男女について考える（ほとんど憶測と偏見とヒステリー）

低用量ピルの服用を開始

気持ちの整理はつかないまま

　ウェブ記事『オトナ世代の予期せぬ妊娠 体験談から見えてきた切実な声』をざっくり見た。
　予期せぬ妊娠、望まぬ妊娠、やっぱり多いのか……。どうしても妊娠したくなかったらセックスしないしかないのか……。

　子どもが欲しいのに妊娠しないのも女のせい、子どもがいらないのに妊娠するのも女のせい……そういう、妊娠の責任を押し付けるような言動が相変わらず男性側にあるみたい（「子どもが欲しいのに妊娠しないのも女のせい」は、別のところで見た情報）。

　子どもが欲しいときは妊娠し、いらないときは妊娠しない……そんなふうに意思通りに機能するわけではない、女性の体。それが知られていないのか意識されていないのか、どうにもならないことを責められたような話をよく見る。
　セックスをしたら妊娠する可能性がある、セックスをしなかったら妊娠しない、それだけなのに。それ以上何もコントロールできないのに。「嫌ならヤるな」「そういう男を選んだ女性の責任」勝手なことばかり言う。


　私の場合、彼は優しくて明るくて楽しくて、避妊さえ上手くいって妊娠しなければ、なんの問題もないのだ。
　ただ、「妊娠したくない人はしっかり避妊を」って情報が溢れているけれど、自分のできることが「低用量ピル」だけなのが不安なのだ。
　ピルは飲んでいるけれど、本当に正しく服用できている？　腸の調子が悪くて効果が薄まっているとかない？

　彼はちょっと性欲旺盛で、私がピルを服用する前にも「危険日じゃなければ生でも大丈夫だよ」みたいなことをおっしゃっていたので、彼の避妊感覚に頼るのはちょっと不安がある。

　でももうピル服用始めたんだから、それで良いじゃん。
　といっても、この先どうなるんだろう。ピルは永遠に使えるわけじゃないみたいだし。そもそも別れの可能性もあるだろうけど。


　まだ私は状況や現実を飲み込めていないんだろう。何も分かっていない。

　半年前には妊娠の心配などまったくなかった。老いとか健康とかお金とか、不安は尽きないけれど、妊娠の心配だけはなかった。

　それが急に発生した。
　嫌ならセックスしなきゃいい。自己責任。それはそうだけど……。


　彼からの誘いを断ったら断ったで、モヤモヤし続けたと思う。
　せっかくここまで仲良くなれたのに。誘ってくださったのに。こんなこと、人生で初めてだったのに。断ってしまった。これからも私は誰からも（性的に）愛されることなく、永遠に愛を知らずに生きていくのか、と、

　実際、彼と出会って明るい兆しが見えた……ように思う。けれど人生というのはいつどうなるか分からないもの。病気も別れもあるし。けど一緒にいられるうちは一緒にいたいと思った。


　堂々巡りだ。

　結局私は何を言いたい？　何がしたい？

「男性のせいで」と言いたいのか？
　いや……。

　もっと避妊が確実なら良かったのに。それか自分で（女性が）できる避妊方法がもっとあれば、安心できたのに。彼（男性）がコンドームを使うか使わないか、それでどうこう思うこともなかったのに。


　性感染症はコンドームでしか防げないらしいけど。性感染症ってそんなにヤバいの？　検索してもよく分からない。具合が悪ければ病院に行けばいいのでは……。いや、もっと深刻なことなのか？　性感染症もよく聞くけれど、何も分かっていない。


　もっと避妊が確実なら。もっと方法があれば。そんなこと何度も言って何になる？
　政府は子どもを産ませたいから避妊を薦めないんだ。「できちゃった」が減ってほしくないんだ。そんな陰謀すら感じる。でも私に何ができる？


　と思ったらささやかながらあった。できること。


　次回に続く。