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なんでもかんでもセクハラ扱いすることで歪みを生むか? 性に寛容とまでは言わずとも、もう少し抵抗をなくすべきか?

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 私は近年下ネタへの抵抗が少しずつなくなっているが(もちろん何でもかんでもOKではない)、元々性的な話はすごく苦手で、匂わされるだけでも嫌だった。

 現代はそういう人が多そうな気がする。もしかしたら、男性主体だった頃の社会には男性目線の下ネタが溢れていたかもしれないが、男女平等が叫ばれるようになり、おそらく女性的な「下ネタ嫌い」の声が強くなってきたんだろう。

 ……「おそらく」というのは。私は歴史をよく知らないし、女友達と関わった経験も少ないし、私がいたヤンキー校ではいつも下ネタを言っているのは女子だったし、まだ男性の心理と同じくらい女性の心理も分からないからである。完全アウェー。


「私は下ネタが苦手」。別にそれはそのままで良かった気もするが、「性について分からない」ままでは身を守れなかったし、「なぜだか分からないけど責められる」状態だったので、少しずつ性について学んで(?)いる。もちろん実体験はない。

 性について知ると、何でもかんでも「セクハラだ」「不愉快だ」というのもどうなんだろうと思えてくる。その方がいいのか、良くないのか。近年ようやくセクハラを訴えられるようになった部分も多いのだろうから、逆戻りするのは防ぎたいけど。性について知らなさすぎるのも不健全か。次の段階は何だろう。


 私は下ネタが苦手だった。特に、自分が好意を寄せている人の下ネタには動揺したな。性を軽く扱ってほしくないってことだったんだろうか?

 万が一知り合いから「昨日オナニーしててさぁ……」などと言われようものならビックリする。もしかしたら激怒して、頭をしばいた上で縁を切ってしまうかもしれない。が、それでいいのか? 許容範囲狭すぎない?


 動物に置き換えるならば。
「私は動物が好き。ユニークで賢くて、ぬいぐるみのように可愛いから」と思っているとして。
 ……その認識って、「動物を愛している」と言えるのか?

 テレビでは動物の性的な面は隠され気味だが、動物も……犬も、小さなインコも、オナニーするらしい。
 動物がオナニーしたり交尾したりするのを見たら不快になって、動物に愛情を注げなくなるとしたら。それ、動物好きとは呼べなくない? 性も愛も凶暴性も、すべてを理解しようと努める姿勢を見せて初めて「動物好き」と言えるのでは?

 ただただインコが可愛いというイメージで飼って、目の前でオナニーされたら、ドン引きして冷めて捨てるとか。そんな自分勝手なこと許されない(インコなどの小さな動物は、去勢・避妊手術できなかったはず……)。


 人間についても。性的な面を見せられたらショックを受ける、不愉快になる……それはまだまだ、性に危険が伴うから、女としては当然の反応だと思うけど。でもあまりに不寛容で、耳をふさいでばかりいるとしたら、それでいいのか?


 変にオープンになると、変な方向に流されそうでもある。ガードが固いのは良いことでもあると思う。特に、性的なことを拒否したいのであれば。下ネタを言っていると、「ヤれそうな女だな」と思われそう。

 でも下ネタを言わないことで「ウブそうだな」と思われるのもどうだか。ガードの固そうなタイプを落とすことに興奮する人もいるかもしれないし。私はかつて性に疎かったがために性的な方向に流されたかもしれない。

 すると、どのような態度が正解なのか分からない。求める在り方によっても変わるだろうし。というか女はどう足掻いても、襲われるときは襲われる存在なのか。


 で、SNSとかで下ネタを言ったら。抵抗ない人は残ってくれるかもしれないけど、「なんか嫌だ」と感じたフォロワーさんに距離を置かれそう。けど嫌われようが好かれようが、「これが私だ!」というなら貫くしかない。

 下ネタを言っても好かれる人もいれば、下ネタを言わなくても好かれない人もいるかも。
 やはり結論は出ないというか、分からないなぁ。
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