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子育てなんて無理ゲー、自分の生き方も分からない
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私は差別心が強いと思う。フェミニスト寄りの考えではない。ミサンドリストだと思う。
ただ、ミサンドリーをやめるべきかというと、難しい。ミサンドリーをやめるってことは、男性を警戒しないってこと? それではまた、以前と同じように、不本意な状況になってしまい、「こんなはずじゃなかったのに。こんなつもりじゃなかったのに。一体なぜこうなるの?」と思いそう。
「こう」というのは、主に性のことだ。
私は性に消極的。女性がみんなそうなのかは知らない……というか、女性は恋バナが好きだとか、結婚願望があるとか、子どもが欲しい、子どもが好きという人が多いイメージだから(これも偏見)、女性は女性なりに、性に積極的な人が多いのかもしれない。
女性の性というのは「待ち」のイメージ(偏見)。「王子様が迎えにきてくれる」「彼がプロポーズしてくれる」それを「待っている」イメージ。壁ドンとか、俺様とか、強引な男性にグイグイ来られて「キュン」となる。そんなイメージ。
私は何も待っていない。つもりだった。でも寂しがったり、「どうせ私は欠陥品だし」など、「私の選択で独りを貫く」というよりは「私には人を愛し、愛される実力がない」という演技をしてしまっていた。
ここが意志薄弱だったと思う。好きで孤独でいるならば、寂しそうなそぶりをしたり、男性と嬉しそうに喋ったりするべきではなかったのだ。
って、男性と嬉しそうに喋るべきではない? 喋りもしないなんて、それは流石に差別じゃない?
と、結局のところ、どう振る舞えばいいか分からない。
私は性的なことを求めていなかった。待っていなかった。つもりだった。
でも今、どうだろう。コミュニケーションの取り方に迷ったけれど。仕事のことも関係してくるけれど。どうだろう。
複雑な気持ちだが、私は私の意思をちゃんと持てているのか? 伝えられているのか? この先どうしたい? どうなりたい?
自分一人では思い描いていたけれど、それだって上手くいかなかった。好きな創作をして、ネットで稼げるようになって、自由に暮らす。全然思い通りにいかなかった。
男女二人だとさらに上手くいかないはず。というのは、「こうでなければならない」というこだわりが強い場合だろうけど。私はこだわりが強いから。自分の時間も自分のお金も、もっともっと欲しい。楽しいことをして遊びたい、あるいはぼんやりまったり過ごしたい。生産性がないと罵られようとも、世間の声に憂鬱になろうとも、結局映画を見に行き、美味しいものを食べた。
いつまでも若いわけじゃない。いつまでそんな感覚でいられるか分からない。子どもがいなかったらいなかったで、のちに将来の不安がいっぱい。けれど介護疲れで子どもが親を殺したニュースだってあるし、子どもがいれば老後が安心とかいうものでもないのだろう。それぞれ別の人間だし。
何より子どもは完成品でもクローンでもない。介護を頼みたいのと子育てをできるかどうかは、まったくの別問題だろう。
私と彼の子どもが生まれたって、それは私と彼を足して二で割ったものではない。父と母を足して二で割った遺伝子のはずのきょうだいだって、性格も外見も違う。遺伝子は二人分だけじゃなく、ルーツ……ご先祖様とか……個々の人生とか……色々含まれているんだろう。
彼と私を足して二で割った子なら、育てやすい?
いやいや、私は社会不適合者。ニート気質、引きこもり気質。ちょっと働くだけでもウジウジ、トロトロしているし、学校でもいじめられていた。今でも社会とか生き方とか、全然分からない。
私の子がそんな気質で、「なぜ生きなきゃいけないの? 生まれてこなきゃよかった」とかいう雰囲気を漂わせているようであれば、非常にやりづらい。すぐ不登校、不登園になるかも。私自身、「大人になったら毎日働くんだ」とごく当たり前のことを言われて、「毎日働く……!?」とものすごくショックだったから。未だに自分自身、受け入れがたい。
私が道徳心や想像力や倫理観に欠けているのに、子どもにちゃんとした言葉をかけてあげられるはずがない。いや、言葉以前にミルクを何時間おきとか、幼稚園や学校の準備、先生やママ友とのコミュニケーション……絶対無理。
不登校、ニート、そういう消極的な気質の子だったとして、気持ちは分かってあげられたとしても。気持ちが分かったって、どうにもならん。「嫌でも勉強しなきゃいけないし、嫌でも働かなきゃならないんだよ。夢に挑戦するのは自由だけど、叶えるのは難しいよ。そして、好きなことで生きていくのも楽ではないらしいよ。楽な道なんかないんだ」そんな、自分自身聞きたくも言いたくもないようなことを、伝えなきゃならないのか。伝えずに甘やかし続けたって、いつか行き詰まるに違いない。「なぜ社会の厳しさをちゃんと教えてくれなかったの。なぜ嘘ばかり教えて現実逃避させたの」と恨まれそう。
アクティブな子だったら、導いてあげられない。やりたいことをさせてあげられないだろう。あれもしたい、これもしたい、そんなパワフルな子、ついて行けない。
何がどうなったって、何もできる気がしない。
たとえば私は昔、昆虫が好きだった。それだって立派に生かせる才能だったかもしれないのに、大人は私に興味のない運動や勉強をさせるばかり。なぜ私の長所を認め、引き出し、伸ばしてくれなかったのさ。他にも私には才能がいっぱいあって、才能の宝庫だったのに、なぜ誰も私の才能に興味を持たないわけ? と、思うけれど。
知識だかノウハウだか専門性がない、自分自身好きでもない仕事をするしか能がない一般人の大人は、子どもを天才的に伸ばす方法なんか知らない。もしかしたらすべての子に天才的能力があるのかもしれないけど、そんなのどうしようもない。伸ばし方が分からない。こうやって庶民は庶民メンタルを受け継いでいくんだろう。
私も、虫が好きなお子さんとか見ていて思う。小さい頃はみんな「虫」とか「恐竜」とか「電車」とか言っていても、ある程度の年齢になったら大体の子が卒業するか、趣味程度に留める。正直、お金にもならないであろうことを、まるで人生の使命だか生き甲斐のように生き生きとやっている子を見ると、いつかこの子は好きなことを好きなようにできる時間がなくなって絶望するんじゃないかと思ってしまう。小さい頃から家事とかさせられて、不自由な方が、社会に出たとき心折れないんじゃないか。「子どものうちは自由に」なんて中途半端に自由を与えると、自由を失う反動が大きいんじゃないか。
なんて考え出すと。子育てなんて絶対やりたくない。私は社会に納得していないし、人間が苦手。コミュニケーションが苦手。家事も仕事も、現実的な作業のすべてが苦手。私にできるのはゲームや映画など、非日常なファンタジーで現実逃避を楽しむことくらい。
大体、子どもの才能をどう生かすかなんて、そんなことより、自分自身どう生きていけばいいのか、まるで分からないまま。自分が分からないことを、どう子どもに教えるのさ。
私は今、コミュニケーションに重点を置いている。昔からコミュニケーションがすごく苦手だったが、ここに力を入れないと生きていけないと悟ったからだ。
前の会社では、仕事もできないくせに、おそらく偉そうに振る舞っていた。自分の言動がどう見えるかなど、まるで分からなかったし、仕事の意味も作業の内容もまるで分からなかった。それで人間関係破綻した。
今はコミュニケーションに最大限に気を配っている。最大限といってもすぐ疲れるし、四六時中誰かにひっついてご機嫌を取っているなんてことはない。基本的に誰とも喋らない方に近い。けれど、たまに話しかけてもらったりとか、喋る機会があるときなどに、最大限やわらかな態度で接するのだ。
仕事もできないヤツが、雑談だけ元気そうにはしゃいでいたら反感を持たれるだろう。いつも申し訳なさそうにしていて、たまに喋ると穏やか。こうしていると、誰からも表向き、攻撃されたり嫌われたりはしておらず、普通に仕事を手伝っていただける。
一人でバリバリ仕事できるタイプであれば、多少性格に難があって孤立しても問題ないだろうが、私はすごく仕事が遅いので、手伝っていただかないと終われない。このような寄生虫スタイルは、「あの子はねぇ、性格は別に悪くないし、真面目に頑張っているんだけど……」という印象を保つことにより、なんとか成立している気がする。これを崩すわけにはいかない。
ここで、拒絶とか。刃向かうとか。そんなことしたら私は永遠に社会不適合者。また前の二の舞だ。なんとなく人間関係に居心地の悪さを感じたら仕事をやめる……そんなこと繰り返したって、人間はどこにでもいるし、意味がないんだぞ。
まだ、私が本当はどう振る舞いたいか、どう生きたいかなんて分からず、急に妊娠のリスクを背負うことになって、正直混乱している部分もあるのだ。
何も間違えていないはず。いや、どうだろう。
人間関係って……信頼関係って……どう築くものだっけ?
こないだ、彼とは別の上司の男性から、ボディータッチってほどではないけれどポンと触られた。多分性的な意味ではなく「まぁ頑張れ!」の意味合いだ。ただ、彼のときはこのようなボディータッチが私たちの関係の始まりだった。あのときはビビり散らして、これはセクハラだろうかとか、会社の他の人に相談すべきかなんて悩んだっけ。
彼はすごく優しい。ちょっと避妊の意識に問題ありかもしれないけれど、私が過剰反応しているのか分からない。それか私はやっぱりジェンダーだか何だか的に、自分を女性として受け入れられないのか。別にそうじゃなく、単に妊娠を恐れつつ、十分な知識と経験とコミュニケーション能力がないことから不安になっているんだろうけど。
こないだも彼は生挿入しようとして、そのまま止めずに見ていると、生で挿入・外出しをしていた。大丈夫なんだろうか。ここは喧嘩すべきところなんだろうか。
前も人と喧嘩して仕事をやめた。このままじゃ男性不信・人間不信でエンドレスだ。「人とうまく関係を築けない」とか言って引きこもりそう。
事を荒立てたくない。しかも自分自身、寂しさや性欲に流される。
人を信じたい。けれどなんでもかんでも流されりゃいいってものじゃない。
性欲は三代欲求。ということは性欲を満たすことに協力しないというのは、食事や睡眠を妨害するようなことなんだろうか?
コンドームを付けていると気持ちよさが減るとも聞く。じゃあ性欲を満たしてあげるべきか。
いやいやいや。今できることは。彼と別れるか、彼に避妊について迫るか、私の避妊の選択肢を増やすか。
とりあえず「彼にやんわりと避妊を促す」と「私の避妊方法を増やす」をできるかどうか検討してみる。
検討といっても私はトロいし、集中力もすぐ切れ、仕事外では怠けてしまう。
ああ、もう、何もかも、どうすりゃ良いんだよ。
ただ、ミサンドリーをやめるべきかというと、難しい。ミサンドリーをやめるってことは、男性を警戒しないってこと? それではまた、以前と同じように、不本意な状況になってしまい、「こんなはずじゃなかったのに。こんなつもりじゃなかったのに。一体なぜこうなるの?」と思いそう。
「こう」というのは、主に性のことだ。
私は性に消極的。女性がみんなそうなのかは知らない……というか、女性は恋バナが好きだとか、結婚願望があるとか、子どもが欲しい、子どもが好きという人が多いイメージだから(これも偏見)、女性は女性なりに、性に積極的な人が多いのかもしれない。
女性の性というのは「待ち」のイメージ(偏見)。「王子様が迎えにきてくれる」「彼がプロポーズしてくれる」それを「待っている」イメージ。壁ドンとか、俺様とか、強引な男性にグイグイ来られて「キュン」となる。そんなイメージ。
私は何も待っていない。つもりだった。でも寂しがったり、「どうせ私は欠陥品だし」など、「私の選択で独りを貫く」というよりは「私には人を愛し、愛される実力がない」という演技をしてしまっていた。
ここが意志薄弱だったと思う。好きで孤独でいるならば、寂しそうなそぶりをしたり、男性と嬉しそうに喋ったりするべきではなかったのだ。
って、男性と嬉しそうに喋るべきではない? 喋りもしないなんて、それは流石に差別じゃない?
と、結局のところ、どう振る舞えばいいか分からない。
私は性的なことを求めていなかった。待っていなかった。つもりだった。
でも今、どうだろう。コミュニケーションの取り方に迷ったけれど。仕事のことも関係してくるけれど。どうだろう。
複雑な気持ちだが、私は私の意思をちゃんと持てているのか? 伝えられているのか? この先どうしたい? どうなりたい?
自分一人では思い描いていたけれど、それだって上手くいかなかった。好きな創作をして、ネットで稼げるようになって、自由に暮らす。全然思い通りにいかなかった。
男女二人だとさらに上手くいかないはず。というのは、「こうでなければならない」というこだわりが強い場合だろうけど。私はこだわりが強いから。自分の時間も自分のお金も、もっともっと欲しい。楽しいことをして遊びたい、あるいはぼんやりまったり過ごしたい。生産性がないと罵られようとも、世間の声に憂鬱になろうとも、結局映画を見に行き、美味しいものを食べた。
いつまでも若いわけじゃない。いつまでそんな感覚でいられるか分からない。子どもがいなかったらいなかったで、のちに将来の不安がいっぱい。けれど介護疲れで子どもが親を殺したニュースだってあるし、子どもがいれば老後が安心とかいうものでもないのだろう。それぞれ別の人間だし。
何より子どもは完成品でもクローンでもない。介護を頼みたいのと子育てをできるかどうかは、まったくの別問題だろう。
私と彼の子どもが生まれたって、それは私と彼を足して二で割ったものではない。父と母を足して二で割った遺伝子のはずのきょうだいだって、性格も外見も違う。遺伝子は二人分だけじゃなく、ルーツ……ご先祖様とか……個々の人生とか……色々含まれているんだろう。
彼と私を足して二で割った子なら、育てやすい?
いやいや、私は社会不適合者。ニート気質、引きこもり気質。ちょっと働くだけでもウジウジ、トロトロしているし、学校でもいじめられていた。今でも社会とか生き方とか、全然分からない。
私の子がそんな気質で、「なぜ生きなきゃいけないの? 生まれてこなきゃよかった」とかいう雰囲気を漂わせているようであれば、非常にやりづらい。すぐ不登校、不登園になるかも。私自身、「大人になったら毎日働くんだ」とごく当たり前のことを言われて、「毎日働く……!?」とものすごくショックだったから。未だに自分自身、受け入れがたい。
私が道徳心や想像力や倫理観に欠けているのに、子どもにちゃんとした言葉をかけてあげられるはずがない。いや、言葉以前にミルクを何時間おきとか、幼稚園や学校の準備、先生やママ友とのコミュニケーション……絶対無理。
不登校、ニート、そういう消極的な気質の子だったとして、気持ちは分かってあげられたとしても。気持ちが分かったって、どうにもならん。「嫌でも勉強しなきゃいけないし、嫌でも働かなきゃならないんだよ。夢に挑戦するのは自由だけど、叶えるのは難しいよ。そして、好きなことで生きていくのも楽ではないらしいよ。楽な道なんかないんだ」そんな、自分自身聞きたくも言いたくもないようなことを、伝えなきゃならないのか。伝えずに甘やかし続けたって、いつか行き詰まるに違いない。「なぜ社会の厳しさをちゃんと教えてくれなかったの。なぜ嘘ばかり教えて現実逃避させたの」と恨まれそう。
アクティブな子だったら、導いてあげられない。やりたいことをさせてあげられないだろう。あれもしたい、これもしたい、そんなパワフルな子、ついて行けない。
何がどうなったって、何もできる気がしない。
たとえば私は昔、昆虫が好きだった。それだって立派に生かせる才能だったかもしれないのに、大人は私に興味のない運動や勉強をさせるばかり。なぜ私の長所を認め、引き出し、伸ばしてくれなかったのさ。他にも私には才能がいっぱいあって、才能の宝庫だったのに、なぜ誰も私の才能に興味を持たないわけ? と、思うけれど。
知識だかノウハウだか専門性がない、自分自身好きでもない仕事をするしか能がない一般人の大人は、子どもを天才的に伸ばす方法なんか知らない。もしかしたらすべての子に天才的能力があるのかもしれないけど、そんなのどうしようもない。伸ばし方が分からない。こうやって庶民は庶民メンタルを受け継いでいくんだろう。
私も、虫が好きなお子さんとか見ていて思う。小さい頃はみんな「虫」とか「恐竜」とか「電車」とか言っていても、ある程度の年齢になったら大体の子が卒業するか、趣味程度に留める。正直、お金にもならないであろうことを、まるで人生の使命だか生き甲斐のように生き生きとやっている子を見ると、いつかこの子は好きなことを好きなようにできる時間がなくなって絶望するんじゃないかと思ってしまう。小さい頃から家事とかさせられて、不自由な方が、社会に出たとき心折れないんじゃないか。「子どものうちは自由に」なんて中途半端に自由を与えると、自由を失う反動が大きいんじゃないか。
なんて考え出すと。子育てなんて絶対やりたくない。私は社会に納得していないし、人間が苦手。コミュニケーションが苦手。家事も仕事も、現実的な作業のすべてが苦手。私にできるのはゲームや映画など、非日常なファンタジーで現実逃避を楽しむことくらい。
大体、子どもの才能をどう生かすかなんて、そんなことより、自分自身どう生きていけばいいのか、まるで分からないまま。自分が分からないことを、どう子どもに教えるのさ。
私は今、コミュニケーションに重点を置いている。昔からコミュニケーションがすごく苦手だったが、ここに力を入れないと生きていけないと悟ったからだ。
前の会社では、仕事もできないくせに、おそらく偉そうに振る舞っていた。自分の言動がどう見えるかなど、まるで分からなかったし、仕事の意味も作業の内容もまるで分からなかった。それで人間関係破綻した。
今はコミュニケーションに最大限に気を配っている。最大限といってもすぐ疲れるし、四六時中誰かにひっついてご機嫌を取っているなんてことはない。基本的に誰とも喋らない方に近い。けれど、たまに話しかけてもらったりとか、喋る機会があるときなどに、最大限やわらかな態度で接するのだ。
仕事もできないヤツが、雑談だけ元気そうにはしゃいでいたら反感を持たれるだろう。いつも申し訳なさそうにしていて、たまに喋ると穏やか。こうしていると、誰からも表向き、攻撃されたり嫌われたりはしておらず、普通に仕事を手伝っていただける。
一人でバリバリ仕事できるタイプであれば、多少性格に難があって孤立しても問題ないだろうが、私はすごく仕事が遅いので、手伝っていただかないと終われない。このような寄生虫スタイルは、「あの子はねぇ、性格は別に悪くないし、真面目に頑張っているんだけど……」という印象を保つことにより、なんとか成立している気がする。これを崩すわけにはいかない。
ここで、拒絶とか。刃向かうとか。そんなことしたら私は永遠に社会不適合者。また前の二の舞だ。なんとなく人間関係に居心地の悪さを感じたら仕事をやめる……そんなこと繰り返したって、人間はどこにでもいるし、意味がないんだぞ。
まだ、私が本当はどう振る舞いたいか、どう生きたいかなんて分からず、急に妊娠のリスクを背負うことになって、正直混乱している部分もあるのだ。
何も間違えていないはず。いや、どうだろう。
人間関係って……信頼関係って……どう築くものだっけ?
こないだ、彼とは別の上司の男性から、ボディータッチってほどではないけれどポンと触られた。多分性的な意味ではなく「まぁ頑張れ!」の意味合いだ。ただ、彼のときはこのようなボディータッチが私たちの関係の始まりだった。あのときはビビり散らして、これはセクハラだろうかとか、会社の他の人に相談すべきかなんて悩んだっけ。
彼はすごく優しい。ちょっと避妊の意識に問題ありかもしれないけれど、私が過剰反応しているのか分からない。それか私はやっぱりジェンダーだか何だか的に、自分を女性として受け入れられないのか。別にそうじゃなく、単に妊娠を恐れつつ、十分な知識と経験とコミュニケーション能力がないことから不安になっているんだろうけど。
こないだも彼は生挿入しようとして、そのまま止めずに見ていると、生で挿入・外出しをしていた。大丈夫なんだろうか。ここは喧嘩すべきところなんだろうか。
前も人と喧嘩して仕事をやめた。このままじゃ男性不信・人間不信でエンドレスだ。「人とうまく関係を築けない」とか言って引きこもりそう。
事を荒立てたくない。しかも自分自身、寂しさや性欲に流される。
人を信じたい。けれどなんでもかんでも流されりゃいいってものじゃない。
性欲は三代欲求。ということは性欲を満たすことに協力しないというのは、食事や睡眠を妨害するようなことなんだろうか?
コンドームを付けていると気持ちよさが減るとも聞く。じゃあ性欲を満たしてあげるべきか。
いやいやいや。今できることは。彼と別れるか、彼に避妊について迫るか、私の避妊の選択肢を増やすか。
とりあえず「彼にやんわりと避妊を促す」と「私の避妊方法を増やす」をできるかどうか検討してみる。
検討といっても私はトロいし、集中力もすぐ切れ、仕事外では怠けてしまう。
ああ、もう、何もかも、どうすりゃ良いんだよ。
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【うだつの上がらないエッセイ集】
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