月澄狸の創作日記&作品宣伝ノート

月澄狸

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肉体が魂の入れ物ならば、全部取り外してみたいけれど

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 最近投稿した一話完結エッセイ「人と比べるから、自分を説明しなきゃいけない。空を眺めて過ごすとき、私が何者かなんて関係ない。」の中で書いた、『金魚を可愛がって育てていたとして、その子がもし死後にゴキブリに生まれ変わって会いに来たら、ゴキブリだから殺すのでしょうか。犬や猫が、牛や豚に生まれ変わることはないのでしょうか。』『そのように、「何気なく殺している相手」の「魂の正体」を、我々は知りません。今大量に殺している害虫や害獣の魂はどこから来たのか。かつて人に愛されたペットの生まれ変わりである可能性がないと言えるでしょうか。』というエピソードが気に入った(?)ので、陰鬱な詩集「せめく」の一編「何億回目の再会ならば」でストーリー調にしてみました。

 美しい、可愛いと愛でたり讃えたり、厄介者扱いしたり……。魂が巡るものならば、前世の記憶があるならば、種による人間からの扱いの違いに気づきそうですね。
 けれど扱いの違いって、自然界でも同じですね。何に生まれるかによって、どの生物が仲間で、どの生物から狙われ、どの生物を食べるかが、変わってくるでしょうから。
 誰からどう思われるか。そんなこと気にしているのは私だけで、生き物たちはもっと一生懸命、生き抜こうとしているだけですね。どの子も同じような遺伝子、同じような細胞の並びで出来上がっている生物たち。

 それでも、幸か不幸か私は人間、それも心の弱い人間なので、これからもネガティブテーマで、みみっちくて浅はかなことを考えていこうと思います。スピリチュアルな本を読んだり、「明るくなれ」と言われたりしたけど、残念ながらポジティブにはなれなかったので。

 許容範囲から外れる者を認められない……いや、認めるとか認めないとか以前に、体の違いによって明らかに表れてしまう、様々なこと。肉体という器があるが故の悲しみ。薄暗~く語っていきます。「せっかくの仕事終わりにこんなもん読みたくないわ!」という方は離れ、薄暗闇に惹かれる方が来てくださることを願います。
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