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低用量ピルの服用を開始

男性を勉強(?)……しかし理解が及ばず、憶測と仮説いっぱい

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「男性器のさわり方」とか「騎乗位 動き方」で検索しても、なかなかコツがつかめない。カリ首や先っぽが敏感だと聞いても、敏感なところゴシゴシ触ったら痛いんじゃないかとか、どう感じるか分からない。

 好みは人それぞれの部分も大きいんだろうから、「どうしてほしいですか?」って聞けば良いんだけど。聞くのも恥ずかしいだか照れくさいだかで、聞けていない。騎乗位で下手に動いたら怪我させそう……とか、デリケートな部分だけに、どこにどのように力を入れればいいのか分からない。

 私自身、まだ挿入の快感が分からないが、分かるようになったら楽しみ方も増えるのかな。
 っていつになったら感じるようになるんだ? 初体験から気持ちいいものだろうとばかり思っていたのだけど。まさか一年くらいかかるとか? それか不感症?
 でも乳首いじり+オナニーでイッてるから、まだ穴が未開発(?)なだけか。現時点ではよく分からないな。


 さて、「男はセックスする前にオナニーで抜くって本当?」というウェブ記事を見た。なるほどー! と思った。今まで、セックスの前には男性は溜めてくるものだろうと思っていたが、セックスの目的は「射精すること」だけではない。溜めた結果、敏感になってすぐ出ちゃったりする。長く楽しむため、そして彼女を気持ちよくさせるために抜いておく、と。すぐ出たらすぐ終わっちゃうもんね。

 デートのセックスを妄想して興奮して抜いちゃう、ということもあるらしい。可愛い。


 私も(?)今まで彼に「溜めてきたんですか?」なんて聞いてみようかと思ったりしたが(まだ聞いたことない)、重要なのはそこじゃないかもしれない。
 また、「どうすれば射精したくなるんだろう?」と、彼を「イかせるために刺激する」みたいな考えでいたのだが、そうじゃないのかも。出せばいいってものじゃない、射精を促せばいいというものではないのかもしれない。


 男性も最初はゆっくり愛撫されたいもの(人によるかもしれないけど)と聞いたので、最初性器以外の場所をまさぐったあと、ペニスをしごいたりしていた。ネットの書き込みを見ているとしごかれて喜ぶ人もいるようだが、別に強く(?)刺激しなきゃいけないってものじゃないのかもしれない。彼へのじわじわ愛撫から始まって手コキ(?)にまでたどり着かず、挿入が始まったりもしたものだが、ああいうじわじわ系の触り方でも良かったのかも?

 とはいえ彼の感覚は分からないから、やっぱり聞いてみるのも一つの手……。
 今は答えを聞くより自由に触らせてもらって楽しんでいるが、慣れてきたら、尋ねるとか言葉責めとかできるかも?





 もはや男性が「性欲を我慢できない」という話は、「可愛い」という捉え方以外にない気がしてきた。

 今まで、男性は女性を差別しているからモノのように扱うんじゃないかとか思っていたが、どうもそうではないらしい。体だか脳の構造上、性欲を我慢できないのだ。女性は「本当に私を愛しているなら、セックスなしで良いはずでしょ」と愛を確かめたくなるが、男性には基本的にそれは無理。セックスありきらしい。

 人間の三代欲求、食欲や睡眠欲は人間に向けられる欲ではない。「この人めっちゃ食べ物の話するな」とか、人の食欲の強さを感じるシーンはあるが、その欲がこちらに向くことはない。だからあんまり意識しない。
 けど性欲はダイレクトに人間に向くのだ。なのでこちらに向かってこられることもあり、今までの人生ビビってきた。
 今はビビるだけでなく楽しみたいとは思っている、というか楽しんでいる。


「性欲を我慢できない」はカッコいいというより人間臭い……いや、動物っぽくて可愛い。男性にカッコよさばかりを求めると、「性欲我慢できない……」をどう捉えて良いか分からないような。
「そんなにしたいの? 可愛い……」と捉えられなければ「気持ち悪い」になるのでは。知らんけど。

「可愛い」以外に、女性にとって良い解釈はあるのだろうか。「男の人は仕方ないよね」というのも聞くけど、「仕方ない」だと諦め、「可愛い」だと興奮するような。知らんけど。

「男らしい!」という褒め言葉はこういうときに使うのかも。でも毎回ずっと興奮してくれるようだと、こちらとしては「本当に私のこと好きでいてくれてるんだ……可愛い……」という解釈になるような。人それぞれか。


 男性は性欲を我慢できない。言い訳か差別なのかと思ってきた。「それほどまでに女性はナメられているのか?」と。でもパートナーからセックスを拒まれると、必死に耐える男性も多い様子。
 私は女性だから、男性が性欲を我慢するのがどれほど辛いことなのか分からない。貞操帯を着けて射精を禁じられるわけでもないなら、オナニーは自由だというのに、何がそんなに辛いのか。

 今まで「愛しているならセックスしなくて良いのでは?」に共感していた。女性は男性の性欲を理解することが難しいのかな。


「食欲」に関しては。満たさないわけにはいかない。っていうか食欲を満たすか満たさないかっていうより、食べないと死ぬ。食べずに死んだことないから分からないけど、「食事も喉を通らない」みたいな気分のときも、ずっと「食べない」ままという選択はない。睡眠も、取らないと死ぬ。

 性欲はそういう、食欲とかと同じなのか。ならば、「好きだから、あなた『と』セックスしたい」ではなく、「好きだから、あなた『で』セックスしたい」と思われていると考えた方が分かりやすいような。
 どの道セックスは避けて通れない。どうせなら好きな人としたい。という感覚か。

 食事と同じなら。「本当に愛しているならセックスなしでも一緒にいられるはずでしょ」というのは、「愛があればご飯はいらないよね?」みたいな話になるのか。

 愛があろうがなかろうがご飯は必要なので、ご飯をもらえないなら他の人のところに食べにいく。みたいな感じで、愛があるかないかというよりセックスが必要なので、「セックスしない」と言われれば、セックスできる人を探す。というわけか?


 合っているんかなぁ。ちょっと違うんかなぁ。

 差別をやめろとか、恋を爽やかに美化するとか、男女平等とか、性に関することってオブラートに包まれすぎて難しい。直接的な表現を避けることで、理解を遠ざけているのでは。
 私も「性=気持ち悪い」と強く思う時期があったけれど、性への嫌悪って、成長段階で出てきやすいものなのかな。それとも社会からの刷り込み、または手に負えない性欲に気づいた恐怖心からくるのかな。


 包み隠されまくって誤解するくらいなら。もっと分かりやすい例え話とかで、性教育で教えるべきなんじゃないか。男性の性欲の質を。

 ピュアな少女マンガみたいな、キラキラした恋愛ものとか見ていると、女性は「付き合う=仲良くお出かけする・優しい彼に守ってもらう・もしかしたらキスしちゃうかも!?」とか、その程度のイメージ止まりなのでは。それで本物の男性の性欲に触れて、「付き合う=毎回セックス」「させてくれないならもういい」みたいな空気に驚き、戸惑い、あるいは痛かったり頻度について行けなかったりして、「セックスはもうやめて!」と怖がってしまうのでは?

 女性のイメージする「付き合う」と、男性が求める「付き合う」に隔たりがあるのなら。
 例えば、女性が「これからゆっくり愛を育んでいくのね……」と思っているのに、男性がすごいスピードで「OK? セックスOKってことだね!」と迫ってくるとか。そういう認識の違いがあるとしたら……。

 学校みたいな所でもうちょっと上手く教えてくれて、選択やコミュニケーションの取り方を教えてくれても良さそうなものだ。基本的に「交際OK=セックス」ということになるから、相手のことが「好き」であっても、セックスがOKかどうかちゃんと考えないといけない、と。
 単純に「好き」になれる人はいっぱいいるだろうけど、セックスOKかどうかというのは、そもそも「恋愛対象かどうか」以前に、セックスをしようという心の準備ができていない人もいるし、セックスをしたくないという人もいる、と。

 なんて言ってもな~。「好きだけどセックスしたくない」って断るの難しそ~……。
 なんて優柔不断なことじゃいけないんだけど、勢いに押されそう……。


 女性はセックスが苦手な人が比較的多い印象(……よね?)、というのは痛みを感じやすいというのもあるのか。

 でも男性だって、「こうされると気持ちいいんでしょ?」と勘違いされて玉を強く揉まれるとか、玉に軽く圧がかかるだけで痛いことを分かってもらえなかったり、性欲に関して配慮してもらえなかったりすることがあるのではないだろうか。ちょっと気に入らないことがあると蹴ってくる女もいるかもしれない。

 それでも「女性が怖いからセックスしたくない」とか聞いたことない。
 実際、玉の扱いを間違える女性が多いのか少ないのかは知らないが(私の触り方が合っているのかどうかも分からない)、女性はちょっと痛かったり強引にされたりすると怯えるのに比べ、男性は危険があってもセックスを求めずにはいられないのか。





 平井堅さんの「瞳を閉じて」、死んだ恋人を想う歌だと思っていたのだけれど、性の知識や感覚がまるでなかった頃の私は、「せっかく良い歌なのに、なんで『心が 体が君を覚えている』と、「体」なんて生々しいことを言うんだろう? と思ったりもした。「性=下ネタ」みたいにしか捉えられず、「そんな下ネタ言うような軽いシーンじゃないじゃん?」みたいな違和感があったのだろう。

 でも下ネタってのは、性を最大限軽くおちょくったようなもので、「性=何でも下ネタ」なんてもんじゃなく、実際には性というのは、求める側にとっても求められる側にとっても深刻な問題なのかもしれない。


「瞳を閉じて」は死んだ恋人を想う歌という可能性もあるけれど、単に別れた恋人を想う歌であるとも解釈できるらしい。しかしもし「死」だったら……。

 常に抱き合ったり触ったりするような相手ではない人の死だってきっと悲しい。けれどその体にベタベタ触れまくったりしていなかったのであれば、亡き人の体は単に「姿」であり、バーチャルなアバターとかとそう変わらないかもしれない。
 それが、体を重ねてあちこち触ったり、悦ばせようとした相手の肉体だと……。愛した人の肉体も命もすべて失われてしまうというのは……。うぅ、キツい。指とか唇とか乳首とかアソコとか、各パーツに思い出があり、触った感触があったわけじゃないか。触れたことのない人の肉体が失われるのに比べて、隅々まで触れた肉体が失われるのはキツい。


 となると、あまりにダメージが強いので、「な~に、一人死んだところで、異性は星の数ほどいるわ。みんな似たようなパーツが付いてる」と、ひどく非人道な逃避でもしないと、心が潰れてしまいそうな気がする。

 一人を一途に愛するのはキツい。だから人を愛するのが怖くて、ちょっとぞんざいな扱いをしてしまったりするのかもな。
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