男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)

月澄狸

文字の大きさ
上 下
134 / 206
低用量ピルの服用を開始

理解といっても分かりにくいが、なんとなくの妄想

しおりを挟む
 挿入の痛みと便意になかなか慣れないので、自分でも穴に指を突っ込んで刺激してみた。こうやって自力でも少しずつ慣らしておけばいいんだろうか。
 オナニーはするけど、内部をいじるのは、衛生面に関する不安もあったし痛みもあったので、あまり自ら指を突っ込んだことはなかった。指はペニスほどの長さはないけれど、多少は慣れるか。


 男性の性欲を理解するにあたって、BEASTARSなどで描かれる「食欲」的な解釈で多分しっくりくる感じ。

 とりあえず、「なんでそうなるの!?」と感情的になっていたことについて、「こう……かな?」と、勝手解釈というか、憶測を当てはめて腑に落としていっている。多分解釈が色々間違っているだろうし、異性を完全には理解できないかもだけど……。


 男性の性欲。何に当てはめたら分かるだろう。

 アレか。自分の場合、「創作」とかかもしれない。


 自分の作品で誰かを笑顔にしたい。創作者であれば、よく思い描くことだ。でも「読んでください」と言ってもなかなか誰にも読んでもらえず、自分の作品で誰かを幸せにするどころか、「『読んでください』と迫ることが逆に迷惑なのだな」と、自信を失っていく。自分の存在価値がないような気がしてくる。

「創作なんて、お金にもならず役にも立たないこと、やめたら? 君には才能がないよ」「君のことは好きだけれど、君の作品は好きになれない。私のために、無意味なことはやめて」と言われたとしても、やめられない。
 創作で誰かを幸せにしたい……それがやり甲斐であり、求められない作品には意味がないと思ってしまう。私の創作では誰かを幸せにできないらしい。苦しい。
 それでも創作をやめられない。創作するのが私であり、作品は私自身だから。


 と、この「創作」「作品」などのワードを「ペニス」「セックス」などに置き換えて考えてみると。なんかしっくりピッタリ、男性の苦悩が分かるような気が……しなくもない。


 私はセックスによって満たされたい、けどそれだけじゃない。セックスをすることによって、一緒に幸せになりたいのだ。喜びを分かち合いたいのだ。
「なぜセックスする必要がある? セックスなんてリスクしかない。必要ないだろう」と言われても、「性も含めて私だから」としか言えない。私のセックスを喜んでくれない、「セックスなどもういい」と言われるのなら、それは私自身を否定されることである。否定されるならば、愛し合えない。別の人を探さねばならない。悲しいが、私は私の性を喜んで受け止めてくれる人と向き合いたいのだ。
 湧き上がる思いを抑えることができない。私は「セックスをしないことで誰かを喜ばせる」ことはできない。セックスをしない私を求める人は、私自身のことを見ていない。私の幻想を好いているに過ぎないのだ。


 ……。

 ……これで合ってんのかな……。


 けど、多少こんな感じではないのだろうか。
 生き甲斐……趣味と呼ぶには重い、個性。私は私を「女である」とさほど意識していないし、自分の性別のことは比較的どうでも良かったのかもしれないが、男性にとっての「性」というのは、アイデンティティ(?)というか、自分の存在意義、あるいは湧き出して止まらない情熱……そういうのに近いのかも。

「子どもが欲しい」と強く思う人もいるかもしれないけど、必ずしもそれがセットで付いてくるとも限らないのか。


 そういえば私は「男性は女性を妊娠させる本能に命を懸けている。女性を口説き、セックスに持ち込むためなら、無責任なことや確証のないことをいくらでも言えるし、優しくもできる。何だってするのだろう」と男性を恐れてきた。が、若干違うのかもしれない。

 オナニー的に興奮する上では、「妊娠させる」「中に出す」ことを妄想して射精するかもしれないが、別に本気で「女を妊娠させてやろう」とは思っていないかもしれない。無責任な人であれば「妊娠しようがしまいが知ったこっちゃない」という感じか。
 男性の本能は、最高の状態で射精することであり、その先は別に妊娠しなくても良いのかも(特に子どもを望まない場合)……という感じがした。


 父が子作りセックスをしておきながら「堕ろせ」と言ったという話も。
 本当に男性が「子孫を増やしたい」のであれば、男性側が「金がない。中絶しろ」と言うはずはない。なんとしてでも産ませようとするはずだ。

 女性が「堕ろしたい」と言っているのに中絶を拒まれるというのも恐ろしいが……。産むつもりなのに「堕ろせ」というのもなかなか。
 でも「堕ろせ」って言うってことは、大抵そこまで妊娠や出産に執着していないのかもしれない。
「子どもが欲しい」派の男女の気持ちが分からんから、そこも分からんけど。


 孕ませることでなく、射精の快感に重きを置いているなら、避妊を広めることは可能そう。
 セックスに支障がなければいいのではないか。気持ちよく射精させてあげることができれば、男性は満たされるのでは。

 女性が側にいることで、男性は発情してしまう。それでセックスを求めて、「ダメ!」と拒否されるばかりでは辛いだろう。それじゃ男性虐待か。
 虐待なんて言うと見下しているみたいで怒られそうだけど、「セックスさせない女に価値はない」とか「肉便器」と言われても、女が見下されている感じがするので。


 避妊の方法がいっぱいあれば。避妊が簡単なら。快感が損なわれなければ。
 セックスのハードルが下がる。妊娠を恐れずに済むのなら、女性の、男性に対する恐怖心も下がるだろう。「試しにセックスしてみてもいいかも?」と、性に積極的になれるかも。

 避妊のおかげで性に積極的に。そうなりゃ男性も女性もハッピー。
 まぁ「誰とでもセックスする女性は嫌……」という男性もいるみたいだけれど。そこは女性だってそういう人いるし。「男は誰とでもセックスするものだけど、女は一途であってほしい」みたいな不平等な言い分じゃなく、同じ価値観であれば、そこは好みの問題ってことで(と、個人的には思う)。


 避妊が充実して性のハードルが下がれば、かえって出生率まで上がるかもしれない。
 出会いとかセックスとか異性とのコミュニケーションとか、そのへんのハードルが高いがために、「子どもを産む・産まない」の選択にまでたどり着かない、機会がない、子どもが欲しいけど上手く異性と付き合えない人もいっぱいいるかもしれないのだ。変な詐欺師も多いし、「避妊してくれない」とかいう話も聞くし、警戒しちゃうし。

 選び放題の避妊によってセックスのハードルを下げ、「お試しセックス」くらいの軽さになれば、前向きになりやすいのでは? 一歩一歩前に進めれば、「男性と出会い、セックスもし、色んな人と巡り会ううちに『この人だ!』という人に出会えた」「彼と充実した多くの時間を過ごせた」「もう二人で長いこと満ち足りた時間を過ごせたし、過去に色々な人との経験もあった。恋愛には満足した。そろそろ子どものいる人生もいいかも?」となる人も増えるかも。


 まぁ出生率に関してはそうなるかどうか分からないが、避妊の選択肢を狭めることで子どもを「産ませよう」とするなんて、どの道人権侵害なのだから。

 いずれにせよ、避妊方法がもっと豊富になり、避妊の研究が進めば。子どもが欲しくなくても、安心して中出しできるようになるかもしれないし、そうなりゃ男女の「男ってサイテー!」「女ってやつは!」論争も減り、お互いハッピーなのでは?


 今は、抑えられるわけもない男性の性欲を抑えようとしすぎなのかもしれない。

 女性を社会進出させた結果、男性が発情してしまう、それを「ダメ!」と言って押し込める……恋愛のハードルが高い……それが問題だというのなら。性行為のハードルを下げてくれ。原爆や戦車作るほどの集中力やら財力があれば、避妊の研究くらい簡単では? 「戦争なんかするくらいならセックスでもすれば?」ってくらい、性のリスクを減らしてくれよ。

 で、その上で、セックスしたい人としたくない人、産みたい人と産みたくない人、きっちり判別できるようになっていればなぁ。誰も彼もヤりたいわけじゃないんだから。
しおりを挟む
うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)
【うだつの上がらないエッセイ集】

生き物の話や夢の日記、思い出や星占いの話など、思いついたことを色々詰め込んだ連載です。


良くも悪くも、星の回転は止まらない

【良くも悪くも、星の回転は止まらない】

詩集です。すぐ読める短いものが多いです。20編で完結しました。



ツギクルバナー
感想 90

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

うだつの上がらないエッセイ集(2)

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
なんてことはない文章の集まりです。「2」とありますが基本的に一話完結の予定で、前作の内容は忘れましたのでどなた様でもお気軽にどうぞ。ただ作者はどネガティブなので、お気軽に開いた結果どんよりとした気持ちにさせてしまったらすみません。

三日坊主の幸せごっこ

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
 不幸は気から。幸福も気から。  私のテーマは矛盾です。矛盾した意見を持ち、矛盾した人生を生きたい。  一応「うだつの上がらないエッセイ集(2)」の続きのようなものです。

【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪

山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。 「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」 そうですか…。 私は離婚届にサインをする。 私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。 使用人が出掛けるのを確認してから 「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...