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若者は年上の人のことをどう思っているんだろう? 子どもと大人の壁とか
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最近「ババア」という言葉が嫌いだ。創作の中では使ってしまっているけれど。
もちろん元から好きではない。が、さらに不快度が増してくる。
というより寂しい、悲しいに近いだろうか。自分はもう子どもの頃や学生の頃が遠ざかっていって、青春時代に入れてはもらえない、段々扉が閉ざされる、そんな感覚。
人間は同年代には親近感を持つらしい。私は同年代からも下の学年からもいじめられるような子どもだったし、友達もいないから関係ないけど。同年代だと体験したことや流行ったもの、人生の歩みのサイクルが近いから親近感が沸くのだろうか?
って当たり前か。
で、子どもや若者は大人に対して「何か」を感じている。はず。
それは固さ? 窮屈さ? 壁? 不信感?
正確に概念を捉えきれないが、「子どもや若者にしか分からない自由な世界がある」といった表現が創作上でも見受けられる。
大人は子どもの気持ちを分かってくれない。堅苦しい。疲れている。大人の世界には暗黙の了解、闇がある。気を使いあって本音を言わない。軍事とか政治とか難しいことを言う。戦争をやめない。縦社会、ルール、窮屈な世界、積み重なった世界の問題を次の世代に押し付けてくる。
そんな空気への反抗、新しい世界への探求心、好奇心。そんなところだろうか。だから子どもたち同士で話す方が楽しいし、大人も子どもの世界を邪魔しないようにする。新しい感性でこの世界を受け継いでもらうために。
友達も恋人も子どももいない私は、感知できる範囲があまりに少ない。リアルな物語を書こうとするなら不利だろう。しかしこれを強みに変えて、自分の方法でどうにかぶっ飛ぶしかない……。落ちこぼれから天才を目指すことにしよう。目指すだけなら自由だし。
と、話がそれたが、ざっくり言うと大人と子どもの間には何か壁が存在するようである。この壁は何なんだろう?
子どもは「この世界は私の世界ではない。大人が作った、大人の世界だ」と思い、大人は「私たちの世界だ」と思っているのか。
私は年齢など気にしない人間になりたかった。上下関係、年功序列も好きじゃない。が、年齢を気にしないというのは失礼に当たるようだからそうもいかない。
ところで何なんだろう……若い人が年上の人を見下すようなあの感じは。それとも強大なものを乗り越えよう、笑い飛ばそうという感覚なのだろうか。昔から「ババア」「ジジイ」などという言葉があるけれど。
近年「老害」という言葉が流行り始めたのか、立て続けに何度か耳にした。なんだその言葉は? 窮屈な世界へのささやかな反抗、的なものだろうか。
何だろう……上下関係や年功序列は好きじゃないけれど、年上の方への敬意がないような、この風潮にはゾッとする。もちろん敬意を払われないような態度をする人はいけないけれど、全部ひとまとめにしてしまうのはどうか……。
人はいつか全員老いる……というより別に老人の方に限らず私たちの肉体は日々死へ向かっているのだから、人間全員が毎日老いていると言えるのかもしれない。なのに「ババア」だとか、そんな風に言っている人は自分がいつか年を取ることをどう考えているのだろう? そのうち世の中の新しい感覚について行けなくなるかもしれないのに。別にその時自分がババアと言われようと構わないと思っているのか、単に何も考えていないのか。若いときが永遠に続くと思っているのだろうか。
まだ時間の感覚がないのかも。いや、思ったより覚悟を持っているのかしら……。
昔読んだブレーメンの音楽隊の絵本で、年を取ったロバが飼い主に追い出され、その様子をあざ笑う若いロバに対し年老いたロバが放った一言が印象に残っている。
「おまえもいつか年を取るんだよ」
私も分かっていないのだろう。そして子どものときの気持ちまで忘れてしまった。
もちろん元から好きではない。が、さらに不快度が増してくる。
というより寂しい、悲しいに近いだろうか。自分はもう子どもの頃や学生の頃が遠ざかっていって、青春時代に入れてはもらえない、段々扉が閉ざされる、そんな感覚。
人間は同年代には親近感を持つらしい。私は同年代からも下の学年からもいじめられるような子どもだったし、友達もいないから関係ないけど。同年代だと体験したことや流行ったもの、人生の歩みのサイクルが近いから親近感が沸くのだろうか?
って当たり前か。
で、子どもや若者は大人に対して「何か」を感じている。はず。
それは固さ? 窮屈さ? 壁? 不信感?
正確に概念を捉えきれないが、「子どもや若者にしか分からない自由な世界がある」といった表現が創作上でも見受けられる。
大人は子どもの気持ちを分かってくれない。堅苦しい。疲れている。大人の世界には暗黙の了解、闇がある。気を使いあって本音を言わない。軍事とか政治とか難しいことを言う。戦争をやめない。縦社会、ルール、窮屈な世界、積み重なった世界の問題を次の世代に押し付けてくる。
そんな空気への反抗、新しい世界への探求心、好奇心。そんなところだろうか。だから子どもたち同士で話す方が楽しいし、大人も子どもの世界を邪魔しないようにする。新しい感性でこの世界を受け継いでもらうために。
友達も恋人も子どももいない私は、感知できる範囲があまりに少ない。リアルな物語を書こうとするなら不利だろう。しかしこれを強みに変えて、自分の方法でどうにかぶっ飛ぶしかない……。落ちこぼれから天才を目指すことにしよう。目指すだけなら自由だし。
と、話がそれたが、ざっくり言うと大人と子どもの間には何か壁が存在するようである。この壁は何なんだろう?
子どもは「この世界は私の世界ではない。大人が作った、大人の世界だ」と思い、大人は「私たちの世界だ」と思っているのか。
私は年齢など気にしない人間になりたかった。上下関係、年功序列も好きじゃない。が、年齢を気にしないというのは失礼に当たるようだからそうもいかない。
ところで何なんだろう……若い人が年上の人を見下すようなあの感じは。それとも強大なものを乗り越えよう、笑い飛ばそうという感覚なのだろうか。昔から「ババア」「ジジイ」などという言葉があるけれど。
近年「老害」という言葉が流行り始めたのか、立て続けに何度か耳にした。なんだその言葉は? 窮屈な世界へのささやかな反抗、的なものだろうか。
何だろう……上下関係や年功序列は好きじゃないけれど、年上の方への敬意がないような、この風潮にはゾッとする。もちろん敬意を払われないような態度をする人はいけないけれど、全部ひとまとめにしてしまうのはどうか……。
人はいつか全員老いる……というより別に老人の方に限らず私たちの肉体は日々死へ向かっているのだから、人間全員が毎日老いていると言えるのかもしれない。なのに「ババア」だとか、そんな風に言っている人は自分がいつか年を取ることをどう考えているのだろう? そのうち世の中の新しい感覚について行けなくなるかもしれないのに。別にその時自分がババアと言われようと構わないと思っているのか、単に何も考えていないのか。若いときが永遠に続くと思っているのだろうか。
まだ時間の感覚がないのかも。いや、思ったより覚悟を持っているのかしら……。
昔読んだブレーメンの音楽隊の絵本で、年を取ったロバが飼い主に追い出され、その様子をあざ笑う若いロバに対し年老いたロバが放った一言が印象に残っている。
「おまえもいつか年を取るんだよ」
私も分かっていないのだろう。そして子どものときの気持ちまで忘れてしまった。
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☆ ★ ☆ ★
こちらは以前投稿したエッセイです。宜しければ覗いていってください。
国語の教科書の印象深い作品(エーミールのクジャクヤママユ、クラムボン、偉そうなエラソーニ)
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