男女について考える（ほとんど憶測と偏見とヒステリー）

「性別関係なく」か、「性別を正しく理解する」か？

　男女平等。分かる人は感覚的に分かってくださっている。理解しようと歩み寄ってくださっている。
　差別をなくそうと動く世界。私も「分かる側」のつもりであった。

　ところが違った。何年経っても、なぜか突発的に、怒りが沸いて止まらない。
　恐怖。怒り。悔しさ。悲しみ。

　人種だの性別だの、そんなものによって人の性格や凶暴性は決まらない。分かっているはずなのだ。男性が事件を起こそうが、外国の人が暴れようが、そのカテゴリーの人全員が凶暴なわけではない。女性だって、日本人だって、罪を犯すじゃないか。

　それでも私の中に、無意識あるいは意識的に出てしまう差別心があった。


　嫌な男性に何度も遭ってきた。
　たまたま運が悪かっただけであり、性別は関係ないと思う。しかし犬に襲われて犬嫌いになるように、こびりついてしまったイメージが離れない。

　犬なら飼わなきゃいいし、避ければいいが、男性は人間だ。人口の半分くらいいる。今はまだ差別の残る世の中だけれど、この先どんどん差別をなくすにあたって、私はこのままの感覚じゃいけないだろう。


　私の言葉にはそもそも矛盾が多い。私の好きなディズニーランドもジブリ映画も、男性が作ったものだ。
　他にも、心震える素晴らしい作品を作った人の多くは男性。私は男性の作るものが好きなのだ。


「女が嫌い」と言った人が少女マンガを好んで読んでいたら矛盾があるように、私の言動は矛盾だらけだ。

　今までどれだけ、男性の作ったものに心癒され、人生の支えにしてきたことだろう。
　今だって気を配り、見守ってくださっている男性は多くいると思う。この先、頭を下げて何らかの技術を教えていただきたいときに、相手が男性であることも多いかもしれない。私はこの偏見ゾーンを越えなければならない。


　10人の穏やかな人と、1人の乱暴な人がいる場合、私は乱暴な1人のことばかり考え、それ以外目に入らなくなってしまう人間なのだろう。穏やかに見守ってくださる人のありがたみや温かさが分かっていないのだ。


　時代は変わる。自分はこれからどうなるのか。