男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)

月澄狸

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謎ルートに入った

最初で最後の恋?

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 最初で最後の恋かもしれないので、一瞬一瞬貪欲に味わい尽くしたい。
 とはいえ記憶力が悪いやら、避妊のことで脳の容量を取られるやら、元々インドア気味・万年お一人様なのでデートに慣れていないやらで、集中しきれていない気がする。

 彼がすごく重要なことを言っているときに、うっかり遮り気味になるとか。そこは会話せずに言葉の意味を噛み締めて、しっかり聞きたかった。
 常に喋ってりゃいいというものではない。恋愛に限らず、コミュニケーションってそうだろうけど。「聞く」ことが大事なのだ。だって自分の話はこんなふうに、いつでも書いたり話したりできるのだから。


 私の解釈が間違っていなければ、彼も子どもは苦手で、いらないみたい。「私は子どもを育てるどころか、自分のことも育てられないので……」と言ったときには「俺が月澄狸を育てるよ」と言ってくださっていたような。
 育てるといっても彼は無理強い・強要してこない。仕事のことでも、キャパ以上の圧をかけてこない。プライベートでもあれこれ選んで買ってくださったけど、私の意思を無視しない。

 恋愛観・人生観については「出会いもあれば別れもある」とおっしゃっていたかな。

 もしこの恋が終われば、私はもう恋しないかもしれない。
 なんて、今までにも「私は恋愛や結婚はしない」と言っておいて、急に恋をしたのだから、言葉の一貫性? 信用度? がないか。職場の人にはまだバレていないけど、身内はざわついている。


「妊娠が怖い」「失恋が怖い」「創作に集中したい」ということで、次の恋はいいか。
 そもそも私なんかを恋愛対象とした彼は超レアだし。

 恋が終わらなければ嬉しい。
 終わったら終わったで、今度こそ恋だ避妊だ横道に逸れずに、創作に集中する。ちょっとは私の劣等感も消え、自信がつき、自分の道に集中できるようになったことだろう。一応これで「恋愛経験済み」の私にもなれたのだし。

 終わってもハッピー、終わらなくてもハッピー。この先、どっちになってもハッピーじゃないか。
 お金とか将来の心配なんて、何がどうなってもついて来る。結婚したって相手が死ぬかもしれない。結婚だって支え合うもので、寄りかかりすぎるものではないだろう。人生に不安はつきものだ。


 私はこの恋に全力投球しよう。

 全力っていっても無理はしない。見当違いな、彼の好みに沿わない努力をしたところで、時間の無駄だろうし、ストレス溜まるし。なんで好きになってくれたか分からないから、なぜ嫌われるかも見当がつかない。一緒に楽しくなれそうなことに、ほどほどに、全力投球だ。

 そのためには話を聞くのが一番。話を聞けば、何が好きか、何を大事にしているか、分かるはず。そしてその話に、乗れそうなところで乗る。
 上司の人には、私には計り知れないストレスもあるはず。そんな彼がポロッとこぼす愚痴とか、甘えてくる(?)体験など、超貴重。私はどちらかといえばニートなので、あっちとこっちじゃ異世界っぽい。


 記憶力が悪くても、「これが恋愛か~」と味わい尽くす。貴重な経験だろうし、今後の創作の糧にもなるはず。

 社会観(?)は地味に狂ってしまったかもしれない。彼があまりに紳士なもので。
 今後、パワハラ気味な人を見かけたら、「器小さいな」と思ってしまいそう。まだ私は上下関係をよく分かっていないのかもしれないが……。


 社長とか上司とか、先輩・後輩とか関係なく……関係なくはないけど……みんな人間であり生き物なんだなぁ。プライベートがあり、趣味があり、呼吸をしていて、血が通っていて、触るとポカポカ温かい。病気にもなるし、いつかはみんな死ぬ。体に触れられなくなる時が来る。

 やっぱり人間を無碍(無下?)にしちゃダメだな。全方位に忖度したい。
 とはいえまっだまだ、そこまでの偽善者になれる器もないので、ストレスを溜めて当たり散らさないためにも、あまり遠慮せず、マイペースを貫きたい。
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