生や社会への恐怖、老いや年齢に関する疑問。誰にも聞けないから自問自答する。

月澄狸

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自分の生き方、自分のスタイルを見つけたいけれど……

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 ベジタリアンとかミニマリストとか、憧れる生き方やスタイルが色々ある。
 そして、動物実験に反対だから動物実験をしていない会社の商品を買うとか、好きな会社の商品を応援するとか、生活上で色々なポリシーを持つことが可能である。
 自分らしく生きたい。自分のスタイルを持ちたい。私もそう思っていた。

 しかし、あるご老人が入院しているときの話を聞いて、少し思いが変わった。
 そのご老人は、「化粧品はこれでないと」「歯磨き粉はこれでないと」と、すごくこだわりがあるのだ。

 もし私が病気になって動けなくなったら……
 もしもそれまで自然の中でのびのびとした暮らしをできるようになっていたとしても、もうその暮らしはできなくなるかもしれない。あの商品がいい、この商品がいいと、自由に選んでいたささやかな楽しみは、失われるかもしれない。ベジタリアンとかミニマリストとか、他にも色々な信念を、自分の力で叶えたとしても、継続できなくなるかもしれない。
「ああじゃないとダメだ、こうじゃないとダメだ」とまわりに求めて疲弊させるのは……。こだわりは、自分で叶えられるうちは良いけれど、人に求めると押し付けやワガママになるのだ。

 そう思うと、いつ自由を失うか分からないという覚悟と諦めと、適応力、柔軟さも必要なのではないだろうか。
 日々のささやかな後悔や憤りでもそうだ。「こうするはずだったのに! こうなるはずだったのに!」と思うけれど、そもそも人生、思い通りにいかないものなのだ、と。

 さて、覚悟について考えたところで……。でもとりあえず現状、自分らしく生きる方法を探さないとなぁ……。いつか自由でなくなる時が来るとしても。

 けどみんなが永遠に自由な世界になれた方が、嬉しいよなぁ。


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