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低用量ピルの服用を開始
不妊手術の自由権は一体どうなっているのか
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分からん。避妊手術が可能なのかどうか分からん。意を決して「手術受けます」と言っても「母体保護法の条件に当てはまらないからダメですぅ~」と言われるのか。「避妊方法」の情報によく入っている避妊手術だけど、不妊手術は原則禁止みたい。避妊手術と不妊手術、同じものなのか違うのか。どうなっとんじゃ。
『「子どもを産まない権利も認めて」戦時下から続く、原則禁止の不妊手術要件は違憲と提訴』というウェブ記事を見た。2024年2月26日の記事だって。つい最近じゃん。
それによるとやっぱり、「母体保護法は不妊手術について(1)妊娠または分娩(ぶんべん)が母体の生命に危険を及ぼす恐れ(2)既に数人の子がおり、かつ分娩で母体の健康度を著しく低下する恐れ のいずれかの要件を満たす場合に限って認め、それ以外の理由で不妊手術した医師らに罰則を設けている。」と書かれている。
やっぱりそうなの? 「性は自由」「産みたい人は産めばいい、産みたくない人は産まなければいい」みたいなこと言っておいて、よく見たらあちこちに制限かけて、女性が子どもを産まざるを得ない、決定権のないような状況に追い込んでいるのが、言葉と本音が裏腹で陰湿っぽいルールになっていて、すごいヤな感じ。
ただ、こういう「日本を変えよう」系の方々、「日本は遅れている」と言いがちなのがちょっと気になるな。外国でも保守派が巻き返して、逆戻りしたりするようなので……(※バックラッシュ)。世界に比べて「遅れている」か「進んでいる」かじゃなく、「自分がどうしたいか」を訴えたいものだけど。もしかして前例がないと通りにくいから、何か通したいとき「日本は遅れている」と言った方が通りやすいのかな?
でも主張にはすごい共感する。
母体保護法ってなんやねん。
『産む・産まない選択や人権の視点が欠如した堕胎罪・母体保護法――刑法堕胎罪とリプロダクティブ・ヘルス/ライツ』というウェブ記事もざっくり読んだ。
「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」って何? 人権保護団体みたいな? と思ったら、SDGsとかにも関係ある考え方の一つらしい。詳しくは連載「気になった言葉メモ」で。
それにしても、なにが男女平等だ。「ジェンダーギャップ指数」とか言ってみたり、「少子高齢化対策」と言ってみたり。個人の意志なんかより、推奨されることへの誘導ばっか。女性をもっと働かせよう、男性をもっと育児に参加させよう。結局駒扱いか。何が多様性じゃ。
ムカつくし、バックラッシュもいっぱいあるらしいけれど、国際的に「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」が目指されているらしいので、それに頑張ってもらうしかない。「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」は「女性が子どもを産み育てやすい社会にする」みたいな解釈でも書かれているんだけど、「産まない自由」も保障され認められるべき、というのが本来の意味合いに入っているようなので、広めたい。少子化対策に都合よく使われて、産め産め言われそうだけど。
ってか日本も「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」がどうとか政府が言うなら、まず母体保護法や堕胎罪なんとかしろや。ちゃうんか?
低用量ピルが日本で認可されたのは1999年。欧米より約40年遅れているって。……なるほど、それじゃ確かに色々「遅れている」んだ。
男の子は性欲を抑えるのが難しい生き物。なのだと思う。あるいは「避妊が苦手」か(避妊してといってもしてくれないエピソードを耳にする)。そんな男性が使うコンドームのみに避妊が左右されていたって? ゾッとする。多くの男性はコンドームなしでセックスしたくなってしまい、その結果子どもが生まれるんじゃないか……。力の強い男性に女性の力で抗うのは難しいだろうし、しかも昔なんか堕胎罪やら優生保護法(?)やら男尊女卑の空気ももっとキツいようだし……。「女なら子どもを産め」と言われるだろう。男女不平等の極み。
今も低用量ピルだけに頼らなければいけない感じか……。心もとない。
『リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは?取り組み事例や課題と解決策』というウェブ記事によると、『フランスでは2022年1月に低用量ピルや避妊リング(IUD)などが無料となる女性の年齢の上限が18歳から25歳に引き上げられ、さらに2023年から全年齢の女性を対象に緊急避妊薬を無償化することも発表されました。また、避妊法についても、日本では未認可ですが、避妊インプラント、避妊パッチ、避妊注射、腟(ちつ)リングなど、さまざまな方法が世界で広く使われています。』とのこと。
で、こうも書いてある。
『課題を抱えているのは海外の国だけではありません。日本においても、緊急避妊薬のアクセスに限らず、性教育の不足、避妊の選択肢の少なさ、性暴力に関する法律の未整備、同性婚や性的マイノリティーの不十分な権利保障、避妊・中絶へのハードルの高さ、中絶のおける配偶者同意の問題など、さまざまなセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの課題が山積しています。』
『他方、母子保健や少子化対策の文脈のなかで「産む」支援のみを優遇するような施策が中心となり、若者、男性、性的マイノリティー、セックスワーカー、難民、障がいのある人、薬物を使用する人など、脆弱(ぜいじゃく)性を抱え支援のニーズがあるにもかかわらず、サービスを受けづらいと思うグループ・人々もいます。』
えっ、日本では未認可の様々な避妊方法が世界で広く使われているって?
日本は緊急避妊薬のアクセスが悪く、性教育が不足していて、「避妊の選択肢が少ない」だって?
低用量ピルが認可されたのも欧米より40年遅れていたし、たしかに日本は「遅れている」で合ってたんだ……。
不妊手術の自由権は多分ない。そうでなければ、先ほどの「子どもを産まない権利も認めて」の訴訟をする理由がないはず。
この運動(?)には『「私の体は母体じゃない」訴訟』という呼び名がついているようで、検索したら出てきた。
『「子どもを産まない権利も認めて」戦時下から続く、原則禁止の不妊手術要件は違憲と提訴』というウェブ記事を見た。2024年2月26日の記事だって。つい最近じゃん。
それによるとやっぱり、「母体保護法は不妊手術について(1)妊娠または分娩(ぶんべん)が母体の生命に危険を及ぼす恐れ(2)既に数人の子がおり、かつ分娩で母体の健康度を著しく低下する恐れ のいずれかの要件を満たす場合に限って認め、それ以外の理由で不妊手術した医師らに罰則を設けている。」と書かれている。
やっぱりそうなの? 「性は自由」「産みたい人は産めばいい、産みたくない人は産まなければいい」みたいなこと言っておいて、よく見たらあちこちに制限かけて、女性が子どもを産まざるを得ない、決定権のないような状況に追い込んでいるのが、言葉と本音が裏腹で陰湿っぽいルールになっていて、すごいヤな感じ。
ただ、こういう「日本を変えよう」系の方々、「日本は遅れている」と言いがちなのがちょっと気になるな。外国でも保守派が巻き返して、逆戻りしたりするようなので……(※バックラッシュ)。世界に比べて「遅れている」か「進んでいる」かじゃなく、「自分がどうしたいか」を訴えたいものだけど。もしかして前例がないと通りにくいから、何か通したいとき「日本は遅れている」と言った方が通りやすいのかな?
でも主張にはすごい共感する。
母体保護法ってなんやねん。
『産む・産まない選択や人権の視点が欠如した堕胎罪・母体保護法――刑法堕胎罪とリプロダクティブ・ヘルス/ライツ』というウェブ記事もざっくり読んだ。
「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」って何? 人権保護団体みたいな? と思ったら、SDGsとかにも関係ある考え方の一つらしい。詳しくは連載「気になった言葉メモ」で。
それにしても、なにが男女平等だ。「ジェンダーギャップ指数」とか言ってみたり、「少子高齢化対策」と言ってみたり。個人の意志なんかより、推奨されることへの誘導ばっか。女性をもっと働かせよう、男性をもっと育児に参加させよう。結局駒扱いか。何が多様性じゃ。
ムカつくし、バックラッシュもいっぱいあるらしいけれど、国際的に「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」が目指されているらしいので、それに頑張ってもらうしかない。「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」は「女性が子どもを産み育てやすい社会にする」みたいな解釈でも書かれているんだけど、「産まない自由」も保障され認められるべき、というのが本来の意味合いに入っているようなので、広めたい。少子化対策に都合よく使われて、産め産め言われそうだけど。
ってか日本も「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」がどうとか政府が言うなら、まず母体保護法や堕胎罪なんとかしろや。ちゃうんか?
低用量ピルが日本で認可されたのは1999年。欧米より約40年遅れているって。……なるほど、それじゃ確かに色々「遅れている」んだ。
男の子は性欲を抑えるのが難しい生き物。なのだと思う。あるいは「避妊が苦手」か(避妊してといってもしてくれないエピソードを耳にする)。そんな男性が使うコンドームのみに避妊が左右されていたって? ゾッとする。多くの男性はコンドームなしでセックスしたくなってしまい、その結果子どもが生まれるんじゃないか……。力の強い男性に女性の力で抗うのは難しいだろうし、しかも昔なんか堕胎罪やら優生保護法(?)やら男尊女卑の空気ももっとキツいようだし……。「女なら子どもを産め」と言われるだろう。男女不平等の極み。
今も低用量ピルだけに頼らなければいけない感じか……。心もとない。
『リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは?取り組み事例や課題と解決策』というウェブ記事によると、『フランスでは2022年1月に低用量ピルや避妊リング(IUD)などが無料となる女性の年齢の上限が18歳から25歳に引き上げられ、さらに2023年から全年齢の女性を対象に緊急避妊薬を無償化することも発表されました。また、避妊法についても、日本では未認可ですが、避妊インプラント、避妊パッチ、避妊注射、腟(ちつ)リングなど、さまざまな方法が世界で広く使われています。』とのこと。
で、こうも書いてある。
『課題を抱えているのは海外の国だけではありません。日本においても、緊急避妊薬のアクセスに限らず、性教育の不足、避妊の選択肢の少なさ、性暴力に関する法律の未整備、同性婚や性的マイノリティーの不十分な権利保障、避妊・中絶へのハードルの高さ、中絶のおける配偶者同意の問題など、さまざまなセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの課題が山積しています。』
『他方、母子保健や少子化対策の文脈のなかで「産む」支援のみを優遇するような施策が中心となり、若者、男性、性的マイノリティー、セックスワーカー、難民、障がいのある人、薬物を使用する人など、脆弱(ぜいじゃく)性を抱え支援のニーズがあるにもかかわらず、サービスを受けづらいと思うグループ・人々もいます。』
えっ、日本では未認可の様々な避妊方法が世界で広く使われているって?
日本は緊急避妊薬のアクセスが悪く、性教育が不足していて、「避妊の選択肢が少ない」だって?
低用量ピルが認可されたのも欧米より40年遅れていたし、たしかに日本は「遅れている」で合ってたんだ……。
不妊手術の自由権は多分ない。そうでなければ、先ほどの「子どもを産まない権利も認めて」の訴訟をする理由がないはず。
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