せめく

月澄狸

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開き直り

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散々ワガママ言ってきた自分に
何かを望んだり
訴えたりする資格なんてないと思っていた
もっと我慢が必要なのだと思っていた

けどもっと怒ってもいいんじゃないか?
怒ったあとは
フッと気楽になってもいいんじゃないか?


どこへ行こうね
私を縛るものなんて何もない

煩わしい人間関係も
辞めてしまえば目の前から消滅

嫌な人なんて
きっとどの世界にもいるとしても
それでも大した鎖じゃない
去ってしまえばあっけなく終わるんだ


私は人に迷惑をかけているから
自分の気持ちを訴える資格はない
なんて
そんなことはないんじゃないか

人殺しをした人は
人殺しの気持ちを
盗んだ人は
盗みの気持ちを

ありとあらゆる立場と思いを
大事にしても良いんじゃなかろうか

すべての経験に価値があり
誰にも罪を量る権利など
ないのではないか


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