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ウィダニー
10.
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こいつはもう、見なくたってわかってる。どのくらい指を入れたとこに、それがあるのかなんて。
わざと、焦らされてる……
俺は奥に引っ込めていた舌で、上顎を撫でる本郷の舌の裏を、つうっとなぞった。
2度、3度。
舌が絡み合うのが苦手で、奥に逃げてた舌で、ねだる。
早く、早く、ちゃんと、触ってーー
もぉ、これで、分かんなかったらこいつ、殺す…… っ
死ぬほど恥ずかしいと思いながら薄目を開けると、ほんの数センチ先にある本郷の切れ長の目が、嬉しそうに、細められていて。
俺の中に入っている指先が、腹側にある前立腺をグッと、押した。
「んぅああぁぁっっ!」
快感を得た身体が痙攣して、のけぞるように、唇が離れた。
「あ、あ、やぁ、…… イ…… っ !!」
嘘っ!?1回押されただけで…… っ !?
そう思うのに、身体の奥から押し寄せる感じが止められない。本郷の手筒の中で、俺のは限界まで張り詰めて、白濁を放った。
いつもなら、それで終わるのに。
「あ…… っ!や、な、何…… っ!?これ、止まんねぇ…… っ !!」
先っちょから飛び出す白濁が、いつまでも、止まらなくて。
しかもそれが出てる間、頭が沸騰するみたいな、強烈な気持ち良さが、ずっと続いてて。
俺、アタマ、おかしくなんのかも、しんない…… っ
メーター振り切って、死んじゃうかも、しんない……っ
そんな最高に気持ちいい恐怖に、翻弄されていた。
***
「なぁ、今のって、どんな割合で出てたん?」
長い射精(みたいなの)が終わり、ぐったりした俺の息が少し落ち着くのを待って、本郷が聞いてきた。
シートも、俺の尻も、本郷の手も、ビチャビチャに濡れている。俺は後ろに座る本郷の胸に身体をもたせかけ、分かんねぇ、と呟いた。
精液は出た、と思う。射精の圧倒的な快感があったし、タマが軽くなった。でも途中から、なんか違うものが押し寄せる感じがして、人前でおしっこを漏らすような、すごい恥ずかしい気持ちで、でもいっそ全部出してスッキリしたいって感じに抗えなくて、膀胱のゼリーを、押し出した。
白濁を撒き散らし続ける自分が恥ずかしくて、でもそれが出てる間、ずっとおかしくなるくらい気持ちよくて、自分が、どんな声を出していたのかも分からない。
「俺…… 変な声、出した…… ?」
恐る恐る聞くと、本郷の口角が、グッと上がった。
あぁ、……残念な笑顔だ。
「録音しとけば良かった。」
「…… したら殺す。埋める。」
本郷は、ははは、と楽しそうに笑った。
「気持ちよかっただろ?」
本郷が頬を、俺の髪にこすりつける。たぶん頭を撫でたいんだろう。ゼリー(とか)でベタベタの手で撫でたら俺が怒るって知ってるから、そうしてるんだって分かる。
わざと、焦らされてる……
俺は奥に引っ込めていた舌で、上顎を撫でる本郷の舌の裏を、つうっとなぞった。
2度、3度。
舌が絡み合うのが苦手で、奥に逃げてた舌で、ねだる。
早く、早く、ちゃんと、触ってーー
もぉ、これで、分かんなかったらこいつ、殺す…… っ
死ぬほど恥ずかしいと思いながら薄目を開けると、ほんの数センチ先にある本郷の切れ長の目が、嬉しそうに、細められていて。
俺の中に入っている指先が、腹側にある前立腺をグッと、押した。
「んぅああぁぁっっ!」
快感を得た身体が痙攣して、のけぞるように、唇が離れた。
「あ、あ、やぁ、…… イ…… っ !!」
嘘っ!?1回押されただけで…… っ !?
そう思うのに、身体の奥から押し寄せる感じが止められない。本郷の手筒の中で、俺のは限界まで張り詰めて、白濁を放った。
いつもなら、それで終わるのに。
「あ…… っ!や、な、何…… っ!?これ、止まんねぇ…… っ !!」
先っちょから飛び出す白濁が、いつまでも、止まらなくて。
しかもそれが出てる間、頭が沸騰するみたいな、強烈な気持ち良さが、ずっと続いてて。
俺、アタマ、おかしくなんのかも、しんない…… っ
メーター振り切って、死んじゃうかも、しんない……っ
そんな最高に気持ちいい恐怖に、翻弄されていた。
***
「なぁ、今のって、どんな割合で出てたん?」
長い射精(みたいなの)が終わり、ぐったりした俺の息が少し落ち着くのを待って、本郷が聞いてきた。
シートも、俺の尻も、本郷の手も、ビチャビチャに濡れている。俺は後ろに座る本郷の胸に身体をもたせかけ、分かんねぇ、と呟いた。
精液は出た、と思う。射精の圧倒的な快感があったし、タマが軽くなった。でも途中から、なんか違うものが押し寄せる感じがして、人前でおしっこを漏らすような、すごい恥ずかしい気持ちで、でもいっそ全部出してスッキリしたいって感じに抗えなくて、膀胱のゼリーを、押し出した。
白濁を撒き散らし続ける自分が恥ずかしくて、でもそれが出てる間、ずっとおかしくなるくらい気持ちよくて、自分が、どんな声を出していたのかも分からない。
「俺…… 変な声、出した…… ?」
恐る恐る聞くと、本郷の口角が、グッと上がった。
あぁ、……残念な笑顔だ。
「録音しとけば良かった。」
「…… したら殺す。埋める。」
本郷は、ははは、と楽しそうに笑った。
「気持ちよかっただろ?」
本郷が頬を、俺の髪にこすりつける。たぶん頭を撫でたいんだろう。ゼリー(とか)でベタベタの手で撫でたら俺が怒るって知ってるから、そうしてるんだって分かる。
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