クラッシュゼリー

さほり

文字の大きさ
上 下
26 / 78
Dom

6.

しおりを挟む
射精が終わると、体温がスッと下がった感じがする。頭も急に熱が冷めて、無理やりみたいに腕を押さえてしまったことに、罪悪感を覚えた。

「…… ごめん、重かったな。」

頭上で手首をまとめた手に、上半身の全体重を預けてしまった。赤くなった海老沢の手首に胸が痛む。

「んうぅ…… っ!」

謝罪の気持ちで口唇に触れるだけのキスをしたら、海老沢の身体がビクッとなってオレは驚いた。

目を落とすと、オレの腹の下で圧迫された海老沢のそれは、まだ勃ったままだ。
バンドに縛られたまま、ギチギチの半勃ち。
がまん汁で濡れて光ってるけど、白いのは出ていない。

「え。…… おまえ、イッてねぇの?」

驚いて訊くと、まだ息の整わない海老沢は、キョトンとした。

「イッた…… けど…… ?」

「いや、でも、これは?」

「ひぁ…… っ!?」

オレがそれをぎゅっと握ると、海老沢の腰がガクガク揺れた。

「ちょ…… っ、あ、やめ、な、なんで……っ!?」

イッた直後のちんこに触られんのは、誰だって嫌なもんだと思うけど。
海老沢の反応は、明らかに不快感ではなくて。

「これ、イッてねぇんじゃね?」

「ばっ、やめろ、ホント、イッたからぁ…… っ!」

「だって、勃ってんじゃん。おまえ、そんな早く復活しねぇだろ。」

手筒でしごくと、海老沢の身体はビクビク跳ねた。まだ中にいるオレのが、もう射精してちっさくなってんのに、きゅんきゅん締めつける圧を感じる。

自分がイッて頭が冷えると、根元を縛られてギチギチにさせられてる海老沢のちんこは、すごいかわいそうに見えた。

ビビビッ

オレがマジックテープを剥がしてバンドを外してやると、解放されたそれは振り子みたいに2回、大きく揺れた。

「やっぱ…… 勃ってんじゃん。」

いましめを解かれたそれは、根元でせき止められていた分なのか、透明な汁を垂らしながら、風に揺れる花みたいに震えている。

「あ、ちょ……っ!」

オレが手筒でしごいてやると、海老沢の整いかけた息が、また声混じりに乱れた。
いやだ、やめろって、そう言いながらも、抵抗らしい抵抗はなくて。

「んん…… っ!」

さんざん焦らされて敏感になってたそれは、すぐに弾けて白濁を撒き散らした。

「やっぱさっきは、イってなかったん、じゃん?」

「わ…… かんねぇ…… よ 」

腹を大きく上下させて、海老沢は目を閉じた。オレが萎えたのをそっと引き抜くと、片眉だけがピクリと動く。手足を投げ出した無防備な仰向けで、少しずつ呼吸が落ちついていくのが見てわかった。

「シャワー、浴びる?」

「あとで…… 」

小さく答えた海老沢は、そのまま寝息を立て始めた。

安定の寝落ちだな……

カーテンの下から漏れていた西日は、とっくに消えた。外はすっかり暗いのだろう。2時間も喘がされて、体育会系でもない海老沢にはつらかったはずだ。

オレは水筒に用意してたお湯でタオルを濡らして、海老沢の身体を拭いてやった。

どこを拭いても、人形みたいに反応がない。

熟睡してんな……

ヘトヘトになるまで攻めて悪かったと思いながらも、気を許されてることに嬉しくなる。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

処理中です...