うだつの上がらないエッセイ集(2)

月澄狸

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noteの創作大賞のお知らせが来ましたね

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 よく分かっていませんが、noteで創作大賞が始まりましたね。日本最大級の投稿コンテスト、だそうで。

「いずれの部門に応募された作品も、読者応援期間の人気度(スキ数やコメント数、読了率などを総合的に判断)を参考にして、一次選考通過作品を決定いたします。その後、note運営事務局にて二次選考を実施。」と書いてあります。

 noteというのは、ブログみたいなもののことです。マンガ、エッセイ、イラスト、文章など、色々投稿されている方がいます。「スキ」というのは、noteでの「いいね」みたいなものです。

「読者応援期間の人気度(スキ数やコメント数、読了率などを総合的に判断)を参考にして」ということは、そこで絞られるということでしょうね……。私がこの間noteで投稿した、マンガ記事は……。スキが15、その前は8です。

 この「スキ」は増やそうと思えば増やせるんですよね。ブログとかSNSって、手当たり次第にいいねを付けて回れば、いいねを返していただける確率が上がります。私のような底辺作家が思うのは、「作品のクオリティを上げよう」より、まずそこなんですよね。「いいねしたらいいねが返ってくるから、いいねを集めよう」と。だって下手でも人気は出るかもしれないし、上手でも人の目に留まらなければ人気が出ないかもしれないし……。

 今の私の人気度……スキが15とか8とか……じゃ、参加するだけ無駄でしょう、という気がします。膨大な投稿作品の中から、人気度で、ある程度絞り込むのでしょうから。


 で、優柔不断な私が、人気度を上げるために行動し始めると、メンタルの弱さ故に色々なことで悩み、落ち込み、自分で自分を振り回し、創作の手が止まってしまいます。セルフ・スランプです。

「みんな上手いな」「なんで私には才能がないんだろう」「思えば小学生の頃から、うだつが上がらなかった」とか、「この中のどのくらいの人数が、本当に読んで(or読もうかなと興味を持って)いいねしてくれているんだろう」「作品と関係ないコメントはくれるけど、作品には触れてくれない。私の作品面白くないんだ」とか。「ダメ出しされたけど、私が間違っているのか相手が間違っているのか分からない」とか。そもそも「褒めてほしい(批判されたくない)」とか思っている時点でプロ向きではなさそうですね。


 以前別のブログで投稿していて、いいねが付くと「みんな私のブログ読んでくれているんだ」と嬉しかったのですが、あるとき小説投稿サイトでエッセイや小説を書き始めて、ブログで紹介してリンクを貼ったら、いつものようにブログにはいいねが付くのに、小説はほとんどアクセスが上がっていなかったのです。ショックでした。
 ってこの話、100回目くらいです。何回書けば気が済むんでしょう。

 何人かは読んでくださるものだと思っていました。「いいねをくれる=自分に興味がある」と思い込んでいました。でもそうじゃなく、みんな自分のいいねのために、人にいいねを付けているんじゃないか? と思い始めたのです。自分も含め。

 と、こういうことをゴチャゴチャ考え始めたり、「結局世の中いいねかよ。私に何が足りないっていうんだ」とか思い始めてしまうので、いいねにこだわると私の場合、創作の妨げになります。しかし「コメントの方が心がこもっているから」とコメントにこだわると、失言狂の私の場合、そこも時間がかかる。気を抜くと失言するから、よく考えないといけないのです。

 今は一旦……「作品を見てくれる人がいるか、いないか」とか、いいね数を気にせず、自分のできる範囲で「作品のクオリティを上げる」ことを考えた方がいい……のですかね……。
 けど最近、投稿サイトで行われるコンテスト(?)系を見ると、他のも読者からの人気がどうとか書いてあったような。
 じゃあ、誰も読んでいない状態で作品を書きまくっても、作品をドブに捨てているようなものでは? いいね数が増えれば、実力がどうとかはともかく、コンテストの有無もあまり関係なく、注目されるのでは? いや、そんなことないのか。もう、どうすりゃ良いのか分かりません。


 コンテストって、まず優勝を狙おうと考えるんじゃなく、「どういう作品が受賞したのか?」と研究・対策(?)する方が意義があるのかもしれませんが……。「評価される方向を調べて寄せた作品なんて、私の作品じゃねぇ」とか思ってしまうようではまだデビューできそうもないかも。

 あと、デビューしたあと、プレッシャーに負けずに書き続けられるかどうかも分かりません。ほとんど批判コメントを受け取ったことがない今でさえ、こんなにゴチャゴチャ言っているのに、デビューしてやっていけるでしょうか。すぐ逃げ出しそう。

 モヤモヤすると、私の場合結局ストップしてしまって、継続できません。常に「何もかも嫌だ」モードの一歩手前。ならできるだけストレスのない方向で続けてみるしかないですかね……。どうやって生きていこう……。





 結局創作大賞に出してしまいました。

 出したら出したで、「受賞して、編集さんが付いて連載とかいうことになって、厳しいこと言われたり、鬼忙しくなったらどうしよう。道具を買い揃えろとか、東京に来いとか言われるのでは……。怠け者なのに、締め切りとか要望とか守れるんだろうか……。今まで通りグダグダで良いなら、それなりに出せそうだけど、プロなら低クオリティを改善する必要がありそうだし、描き直しなしで書籍化ってことはなさそう(イメージ)……。ハードルが高くて、今まで創作することで感じられた自由が感じられなくなって、好きだった創作まで嫌いになってしまったら……」などとオロオロしています。

 でも「スキを集める」ことは可能なんで、やってみるか……。

 けどせっかく応援していただいたのに逃げ出したら、応援してくださった人に申し訳ないし……。挫折せずに済むだろうか……。
 ってそれはアルファポリスの漫画大賞でも同じですが。いつかマジで受賞しちゃったらどうしよう。と、常に優柔不断で逃げ腰です。

 鳴かず飛ばずの今のうちに心の準備しなくては。「私の人生、創作で芽が出ない方が、この先ヤバいでしょうが! チャンスをつかんだら、あとは耐え抜け!」と。

 うー、考えるだけで頭痛くなりそうです。


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