うだつの上がらないエッセイ集(2)

月澄狸

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夢定番、セミの声

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 セミの鳴き声が聞こえる夢と、空を飛ぶ夢は、私の夢定番です。ホタルを追いかけるというパターンも何度かありましたが、夢の中では主に、セミの声ばかり追いかけています。

 現実でもセミの声は好きだけれど、そこまでオーバーリアクションしたりはしないのに(と言いつつセミについて投稿しまくっていましたが)、夢の中では、私にとって生き甲斐くらい重要な象徴になっています。前世でセミ追い人か何かだったのでしょうか。

 2月17日の夜から18日朝の夢は、途切れ途切れでした。夢の中の時期は、現実と一緒でおそらく2月。2月だというのにセミが鳴いていました。たしかツクツクボウシとアブラゼミだったような……。
 人に「セミが鳴いていた!」と伝え、外に出てみると、セミがたくさんいて、私は有頂天になりました。「これで世界が変わる!」という喜びに満ち溢れました。

 ……現実でセミが鳴いても、風物詩として親しまれる(あるいはうるさがられる)くらいですが、私の夢の中のセミは、何事か世界を揺るがす奇跡を起こすらしいキーパーソンとなっています。

 冬なのに、春なのに、セミが鳴いている!
「UFOの大群が現れ、異星人と地球人とのコンタクトが始まった」くらいの「世界が変わる」熱気を、セミの声に感じるのです。

 夢の中で季節はずれのセミの声が響くと、具体的に何が起こる設定なのかは分かりませんが、毎度大喜び。セミに夢中です。
 目が覚めて夢だったと分かると凹みます。空を飛ぶ夢も同じ。毎度毎度同じような夢を見ているのに、飽きもせず、熱意も冷めません。
 ちなみに現実でも、好きな食べ物など、飽きもせず異常なほどリピートするタイプです。

 今日の夢では1回セミを見たあと、夜中に目を覚まし、再び眠り……
 一旦起きたことで、「あれっ? 2月なのにセミが鳴いているってのは……夢だった?」と思いましたが、夢の中で続きを見て「夢じゃなかったんだ!」となり……その後また目が覚めました。やっぱり夢でガッカリ。

 夢が覚めて残念だけど、いつか本当に、喜びに満ち溢れた変化が起こってほしい。「こんな世界を待ち望んでいたんだ!」というような。
 その喜びはきっと、人それぞれ。みんな自分の好きな世界に行けるようになってほしいです。


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うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)
【うだつの上がらないエッセイ集】

生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。


良くも悪くも、星の回転は止まらない

【良くも悪くも、星の回転は止まらない】

詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。



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