生や社会への恐怖、老いや年齢に関する疑問。誰にも聞けないから自問自答する。

月澄狸

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野生生物は自死をしない。何歳になっても精一杯生きる。

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 実際のところ、野生生物が自死をしないかどうか私は知らない。生き物たちの最期も知らない。だからこのタイトルは嘘というか願いである。

 人は何歳から自死を考えるのだろう? 一歳や二歳や三歳では思わない気がする。子育てをしたことないから自分の感覚だけれど。自死はどちらかというと大人の選択なのだろうか。

 なぜ人は恋や結婚をし、子孫を残そうとするのか。なぜ自分や誰かを死なせる話をし、時に残酷なことも言うのか。私にはまだ何も分からない。
 私は現実世界では足手まといで落ちこぼれだけれど、「今に見ていろ。そのうち大当たりしてやるから。天才になって大金持ちになるから」と、幸か不幸か、現実を見つめず空想の世界でメラメラしている。

 自然界には医療的な体調管理とか安楽死はないのだろう。貪欲に生きようとし、死ぬときは死ぬ。そういう感じだろうかと思う。

 人間が言う「今からこの生き物を死なせます」というシーンは、無機質で、殺意が感じられなくてちょっと怖い。ドキュメンタリーとか動画とか創作物とか文章とか、そういったもので断片的にしか覗いたことがないから真相も分からないけど。

 今日もどこかで誰かが駆除される。
 それでも私は逃げたい。命を誰かに差し出すのでなく、諦めるのでもなく、最後の最後まで貪欲に生きようとし、生と死の恐怖から逃れたいのだ。


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