クラッシュゼリー

さほり

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ウィダニー

7.

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軽い口調で言われ、がんばるのは俺だけだろ、と思ったが言わなかった。

本当はもう、こんなプレイやめて普通にエッチしたい。
ちゃんと触って、挿れてほしい……

そんな本音こと、絶対言えない。

本郷にとってはこんなのただの好奇心で、自分でやるのが嫌だから俺で試してるだけだし。

「ん?どうした?もうちょっとがんばれるよな?」

黙った俺を、本郷が後ろから覗きこむ。前に抱かれている俺が俯くと、顔が見えないのだろう。顎を持ち上げられ、横っつらにキスされた。

仕方ねぇなぁ、と思ってうなずくと、

「いい子。」

耳元でささやかれて頭がぼうっとした。

本郷が左手で、俺のを優しくしごく。耳たぶを甘噛みされて、手の中にあるそれが恥ずかしいほど早く勃ち上がった。
本郷はその先っちょに飲み口を当てがうと、ゆっくりとパックを握り潰した。

「ん、んぅーー…… 」

少し慣れたとはいえ、尿道を逆流する異物の感覚に鳥肌が立つ。ほんのちょっとしか入っていないと分かったのに、ちんこの中心を侵していくゼリーに、身体を蹂躙される屈辱さえ感じた。

(ほんとこれ、気持ちよくないんだって…… っ)


耳にかかる本郷の息が熱い。ほのかにヨーグルトの香りがする息が、いつもより短く速い。

これのどこにおまえを興奮させる要素があんだよ……

腰に当たる本郷のちんこは、さっきから熱く滾ってゴリゴリと押し付けられている。その熱と甘さを知ってる俺の孔は、さっきからもの欲しいみたいにヒクヒクしてるのに……

これがんばったら、挿れてくれんの…… ?

でもがんばるって言っても、このプレイのゴールはどこにあるんだろう。

ふと疑問に思った瞬間、ヒヤッとした危機感のようなものが、突然俺を襲った。

「あ…… っ!」

身体がビクッとなって、ジュルル、と腹圧に押し出されたゼリーがこぼれた。

「ぅん?どした?」

「なんか…… わかんねぇけど、なんか、これ以上は入んないみたいな、行き止まり…… だったかも…… 」

「おまえの尿道は膀胱につながってねぇのかよ。」

「んなわけねぇだろ?!けど、たぶん今のより奥には入らない、と思う…… 。なんか、弁、みたいなのがある気がする。」

中学の時、理科の授業で習った。静脈には弁というのがついていて、血液が逆流しないようにしているとかなんとか。

たぶんそんなのが、尿道にもある。
弁、ていうか、壁?分かんないけど、何かがある。
感覚的に。

「ふうん?…… で、気持ちよかった?」

「え?」

「気持ちよかったかって聞いてんの。」

俺は言葉に詰まった。

気持ちよくはなかった。

でも、そう言ったら、じゃあ気持ちよくなるまでがんばろうと言われるに決まってる。

「気……持ち、よかった、よ?」

「…… ウソがヘタ。」

本郷は冷たく言い放つと、離していたゼリー飲料の飲み口を、三たび俺の鈴口にねじ込んだ。

「ぎゃあぁっっ!」

思わず悲鳴が出た。

強い圧力で、ゼリーが侵入してくるのが分かる。さっきまでは、斜めにしたちんこに、ほとんど重力で吸い込まれてるような感じだった。今は本郷の手で握り出されたゼリーが、逃げ惑うように俺の中になだれ込んでくる。

「や、やめ…… っ あぁ…… っ!」

勢いがあるせいで、さっきやばいと思ったあたりまで、ゼリーが到達するのが早かった。

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