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昨日の朝の夢・隣町の再現テーマパーク?
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夢の中で、実在する町をまるごと再現したようなテーマパークに行った。それが隣町にそっくりだった。一昔前の町並みのようで(平成くらい?)、懐かしくて心打たれた。
飲み屋がいっぱいで賑わっている。こんな町ではなかったと思うが、テーマパーク的に運営するにあたり、飲食店がいっぱい必要なのかもしれない。立ち並ぶ店のうちの一つに、みんなと一緒に入ったりもした。(みんな……誰なのかよく分からない。職場の人、みたいな設定? 一人はアニメキャラに似ている)。
そこを出てしばらく歩くと、草原だか空き地だか山だか田畑だか、青々とした光景が続く道がある。ちょっと違うけど現実の隣町も、町を一歩離れるとこんな感じである。
道を進み、階段を登っていくと、何かの施設? 建物? がある。そこに入ると小さいながら観客席みたいなものが並んでおり(安っぽいベンチ的な)、人々が座っていて、前方はステージのようになっていた。その壇上に、ろう人形みたいにリアルなおじいさんの人型ロボットがある。
観客席にいた中年女性が「私は◯◯さん(おじいさん)のテープ(?)が外れただけで嬉しいよ」と感慨深そうに号泣しており、私も「分かる」ともらい泣きしてしまった。
このろう人形っぽいおじいさんロボットのモデルは、劇団か何かの創設者(?)で、この建物と共に生き、地域から発信してきた人だった。私はよく知らないが、うちの地域では誰もが知る有名な方だった(という設定。現実の隣町にはこのような建物もないし、有名な功労者もいない)。
おじいさんはわりと近年亡くなった方だと思う(ような設定)。昨日このロボットが搬入(?)されてきて、テープだかビニールでくるまれた状態で壇上に置いてあったらしい。その状態で置かれていたおじいさんロボットを、中年女性は痛ましい気持ちで眺めていたようである。すげーリアルな人間っぽいロボットが梱包されていたら、息苦しそうに見えるもんなぁ。
ロボットとはいえ、地元の人にとって思い入れ深い故人を、テープやビニールでぐるぐる巻きにした状態で客の前に放置するなど、無神経なテーマパークだと思わなくもない。しかしまぁ、それは昨日一日、搬入日だけのことである。私は昨日の様子は知らないし。
スイッチが入ったのか、おじいさんロボットはまるで生きている人そのもののように語り始め、観客席の人々は耳を傾けた。ろう人形のような彼、少し離れて見ていることもあってか、肌の質感まで本人にしか見えない。
しかしロボットは自分で考えて動くタイプではなく、テーマパークのアトラクションにある動く人形みたいに、決められた動作を繰り返すタイプであると思う。勝手に椅子から立ち上がって歩いていったりはしないはず。やはりどこか、「故人が蘇った」というよりは、「物体」であるというか、再生されたビデオテープのような空虚な静寂があった。
建物を出て看板か何かを見ると、この隣町の再現エリアのテーマみたいなものが記してあった。「何の変哲もない平凡な町を再現することで何たらかんたら……」と。
何たらかんたらの部分が重要そうだが忘れた。どこにでもある平凡な町の一つとして、たまたま隣町が選ばれたらしい。「特別な町ではないから選ばれた」という理由に軽く落胆しつつも、そのコンセプトと再現度に感動し、モデルに隣町が選ばれた奇跡を嬉しく思うのだった。
飲み屋がいっぱいで賑わっている。こんな町ではなかったと思うが、テーマパーク的に運営するにあたり、飲食店がいっぱい必要なのかもしれない。立ち並ぶ店のうちの一つに、みんなと一緒に入ったりもした。(みんな……誰なのかよく分からない。職場の人、みたいな設定? 一人はアニメキャラに似ている)。
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道を進み、階段を登っていくと、何かの施設? 建物? がある。そこに入ると小さいながら観客席みたいなものが並んでおり(安っぽいベンチ的な)、人々が座っていて、前方はステージのようになっていた。その壇上に、ろう人形みたいにリアルなおじいさんの人型ロボットがある。
観客席にいた中年女性が「私は◯◯さん(おじいさん)のテープ(?)が外れただけで嬉しいよ」と感慨深そうに号泣しており、私も「分かる」ともらい泣きしてしまった。
このろう人形っぽいおじいさんロボットのモデルは、劇団か何かの創設者(?)で、この建物と共に生き、地域から発信してきた人だった。私はよく知らないが、うちの地域では誰もが知る有名な方だった(という設定。現実の隣町にはこのような建物もないし、有名な功労者もいない)。
おじいさんはわりと近年亡くなった方だと思う(ような設定)。昨日このロボットが搬入(?)されてきて、テープだかビニールでくるまれた状態で壇上に置いてあったらしい。その状態で置かれていたおじいさんロボットを、中年女性は痛ましい気持ちで眺めていたようである。すげーリアルな人間っぽいロボットが梱包されていたら、息苦しそうに見えるもんなぁ。
ロボットとはいえ、地元の人にとって思い入れ深い故人を、テープやビニールでぐるぐる巻きにした状態で客の前に放置するなど、無神経なテーマパークだと思わなくもない。しかしまぁ、それは昨日一日、搬入日だけのことである。私は昨日の様子は知らないし。
スイッチが入ったのか、おじいさんロボットはまるで生きている人そのもののように語り始め、観客席の人々は耳を傾けた。ろう人形のような彼、少し離れて見ていることもあってか、肌の質感まで本人にしか見えない。
しかしロボットは自分で考えて動くタイプではなく、テーマパークのアトラクションにある動く人形みたいに、決められた動作を繰り返すタイプであると思う。勝手に椅子から立ち上がって歩いていったりはしないはず。やはりどこか、「故人が蘇った」というよりは、「物体」であるというか、再生されたビデオテープのような空虚な静寂があった。
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