男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)

月澄狸

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低用量ピルの服用を開始

矛盾して揺れつつアンニュイ

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 命って儚いなぁ。こんなに楽しそうに喋っていても、いつかは死ぬんだなぁ。どんな有名な人も、みんな死ぬんだなぁ。元気でも、エロくても、いつか死ぬんだなぁ。

 生きている実感を得たい。力強く、貪欲に。体を貪りたい。





 男性はセックスなしでは女性と付き合えないことが多い。お付き合いのメインがセックス。女性はセックスがなくてもいい、セックスという行為自体がそこまで好きじゃないという人が多いのかなという印象になった。

 もちろん、この世に何人人間がいて、どれだけ多数派がいようとも、付き合った相手の存在、価値観が大きいのだから、「9割の人は……」とか言ったところで意味がない。1割の変わり者と出会うかもしれない。

 それでもなんとなーく、この世の仕組みというか構成というか、分かってきた気がする。
「なんで!? なんで!?」だったのが、「ふーん、そう、なるほどね。それなら今までのことも全部辻褄が合う。納得だわ」という感じ。

 前から気づいてはいたのかも。でも認めたくなかった。認めたら、私の知っている世界が崩れ去り、私の知っていた「愛」が消えてしまうような。
 ようやく「受け入れるしかない」と分かってきたのかもしれない。「なんでこんな世界に生まれてきたのだろう」とは思っていたが、こんなに優しく接していただけるならば、体を求め合う世界も悪いもんじゃないかも、と。





 こないだ「プラトニックラブ」という言葉を見かけて、そういやそんな言葉もあったなと思った。性が表向きには包み隠されていることで、私はプラトニックラブみたいな幻想を信じすぎていたのかもしれない。あるいは憧れていたのかもしれない。

 自分のがプラトニックラブじゃなくたっていい。今のところ。けどプラトニックラブで検索してみたら、実際そうされている方もいるようで、癒された。

 そういえばネットでも、性別関係なく、よく喋っていただく人はたくさんいたわけじゃないか。それは「友達」なんだろうけど、友達だってプラトニックラブなんじゃないか。セックスもなし、見返りもなし、現実的なメリットもなし。ただ喋りたくて喋ってくださったり、情報交換したり、作品を見せ合ったり……そういう関係。

 それが好きな人が増えたからSNSは賑わっているし、別に恋愛したり子どもを持ったりしなくていいやって人が増えたんじゃないかな。





 昔から恋愛の話が苦手だったのは、なんだか空虚に感じてしまうからか。恋愛の駆け引きっていったって、セックスするか・しないか、するか・しないか……って延々と近づいたり離れたりしているだけで、結局セックスするんだろ~と。
 まぁ「セックス」なんていう生々しいことは知りもしなかったし、今までヤったこともなかったけど、なんとなくそんなこと感じていたのかも。

 でも改めて創作上の恋愛とか見ていたら……。なかなかくっつかない(エロ漫画とかだとすぐ、あり得ないくらいくっつくけど)。右往左往。「欲情する」などという生理現象はありもしないようで、すごく清らかな言葉ばかりを吐き。「そんな恋愛があるか!?」って感じかな。

 ラブソングでも「君に会いたい~」だの「君を守りたい~」だの何だの。セックスがしたいんでしょうが。そこ言ってくれないと分からないし、あとで「セックスがすべてなんだよ!」みたいに感じて、裏切られた気分というか、めちゃくちゃショックなんですけど。

 清らかで純潔なことを、私が求めすぎだったのか。私が幻想を抱いていたのかとも思ったけれど、世間的にもそういうの好きだよね? というか「女性が」そういうの好きだから、市場(?)にそういうものが多くなる?

 けどな~。私はベジタリアンを目指したけれどなれなかった……でも憧れる……そういうふうに、清らかなものへの叶わぬ憧れみたいなものは、性欲の有無に関わらず、けっこうみんなあるのかもしれない。





 清らかなものに憧れつつオナニーはする。

 しかもセックスで「ここまでこの人に近づけた。こんなに近い距離になれた。こんなに愛していただいている」と実感してしまったため、今ここで「セックス嫌なの? じゃあやめようか」などと仮に言われたら困惑すると思う。面倒な心情だ。
 幸か不幸か、男性が「じゃあセックスなしにする?」と言うとは思えないけれど。

 セックスは二人の世界。そしてセックスだけするわけでもない。お喋りしたり遊んだり。二人の世界を作っていただけるということに喜びを感じる。
 デートとかでお出かけすると、まわりはいわゆる他人なわけだけど、二人きりの世界ではない。
 それがセックスだと、二人きり。しかも人に普段見せないようなものを見せ合ったり触ったり。完全なプライベート感、特別感がすごく、気を抜くと夢見心地でぽんやりする。妊娠という、地獄の現実と隣り合わせではあるけれど、そんなこと忘れそう。

 つまり私は楽しんではいるのだ。最初から、痛みや妊娠への恐怖はあったけれど、期待やら喜びやらワクワク、好奇心など色々ある。感情ごちゃ混ぜ。

 彼と一緒にいると、驚き色々。特に「男性でもこういう人いるんだ!」と、「男」のイメージを塗り替えられることが多くて新鮮。
 言動が可愛らしい。色んなことを楽しんでおられる。「セックスだけ」というわけでもなければ、「彼女(私)のためだけ」というわけでもなく、一緒に楽しめることを楽しんでくださっている感じがいい。
 まぁそれでもちょっとこっちが負担かけすぎているかもしれないけど。
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うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)
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