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殺処分から動物たちが救われますように。

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カワウや鹿、オオキンケイギクの処分についてはなんともできないし
私はベジタリアンになれていないし
競走馬の処分とかも、どうしたらいいか分からないですが

せめて、テレビや動画やグッズで人気者の犬さんや猫さんなら
ペット後進国と言われる日本であっても
もっと助かる方法があるんじゃないか……と思います。

どんどん殺される命があるのに、
動物を繁殖させて売る必要はあるんでしょうか……。
テレビで犬さん猫さんの情報を毎日流せないのかなと思ったり……。


たしか、以前ニュースで崖っぷち犬って有名になりましたよね。
崖にいたワンちゃんが見つかって、
ニュースで盛んに報じられて、すごく話題になって。
救出後に里親さんを募集したところ、
引き取り希望の方からの連絡が103件届いたとか(Wikipedia情報)。

あのニュースを聞いたときなんともいえない気持ちになりました。
崖っぷち犬の子が助かったのは良かったですが、
崖っぷちにいるのはその子だけではない。
犬さんを引き取りたい方がそんなに大勢いるなら、
もっとすべての子に「里親になりたい!」という人が現れればいいのにと。
一頭だけ特別扱いするんじゃなくて、毎日がこうであればいいのにと。

まだまだ生きられる命が不自然に殺される世の中はおかしいです。

そりゃ、猫さんは肉食動物で、犬さんも肉食寄りだそうなので
みんな生きるのに他の命はいただきますが、それは人間も同じですよね。
現時点では弱肉強食をなくせるわけじゃないけれど……
せめて犬さん猫さんから……もっとたくさん助かってほしいです。
愛がある世の中になれば、
他の動物たちも殺さずに済む方法が見つかるかもしれません。

こんなに生き物が駆除される世の中、
人間の自殺も絶えない世の中であっては
食べられて死んでいった生き物たちも浮かばれないと思います。


と、こんなに言うなら私も
ほとんどアクセスのない小説なんか書いていないで
一頭でも助けられないのか
そう思ったりしますが

私は学生の頃からトロくてよく人から怒られたし
植物も枯らすし、不注意で虫も殺すし
命に責任を持つ自信がありません……。
日々のお世話ができそうにないし、お金もないし
何か起こったとき我が子を救えるのか?
と考えても怖くて……。


たしか、映画「マリと子犬の物語」で
「犬を救助できない」というシーンがあったような。
福島の原発事故の時でも動物たちが取り残されたとか、
ポンペイでも、繋がれたままのロバさんの遺体があったり……。

戦時中も猛獣が処分されたり、
一般家庭の犬や猫が肉や毛皮のため
供出させられたという話を児童文学で読みました。
そして戦時中に毛皮を取るために連れてこられたのがヌートリアで
その後放たれ、今日外来種となっているということです。

それまで平和に動物と絆を築いていても、
緊急時になると動物が犠牲になったりするのが悲しいです……。


今も、人気者のワンちゃん猫ちゃんでさえ安泰ではないですね。

そして可愛いと人気になって輸入され、
手に負えず捨てられたり、逃げ出したりして
野生化したアライグマが現在駆除されているようです。

また、今はカワウソブームでコツメカワウソが密猟されているとか。
可愛いから守られるどころか、結果的に悲劇が起こっているんですね。
ブームとか飼いたいとか、そういう気持ちが引き起こす問題もあります。

そう思うと、現実では猫が殺処分されているのに
ネコノミクスとか猫ブームとか言って人気を煽るのも
なんとなく闇を感じてしまいます。
それで猫も人間もみんな幸せになれるならいいですが。
人間と動物の関わり方について考えさせられますね。


とにかく、無責任な人間が「可愛い」と安易な気持ちで
犬や猫に中途半端に手を出して
捨て犬・捨て猫を増やしたりしないことを願うのみです。
そして最期まで責任を持てる
自信と熱意と愛情のある、強くて優しい人の元に
一頭でも多くのワンちゃんや猫ちゃんが迎え入れられますように。











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