男女について考える（ほとんど憶測と偏見とヒステリー）

できちゃった結婚への好感度が上がった

　できちゃった結婚というのは、「できちゃった」と命を軽んじているように聞こえる。無責任なイメージだ。
　しかしよく考えたら、「子どもができた」「じゃあ堕ろせ」よりも「子どもができたから結婚しようか」の方がよっぽど健全で、責任感があるではないか。

　ちゃんと子どもを育てられなかったり、離婚しそうなイメージはある。でも、計画的に子作りしても、思ったように育てられないことなんて、いくらでもあるのでは？　それに合わないから離婚って、悪いことか？
　ちゃんと段階を踏んで結婚するような真面目さ（あるいは臆病さ）故に、相手と合わないと分かっても離婚できず、始終パートナーの愚痴ばかり言うような人になることもあるのでは？


　はどめ規定により、若者たちが性の知識がないまま恋愛をし、妊娠に怯え、不安になりながら、「お金がない」「親にも相談できない」というような現状であるという話を見た。
　みんなそれほどまでに性に怯えながらも、性欲という本能から逃れられないのか。それとも「子どもを産んで社会を次世代に繋げていくべきだ」と真面目な気持ちで、性的な練習も兼ねつつ、「運命の相手」を探しているのか。

　でもたしかに、年齢が上がれば勝手に分かるというものでもなし、「分からない」「不安」な状態から手探りでやるしかないんだろうなぁ……。
　みんなが性に興味を持たず、何もしなかったら世界は滅ぶんだから。すごい仕組みだなぁ。


　私は性に疎く、性犯罪後は性に関する感覚をシャットアウトした。恋だ性だとそんな話ばかりの現実が不快だった。
　今は完全シャットアウトではないが、現実を知らないまま、誤った情報ばかり見ていると思う。正しい情報を見たとしても、実体験のない私は何も分かっていないだろう。性犯罪がなくても恋愛には興味がないままだったかもしれない。

　実際に人の命というものが世間一般的にどう扱われているのか、みんなが性に関してどういう感覚なのか、どうして恋愛や結婚をするのか。恋や結婚という言葉は世に溢れていても、性というのはプライベートな領域であるだけに、まったく知らない、分からない。

　別に恋愛に限ったことでなく、ありとあらゆる成長や理解の中で、いつでも私だけが核心に触れられず、世界から置いてけぼりだった。
　なんとなく理解・納得をしたフリをして、世間に合わせたつもりで生きてきた。実際はズレたことを言いまくっているだろう。

　だから「現実」「普通」というものは私にとってまったくの未知なのだが……。
　我ながら、どっかで聞いた勝手なイメージを鵜呑みにしていることが多いもんだなぁ……。


　私には友達もおらず、様々なカテゴリーの当事者との関わりもない。私の身近な人が何らかのカテゴリーの当事者であったとしても、深い関係にならなければ知らない、気づかない。
　けれど「無知による勝手なイメージ」が、多くの差別や誹謗中傷を生み、人々を追い込んでいそうだ。

　自分も正しく理解できていないとしても、どうせならポジティブに感じられることにはポジティブなイメージを持っていた方がいいかと思った。