21 / 78
Dom
1.
しおりを挟む
海老沢の様子がちょっと変だな、というのは、送って行った金曜日の夜から気づいていた。
一見いつも通りなんだけど、ツッコミの反応が少し鈍い。話の途中から聞いてないことがあって、その割になにかを言いたそうにタイミングを計る。
それでも、家に誘えばついてくるし、抱き寄せれば拒むことはないんだよな。
「今日は、変なことはしないからさ。」
そう言って脱がせた時は、ホントにそのつもりだったんだけど。
なんかいつになく口数の少ない海老沢に、そんなら喋らせてやろうじゃん、ていう嗜虐性が働いてしまったのは、やっぱりオレがDomだからなんだろうか。
「やっぱおまえ、こないだ俺だけイったの、根にもってんだろ…… ?」
裸で四つん這いになった海老沢が、脇の下からオレを覗く。
苦しそうに眉を寄せている顔を見て、興奮が腰を直撃した。
海老沢が短く速い息を吐き出すのは、オレが後ろからゆるく突き動かしているからじゃない。いま一番海老沢を苦しめているのは、ちんこの根元に巻きつけた結束バンドだろう。
プラスチックでできたそれは、マジックテープでぴっちりとしたリング状になって海老沢の根元をきつく縛っている。半勃ちの状態でつけたから、興奮しても完全には勃起できない。そのままでは射精もできず、寸止めにされたまま逃げ場がない。
この状態で、どのくらいの時間が経っただろう。
何度か体位を変え、上にしたり下にしたりされて、涙目の海老沢の声が少し枯れてきた。
「ん…… ぅあ、は、あ、あ…… ふ、ぅう…… っ」
肘が落ちて、海老沢が額をシーツに擦り付ける。
オレはゆっくりとした腰の動きを繰り返し、浅いところで抜き差しを楽しんでいた。
この格好だと、オレのを咥え込んでるところがよく見える。
しわが伸びきって、いっぱいに開いたふちがオレの形になってるのが好き。
一回抜いて、閉じきらない入り口が中のエロいピンクをちょっと見せながらひくひくするのが好き。
多めに入れたローションが、そっから垂れてくんのも好きだ。
先っぽでそれをすくって、閉じかけた孔の周りに塗り込んでやるのが好き。期待して震える白い尻が、すごい…… かわいい。
ほんの先っぽだけ挿れて、すぐに抜く。
濡れたピンク色の入り口が、ピチュ、クチュ、とやらしい音を立てる。何度も繰り返すと、イイところに触ってもらえない海老沢の尻が、焦れてもじもじと動く。
これがキスだったら、すごい甘くて優しいやつ。でも、下でするこれは意地悪だ。
もちろんわかっててやってる。
額をシーツに埋めたまま、潤んだ目を細めた海老沢が首をひねってオレを見上げた。
「…… ちゃんと、欲しい?」
そう訊くと、海老沢が少し顎をひく。
うなずいたんだと思う。よくできました、そう言ってやりたいけど。
まだ、足りない。
「じゃあ、言えよ。」
つぽん、と、亀頭を埋めてやる。もう少し進めれば、イイとこに触れる、ギリギリのところ。それを咥え込んだ入り口のひだが、くびれを包むようにきゅっとすぼんだ。
「意地はってないで、そろそろ言えって。」
海老沢が、への字に曲げた口をぎゅっと結ぶ。
それを見て、少し引いた腰を、一気に奥まで突き出した。
「う゛あっ!」
一見いつも通りなんだけど、ツッコミの反応が少し鈍い。話の途中から聞いてないことがあって、その割になにかを言いたそうにタイミングを計る。
それでも、家に誘えばついてくるし、抱き寄せれば拒むことはないんだよな。
「今日は、変なことはしないからさ。」
そう言って脱がせた時は、ホントにそのつもりだったんだけど。
なんかいつになく口数の少ない海老沢に、そんなら喋らせてやろうじゃん、ていう嗜虐性が働いてしまったのは、やっぱりオレがDomだからなんだろうか。
「やっぱおまえ、こないだ俺だけイったの、根にもってんだろ…… ?」
裸で四つん這いになった海老沢が、脇の下からオレを覗く。
苦しそうに眉を寄せている顔を見て、興奮が腰を直撃した。
海老沢が短く速い息を吐き出すのは、オレが後ろからゆるく突き動かしているからじゃない。いま一番海老沢を苦しめているのは、ちんこの根元に巻きつけた結束バンドだろう。
プラスチックでできたそれは、マジックテープでぴっちりとしたリング状になって海老沢の根元をきつく縛っている。半勃ちの状態でつけたから、興奮しても完全には勃起できない。そのままでは射精もできず、寸止めにされたまま逃げ場がない。
この状態で、どのくらいの時間が経っただろう。
何度か体位を変え、上にしたり下にしたりされて、涙目の海老沢の声が少し枯れてきた。
「ん…… ぅあ、は、あ、あ…… ふ、ぅう…… っ」
肘が落ちて、海老沢が額をシーツに擦り付ける。
オレはゆっくりとした腰の動きを繰り返し、浅いところで抜き差しを楽しんでいた。
この格好だと、オレのを咥え込んでるところがよく見える。
しわが伸びきって、いっぱいに開いたふちがオレの形になってるのが好き。
一回抜いて、閉じきらない入り口が中のエロいピンクをちょっと見せながらひくひくするのが好き。
多めに入れたローションが、そっから垂れてくんのも好きだ。
先っぽでそれをすくって、閉じかけた孔の周りに塗り込んでやるのが好き。期待して震える白い尻が、すごい…… かわいい。
ほんの先っぽだけ挿れて、すぐに抜く。
濡れたピンク色の入り口が、ピチュ、クチュ、とやらしい音を立てる。何度も繰り返すと、イイところに触ってもらえない海老沢の尻が、焦れてもじもじと動く。
これがキスだったら、すごい甘くて優しいやつ。でも、下でするこれは意地悪だ。
もちろんわかっててやってる。
額をシーツに埋めたまま、潤んだ目を細めた海老沢が首をひねってオレを見上げた。
「…… ちゃんと、欲しい?」
そう訊くと、海老沢が少し顎をひく。
うなずいたんだと思う。よくできました、そう言ってやりたいけど。
まだ、足りない。
「じゃあ、言えよ。」
つぽん、と、亀頭を埋めてやる。もう少し進めれば、イイとこに触れる、ギリギリのところ。それを咥え込んだ入り口のひだが、くびれを包むようにきゅっとすぼんだ。
「意地はってないで、そろそろ言えって。」
海老沢が、への字に曲げた口をぎゅっと結ぶ。
それを見て、少し引いた腰を、一気に奥まで突き出した。
「う゛あっ!」
0
お気に入りに追加
891
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる