目覚め始めました。
「チー! チーこっちに来い!」
エー太くんがチーを呼び寄せます。
チーは素直にエー太くんの元へ向かいました。
エー太くんはチーを抱き上げて叫びます。
「聞こえるかビー子! 今日こそお前の悪魔の本性を乗り越えて見せろ! ……俺はお前のこと本当に友達だと思ってる。例え正体が悪魔でも、どんな姿になっても……!! だから克服するんだ! そうすれば俺はお前の外見なんか絶対に気にしない! お前がお前の中の悪魔を乗りこなせるようになったその時こそ、俺たちは本当の仲間になるんだ!!」
「チー!!」
「うがあぁっ……! なっ、何なのよこの展開は、おかしいでしょっ……う……うおおっ!!」
「いいぞ、多少理性は保てている! そのまま会話を続けろ!」
「なん……で……ぐっ……アンタが聖人みたいな立ち位置になってんのよっ……ぎゃああああぁ! アンタ私とそこまで変わらないでしょっ……ぐおぉっ!!!」
「とんだ茶番ね」
悪魔はいつの間にか椅子に腰掛け、カップに入った紅茶をすすっています。
そこへ現れたまわりの人がビー子ちゃん達を指差して言いました。
「えっ……ビー子ちゃんが二人……?」
「何が『ビー子ちゃんが二人……?』よ!! 見れば分かるでしょ! 私がビー子だっての……うっ、ぐおおおぉ!!」
ビー子ちゃんは転げ回ってもがいています。
「うーん……。悪魔の本性克服のためとはいえ、なんか辛そうだな。ちょっと可哀想かな?」
「チー……。」
「でも身から出た錆というか自業自得というか、しょうがないか。ビー子がこれから金に反応しなくなれば心配事が減るわけだし。ビー子が定期的に暴走するようじゃお前たちツチノコだって困るよな。」
「チー。」
まわりの人は今度はチーを指差して話をしています。
「あ、ツチノコだ。こんな近くで見たの初めてかも。案外可愛いね。」
「本当だ。これがツチノコか。確かに見るからにツチノコって感じだ。」
エー太くんはビー子ちゃんの見守りに集中しており、まわりの人がまじまじとチーを観察していることに気づきません。
「チー……。」
まわりの人はひとしきりチーを観察したあと、チーに向かって小さく手を振り、喋りながら向こうへ歩いていきました。
悪魔は紅茶を飲み終えると、ふわぁと大きなあくびを一つして、飽きたかのようにこの場を去ってゆきました。
後には悪魔に姿を変えたビー子ちゃんと、エー太くんとチーが残りました。
「暇だなぁ、チー。トランプでもするか。……って無理だな、そもそもトランプないし。そうだ、しりとりは?」
「チー……?」
「なんてな。さて何して遊ぼう。追いかけっこでもするか?」
「チー!」
二人は楽しそうに駆け出しました。
「ちょっ、待ちなさいよエー太! エー太ー!! っぐおおおぉ!!」
後には転げ回るビー子ちゃんだけが取り残されました。
この一件でビー子ちゃんは煩悩を克服したとかしなかったとか。
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