14 / 78
Sub
3.
しおりを挟む
「だから、『カッコいい!』とか、『イケメぇン!』とか、気持ちいいとかもっととかあーん、死んじゃうー!とかもダメ…… 」
「言う、わけ、ねぇだろそんなこと!!」
俺は手の甲で、本郷の胸にツッコミを入れた。
結果的に、セーフワードは本郷の下の名前に決まった。いろいろ難しい言葉を考えても、とっさの時に出て来なきゃ意味がないし、かと言って普通に口に出してしまいそうなものでもダメだ。
俺は友達を下の名前で呼んだりしないし、俺にとって本郷は本郷で、「大悟」じゃない。
俺があいつを下の名前で呼んだら、強制的に機能停止。
ホントにそんな「魔法の呪文」みたいに使えるのか半信半疑だったけど、Domだと言う本郷自身が言うのだからそうなのだろう、と思った。
思えば、本郷の口からダイナミクスについて聞いたのも、この時が始めてだった。
「ちょぉ、おい、本気かよ!?」
我ながら情けない声が出た。
本郷が、ベッドの縁に座る俺に向き合うように、床に下りたからだ。
「マジで、するよ?でもやばいと思ったら、さっきのセーフワード、使っていいから。」
フェラだけなら、前を開けるだけでもできるはずなのに、俺は下半身に靴下しか履いていなかった。
「いいから下全部脱げって」
そう言われ、上半身は制服のシャツとセーター、下は丸出しという間抜けな格好だ。
本郷は俺の膝を両手で割ると、前に垂れるシャツの裾をそっと持ち上げた。
かき合いのときは、そんなに間近でそこを見られたわけじゃない。
俺はそれを凝視する本郷の視線が痛くて、顔をそむけた。
「ちょっと勃ってきてんだけど。なに、おまえ見られると興奮すんの?」
面白がるような口調で本郷がしゃべると、その息がふっふっ、とちんこにかかる。
どんな近くでしゃべってんだよ、と思って見たら、それを待っていたように幹をベロリと舐められた。
「わあぁっ!」
そんなとこに舌が触れるなんて初めてのことで、その濡れた生温かさに身体が震えた。
「もっと色気のある声だせよな。」
先っちょに唇をつけて、本郷が笑う。
「バカか!そういうのは女子に言えぇ!」
「残念でしたー。女子にちんこはありませーん。」
本郷は俺と目を合わせたまま、口を開けて俺のをその中に咥え込んだ。
「ふぁ…… っ!」
熱く柔らかな舌が、俺のを舐め回す。瞬殺で完勃ちになったのが自分でわかる。吸い上げるように圧をかけながら根元から舐め上げられ、そのまま一気に持っていかれそうになって、俺は焦った。
ヤバイヤバイこれどうしよホントだめこれもう出そう…… 恥ずか死ぬっ!!
腰がガクガクして座っていられなくなった俺は、ドサッと後ろに倒れこんだ。
そしたら、ちんこにかかっていた圧と熱がなくなった。本郷が口を離したからだ。
おかげで、男にフェラされて秒殺という羞恥からは、なんとか逃れられた。
「…… 武士の情けじゃ。」
そう言って見下ろしてくる本郷の唇が、唾液で光っていた。勝ち誇ったように笑うイケメンに、すでにイきそうになっていたことがバレていて悔しかったけど、寸止めにしてくれたことには素直に感謝した。
「かたじけない…… 」
上がった息の合間にそう言うと、本郷が、ふは、と吹き出した。
「言う、わけ、ねぇだろそんなこと!!」
俺は手の甲で、本郷の胸にツッコミを入れた。
結果的に、セーフワードは本郷の下の名前に決まった。いろいろ難しい言葉を考えても、とっさの時に出て来なきゃ意味がないし、かと言って普通に口に出してしまいそうなものでもダメだ。
俺は友達を下の名前で呼んだりしないし、俺にとって本郷は本郷で、「大悟」じゃない。
俺があいつを下の名前で呼んだら、強制的に機能停止。
ホントにそんな「魔法の呪文」みたいに使えるのか半信半疑だったけど、Domだと言う本郷自身が言うのだからそうなのだろう、と思った。
思えば、本郷の口からダイナミクスについて聞いたのも、この時が始めてだった。
「ちょぉ、おい、本気かよ!?」
我ながら情けない声が出た。
本郷が、ベッドの縁に座る俺に向き合うように、床に下りたからだ。
「マジで、するよ?でもやばいと思ったら、さっきのセーフワード、使っていいから。」
フェラだけなら、前を開けるだけでもできるはずなのに、俺は下半身に靴下しか履いていなかった。
「いいから下全部脱げって」
そう言われ、上半身は制服のシャツとセーター、下は丸出しという間抜けな格好だ。
本郷は俺の膝を両手で割ると、前に垂れるシャツの裾をそっと持ち上げた。
かき合いのときは、そんなに間近でそこを見られたわけじゃない。
俺はそれを凝視する本郷の視線が痛くて、顔をそむけた。
「ちょっと勃ってきてんだけど。なに、おまえ見られると興奮すんの?」
面白がるような口調で本郷がしゃべると、その息がふっふっ、とちんこにかかる。
どんな近くでしゃべってんだよ、と思って見たら、それを待っていたように幹をベロリと舐められた。
「わあぁっ!」
そんなとこに舌が触れるなんて初めてのことで、その濡れた生温かさに身体が震えた。
「もっと色気のある声だせよな。」
先っちょに唇をつけて、本郷が笑う。
「バカか!そういうのは女子に言えぇ!」
「残念でしたー。女子にちんこはありませーん。」
本郷は俺と目を合わせたまま、口を開けて俺のをその中に咥え込んだ。
「ふぁ…… っ!」
熱く柔らかな舌が、俺のを舐め回す。瞬殺で完勃ちになったのが自分でわかる。吸い上げるように圧をかけながら根元から舐め上げられ、そのまま一気に持っていかれそうになって、俺は焦った。
ヤバイヤバイこれどうしよホントだめこれもう出そう…… 恥ずか死ぬっ!!
腰がガクガクして座っていられなくなった俺は、ドサッと後ろに倒れこんだ。
そしたら、ちんこにかかっていた圧と熱がなくなった。本郷が口を離したからだ。
おかげで、男にフェラされて秒殺という羞恥からは、なんとか逃れられた。
「…… 武士の情けじゃ。」
そう言って見下ろしてくる本郷の唇が、唾液で光っていた。勝ち誇ったように笑うイケメンに、すでにイきそうになっていたことがバレていて悔しかったけど、寸止めにしてくれたことには素直に感謝した。
「かたじけない…… 」
上がった息の合間にそう言うと、本郷が、ふは、と吹き出した。
0
お気に入りに追加
894
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる