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低用量ピルの服用を開始

避妊についてこれ以上調べても

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 低用量ピルを過信しつつ、とりあえず改めて避妊について調べてみる。
 とはいえもう、答えは出尽くしている。「避妊」で調べたら、いつもの避妊方法が出てくる。コンドーム、オギノ式、低用量ピル……。

 ミレーナなど子宮に取り付ける系は、出産経験者向き。あと、なんか処置後(?)にチクチクするという情報もあった。
 絶対産みたくないなら避妊手術が良いのだろうが、それも失敗例があり、結局100%の避妊方法は「セックスをしない」以外ないらしい。

 中絶には、男性側の意思表示も必要。男性が逃げていなくなったりすると、中絶できない。
 2023年4月に「経口中絶薬」が承認されたらしく、妊娠9週0日までは「経口中絶薬」を使えるらしい。が、薬による中絶はまだそんなに広まっていない模様。


「できるだけ避妊して、できてしまったら中絶しよう」みたいなのは嫌なので、検索してみてはいるが、出てくる情報は大体一緒。「それは知らなかった!」というような斬新な方法はなさそう。そんなのあったら広まっているだろうし。

 そうだ、避妊というと女性視点の話が多いから「妊娠させたくない」で検索して、男性視点も見てみようか……と思って、「妊娠させた」まで入力したら、関連ワードに「妊娠させた 逃げる」というのが出てきたので、思わずタップして見てしまった。暗澹たる気持ちになるような話しか出てこなかった。

 他にも「彼女が妊娠 別れたい」という関連ワードが出てきたので、うっかり見てしまった。
 いや、うっかりっていうか……知っとかないとな。間違った避妊方法を過信している人もいるだろうし、普通の避妊方法でも失敗するらしいし。妊娠の可能性とか、妊娠したらどうするとか、避妊を過信してまったく考えていない人もいるだろうし。

 性の世界に足を突っ込むなら、無知ではいられない。
 何度も言うけど、避妊ってもっと簡単で確実なものだと思っていた。


 もし妊娠したら……。「異性と付き合わなきゃ良かった」ではなく、「妊娠する前に戻りたい」と思うだろうな。
 なんて、どう思うとか思わないとか、そんなことよりなんとかしないと……。けど「なんとかする」にも限度がある……。

 避妊手術……か……。痛そう……。女性ホルモンが減って更年期障害みたいになるのでは……。


 とりあえず今度こそ。「妊娠させたくない」で検索。
 うん、ピルとコンドーム……やっぱり一緒ね。





 検索で出てきた、「“なぜ避妊しないのか” 男性が『射精責任』を読んでみたら・・・」というページをざっと見た。
「射精責任」というのは本のタイトルだ。たしか。

 んー……無責任タイプの男性と、子どもを欲する・受け入れる女性には、「妊娠が嫌だけれど性欲に抗えない(?)」私のような者の気持ちを、伝えても伝わらないだろうなぁ……。

 妊娠の恐ろしさを語ったら、「じゃあ股を開くなよ」と言われて終わりそう。「子どもを産みたくないなんて、女としての価値がない」とも言われそう。責められ、話を逸らされ、「ブサイク痴女が吠えとるw」「欲求不満なんでちゅか~?」と笑い飛ばされ……そんなイメージしか沸かないようでは、話し合う気力もない。

 イメージ? 妄想? でも温度差というかなんというか、男性にとっては所詮他人事みたいというか、「思いやりより性欲が勝るのかも」みたいな……。まぁ伝わらんだろうなぁ……。
 避妊の重要性を男性側に浸透させるってのも、「クマが人間を襲わないように躾をして、獣害を減らしましょう!」って言うくらい無謀では。


 性のことはオープンに語られない。だから包み隠されて、有耶無耶。
 しかもちゃんと教育される機会なんてなかった。「勃起」「射精」「コンドーム」とか、文字とちょっとした図を見せられて、「何のことやら」分からない話をされたくらいだっただろう、性教育なんて。
 で、恥ずかしいから具体的な質問とか議論もなしで終わる。
 しかも無知だし、現物がないのに説明書を見せられたり、解説されても。「なんのこっちゃ」で終わるよなぁ。
 あるいはただの下品な下ネタくらいしか出ないような。興奮して、ゲラゲラ笑って、終了。


 そしてアダルトなウェブページなど、無法地帯で見られたものじゃない。性教育を担ってくれるどころか、男はクズだという印象にしかならない。それくらい、悲惨な画像多いよね? あの画像で性欲処理しているようでは、「女の人生や気持ちを考えて……」なんて人間の言葉、性欲の前には通じないだろうなと思う。

 何がアダルトだ。大人は子どもよりイカレとる。
 あんなものが度々目に入ってくるとは。しかも女性差別的なものが規制もされないとは。
 まぁ私もあの過激なエロ画像、オカズにしてるけどね。

 とにかく話通じないイメージ。女を買ってでも行為したいイメージ。そして年を取ったら「なんだババァかよ」とポイッと捨てられるイメージ。若い頃は勝手に欲情して襲って、年を取ったら価値がないと罵って。個人の心とか人生どころの話ではない。
 そのような猛獣と議論? 何されるか分からないね。逆上されて殺されそう。怖い。


 真面目な人、まともな人にこそ、性について語ってもらうべきなのだろうが。性の話はタブー視されているから、「性の話をして、まわりに不快な思いをさせちゃいけない」という縛りで、まともな人が発信しづらい。何か言ったら、セクハラだ、差別だと。望まぬ妊娠をしたら「お前がボーッとしているからだ」と。きっと責められるだけ。

 勝手な妄想? いいや、勝手かね。実体験からくる、「きっとその程度だろうなー」という予想なんだけどね。


 男性側に避妊について伝えようとしても、どうも妊娠とかそういうこと、度外視の人が多そう。「もうちょっと避妊の意識を……」とか、何か言ったら怒られて終わりか、笑って流されそうなイメージ。

 やっぱり「セックス・恋愛しません」か、「自力で避妊を頑張る」くらいしかなさそうな。


 まだまだ私は、自分が女であるという自覚と覚悟と諦めが足りないのだ……。誰もが自分の性を極め、完成されているわけではないというのに、運と性欲に任せて、手探りで進むしかないのか……。


 悠長にやっていて良いことなら、「まず考えることが大事」とか言ってもらえるけれど、避妊は考えるだけで何もしなかったら意味がない。くるときは急にくるんだろう、想像つかないけど。

 ストレスによって妊娠しづらくなると聞いた気がするので、ストレスやネガティブが天然の避妊になっていればいいが。ストレスが多そうで精神年齢が低そうで、情緒不安定な虐待親にも子どもが産まれているところを見ると、期待はできなさそうだ。

 人間の繁殖力は強いらしい。まぁそうでなきゃ、こんな星になってないわな。
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