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男女云々というかもう、日記?

ポジティブ仮面

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 分かった。この世界は私の味方じゃない。
 子どもを産み、まともに納税者として育てれば許される。あるいは子どもを産み育てる代わりに、仕事でそれ相応の貢献をすれば許される。
 子どもを産みたくもない、働きたくもない人間などいらないのだ。

 分かったというか、元から分かっていただろう。何を今更。自由だ多様性だ尊重だなどという奇麗事を信じすぎた。結局産まないと破綻するのだ。

 産みたくない。働きたくない。誰も味方なんかしてくれない。
 いいや、彼は私のありのままを受け入れて、一緒にいてくださって、私を人間として大事に扱い、喜ばせようとしてくれる。一緒に楽しもうともしてくれる。一緒にいると安らぐ。
 ……なのに私は、辛いだの疲れただの死にたいだの。彼には言っていないけど、ここで吐いているようでは。私に幸せを感じさせてくれる彼に失礼ではないか?

 でもやはり。彼に私のすべてを晒したわけではない。私のダメなところは、彼の想像以上に多いかもしれない。あとで喧嘩になるかもしれない。
 いつフられるか分からない。もし一緒に暮らすことになって、私の自堕落さがバレたら、そのとき終わりかもしれない。過激思想がバレるときが終わりかもしれないし、もしかしたら結婚まで行って「離婚してくれ」と言われるかもしれない。そう思うと、彼を完全に心の拠り所としてしまうのは危ない。

 でもやっぱり、もう少し信頼だとか、恋をしているのだという喜びを持ち、悲観主義から浮上しないと、彼に失礼だとは思う。もし恋人が自殺なんかしたら「自分では相手を幸せにできなかった」と思うだろうし、辛そうにされたら嫌だろう。

 まだ私は彼に対して素を出していなくて、ネガティブがバレていないのかもしれない。気を抜いたらネガティブが漏れるかも。
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