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結局世の中「美しさ」か……
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昔学校の先生が、こんなん言ってました。「道で女性とすれ違う度に、この人はアリ、ナシ、アリ、ナシ……」って心の中で判定してるって。
あとこないだテレビで誰かが、「今は気になる女の子見かけても、マスクがあるから顔が分からないよね~」って言ってました。
あと、人生行き詰まった人のブログか何かで見かけました。「アニメみたいに、急に美少女が現れて応援してくれたら頑張れるのに」って。
あと、いつもは優しい女子たちが、他の女子の容姿を嘲笑ったシーンを2回見ました。
女は大変?
いいや性別は関係ないでしょう。私が女だから、こっちの視点で多くを記憶しているだけです。男性だったら、男性の容姿を嘲り笑った人を記憶していることでしょう。
人間め、外見でばかり人や生き物を愛しおって。美しいだの美しくないだの、そんなジャッジが愛だと申すか? なら愛なんてのはひどく程度の低い概念ですわね。愛なんか世界から消し、みんなで微生物に戻った方が良いですわ。
で、自分はイケメンに弱くないのか?
弱いですねぇ。イケメン見ると顔が赤くなって鼻の穴が膨らんで心臓が鳴って緊張しますねぇ。
あれって何を期待しているんでしょうね。え、私だけ?
我ながら自己嫌悪です。ゴキブリを見ても鼻の穴は膨らまないのに、イケメンを見て鼻の穴を膨らませるとは、汚らわしい。修行が足りませぬ。煩悩よ去れ。この淫乱どブスが。
イケメンを見かけたら、しかめっ面で顔を逸らし、興味のないフリです。はようどっか行け。今はマスクが助けてくれマスク。やったね。
美しかった女性が顔を大火傷したとたん、婚約者だか夫が女性の元を去ったという話を見ました。むん、これだから恋なんて愛じゃないのです。
オペラ座の怪人でも結局クリスティーヌと怪人は結ばれませんね。怪人の容姿のせいか性格のせいか、クリスティーヌがラウルに一途なためか知りませんが。
私はスズメバチが苦手ですが、それは姿が嫌いなのではなく刺すからです。……けどあー、コマユバチとマゴットセラピーはまだ無理です。何度検索しても慣れません。「集合体恐怖症」の検索結果もマヂ無理。
結局美しいか、美しくないか。人も動物も物も景色も……。
私が写真を撮るのはなぜか? 美しいと思うからです。
風景、生き物……美醜をジャッジし、素晴らしいと思ったものを素晴らしい角度で写す。取捨選択。それ以外の時間は、どこにも残されず消えてゆきます。
いつもは命がどうのこうの言っている私も、それを思うと、急に馬鹿馬鹿しく、世界なんてどうでもいい、くだらない、滅んでしまえと思うのです。
桜は美しい。カブトムシはかっこいい。それ、自分一人でも、その価値観だったでしょうか?
文化とはまわりの人に流されることではないでしょうか。日本に生まれなければ、桜もカブトムシも、特別視しなかったかもしれません。
ああ、今日も夕日が、鳥が美しい。
結局私も外見しか知りません。鳥も虫も人も。
あー気持ち悪い。自己嫌悪。
恋愛「対象」? 対象? 対象……。
ジャッジジャッジジャッジ……。
そういえば、はだしのゲンで、顔を火傷して生きる希望を失った女の子とか、火傷を負い親戚に疎まれている男性とか出てきましたね。
核兵器は人を苦しめる。痛い、苦しい、非人道。そこも問題ですが、核兵器を通して垣間見える、人間の本性にも問題があるように見えます。差別、偏見、格差。
怪我や病気で顕になる本性。そしてそれを越える愛を感じます。
人の本性は……。変わらないのでしょうか。何が本当の愛でしょう。本性は、いざというときとか、口が滑ったときに見えて、それ以外の時は分からないものでしょうか。
こんなに心が汚れた私でも、表を取り繕うくらいは辛うじてできます。予想外のことを持ち込まないでいただければね。
ワーッと叫びながら山へ駆け出したい日もあったけど、今はスズメバチへの恐怖の方が勝ります。山にはハチがいる。私は人里で生きます。
飼い犬が病気で苦しそう、これ以上見ていられないと、愛犬を保健所に渡して帰った人がいるそうです。
それは痛みへの共感とは別物でしょう。保健所での殺処分は安楽死ではなく窒息死です。
さらに、ドリームボックスで死ななければ、生きたまま焼かれるとか。飼い主は知らなかったんでしょうか。
けどじゃあそもそも安楽死と呼ばれるものは。
本当に安楽なのかどうか。動物たちがそれを望んでいるかどうか。
けどね、犬や猫の殺処分だけが残酷、非人道って? 犬や猫にだけ命の重みだ、動物の幸せだ、権利だって? 牛は? 豚は? 鶏は? 競走馬は? 毛皮は? 生きたまま鍋に放り込まれるエビは? 踊り食いは? ハエやゴキブリの命の重みと幸福は? 人間は? 老若男女、国、障がい……。
手に負えない、見ていられない、命の維持の儚さ。
本当に向き合う覚悟があるか。
私にはまだ、生きる覚悟がありません。
すべてを愛する、嫌われても笑われても地べた這いつくばっても頑張り続ける、そんな覚悟がありません。
不平等、それは自分。人を責め叩いた分だけ殴られる覚悟、こちらも醜い本性をさらけ出す覚悟がない。人を叩いて自分はどこまでも被害者ぶり、あとは保身、言い逃げ、ごまかしはぐらかし。この卑怯者。
せめて孤独に、グロ画像を検索します。
この衝動、自分の残虐性かと思っていましたが、誰のどんな姿でも愛せるように、特訓しているのかもしれないですね。
保健所の犬処分も、こげんたちゃん事件も、動物の屠殺も、動画で見ました。グリーンねえさんもスープおじさんも見ました。
現実で道に落ちている動物の死骸もいっぱい見ました。なぜだか一時いっぱい落ちていたのです。ネコもウサギもトンビもカメもヘビもツバメもハトも。ネコは4~5回見たかなぁ。元の姿の子もいれば、腐敗したり損傷している子もいました。どんな姿になろうと、愛おしい命ですよね。
生きていても、死んでいても、今後どう進化しようと、どんな姿になろうと、醜い心の本性があろうと、それが実は自分だろうと、あなたが私を殺そうと、絶対絶対何もかもを愛してみせると、いつかそう言えるのでしょうか。
まだ何でも見られて何でも毎日背負うほどの覚悟と責任感はないし、不完全だけど、心のどこかで、すべてを愛しています。
肉体って何でしょうね? 魂って? 愛って? 地球って?
ああ、今日もすべてが美しい。
あとこないだテレビで誰かが、「今は気になる女の子見かけても、マスクがあるから顔が分からないよね~」って言ってました。
あと、人生行き詰まった人のブログか何かで見かけました。「アニメみたいに、急に美少女が現れて応援してくれたら頑張れるのに」って。
あと、いつもは優しい女子たちが、他の女子の容姿を嘲笑ったシーンを2回見ました。
女は大変?
いいや性別は関係ないでしょう。私が女だから、こっちの視点で多くを記憶しているだけです。男性だったら、男性の容姿を嘲り笑った人を記憶していることでしょう。
人間め、外見でばかり人や生き物を愛しおって。美しいだの美しくないだの、そんなジャッジが愛だと申すか? なら愛なんてのはひどく程度の低い概念ですわね。愛なんか世界から消し、みんなで微生物に戻った方が良いですわ。
で、自分はイケメンに弱くないのか?
弱いですねぇ。イケメン見ると顔が赤くなって鼻の穴が膨らんで心臓が鳴って緊張しますねぇ。
あれって何を期待しているんでしょうね。え、私だけ?
我ながら自己嫌悪です。ゴキブリを見ても鼻の穴は膨らまないのに、イケメンを見て鼻の穴を膨らませるとは、汚らわしい。修行が足りませぬ。煩悩よ去れ。この淫乱どブスが。
イケメンを見かけたら、しかめっ面で顔を逸らし、興味のないフリです。はようどっか行け。今はマスクが助けてくれマスク。やったね。
美しかった女性が顔を大火傷したとたん、婚約者だか夫が女性の元を去ったという話を見ました。むん、これだから恋なんて愛じゃないのです。
オペラ座の怪人でも結局クリスティーヌと怪人は結ばれませんね。怪人の容姿のせいか性格のせいか、クリスティーヌがラウルに一途なためか知りませんが。
私はスズメバチが苦手ですが、それは姿が嫌いなのではなく刺すからです。……けどあー、コマユバチとマゴットセラピーはまだ無理です。何度検索しても慣れません。「集合体恐怖症」の検索結果もマヂ無理。
結局美しいか、美しくないか。人も動物も物も景色も……。
私が写真を撮るのはなぜか? 美しいと思うからです。
風景、生き物……美醜をジャッジし、素晴らしいと思ったものを素晴らしい角度で写す。取捨選択。それ以外の時間は、どこにも残されず消えてゆきます。
いつもは命がどうのこうの言っている私も、それを思うと、急に馬鹿馬鹿しく、世界なんてどうでもいい、くだらない、滅んでしまえと思うのです。
桜は美しい。カブトムシはかっこいい。それ、自分一人でも、その価値観だったでしょうか?
文化とはまわりの人に流されることではないでしょうか。日本に生まれなければ、桜もカブトムシも、特別視しなかったかもしれません。
ああ、今日も夕日が、鳥が美しい。
結局私も外見しか知りません。鳥も虫も人も。
あー気持ち悪い。自己嫌悪。
恋愛「対象」? 対象? 対象……。
ジャッジジャッジジャッジ……。
そういえば、はだしのゲンで、顔を火傷して生きる希望を失った女の子とか、火傷を負い親戚に疎まれている男性とか出てきましたね。
核兵器は人を苦しめる。痛い、苦しい、非人道。そこも問題ですが、核兵器を通して垣間見える、人間の本性にも問題があるように見えます。差別、偏見、格差。
怪我や病気で顕になる本性。そしてそれを越える愛を感じます。
人の本性は……。変わらないのでしょうか。何が本当の愛でしょう。本性は、いざというときとか、口が滑ったときに見えて、それ以外の時は分からないものでしょうか。
こんなに心が汚れた私でも、表を取り繕うくらいは辛うじてできます。予想外のことを持ち込まないでいただければね。
ワーッと叫びながら山へ駆け出したい日もあったけど、今はスズメバチへの恐怖の方が勝ります。山にはハチがいる。私は人里で生きます。
飼い犬が病気で苦しそう、これ以上見ていられないと、愛犬を保健所に渡して帰った人がいるそうです。
それは痛みへの共感とは別物でしょう。保健所での殺処分は安楽死ではなく窒息死です。
さらに、ドリームボックスで死ななければ、生きたまま焼かれるとか。飼い主は知らなかったんでしょうか。
けどじゃあそもそも安楽死と呼ばれるものは。
本当に安楽なのかどうか。動物たちがそれを望んでいるかどうか。
けどね、犬や猫の殺処分だけが残酷、非人道って? 犬や猫にだけ命の重みだ、動物の幸せだ、権利だって? 牛は? 豚は? 鶏は? 競走馬は? 毛皮は? 生きたまま鍋に放り込まれるエビは? 踊り食いは? ハエやゴキブリの命の重みと幸福は? 人間は? 老若男女、国、障がい……。
手に負えない、見ていられない、命の維持の儚さ。
本当に向き合う覚悟があるか。
私にはまだ、生きる覚悟がありません。
すべてを愛する、嫌われても笑われても地べた這いつくばっても頑張り続ける、そんな覚悟がありません。
不平等、それは自分。人を責め叩いた分だけ殴られる覚悟、こちらも醜い本性をさらけ出す覚悟がない。人を叩いて自分はどこまでも被害者ぶり、あとは保身、言い逃げ、ごまかしはぐらかし。この卑怯者。
せめて孤独に、グロ画像を検索します。
この衝動、自分の残虐性かと思っていましたが、誰のどんな姿でも愛せるように、特訓しているのかもしれないですね。
保健所の犬処分も、こげんたちゃん事件も、動物の屠殺も、動画で見ました。グリーンねえさんもスープおじさんも見ました。
現実で道に落ちている動物の死骸もいっぱい見ました。なぜだか一時いっぱい落ちていたのです。ネコもウサギもトンビもカメもヘビもツバメもハトも。ネコは4~5回見たかなぁ。元の姿の子もいれば、腐敗したり損傷している子もいました。どんな姿になろうと、愛おしい命ですよね。
生きていても、死んでいても、今後どう進化しようと、どんな姿になろうと、醜い心の本性があろうと、それが実は自分だろうと、あなたが私を殺そうと、絶対絶対何もかもを愛してみせると、いつかそう言えるのでしょうか。
まだ何でも見られて何でも毎日背負うほどの覚悟と責任感はないし、不完全だけど、心のどこかで、すべてを愛しています。
肉体って何でしょうね? 魂って? 愛って? 地球って?
ああ、今日もすべてが美しい。
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