6 / 78
ウィダニー
6.
しおりを挟む
反射的に目を向けた俺は、信じられないものを見た。今までの17年間、何物をも受け入れたことのないはずの俺の鈴口が、ゼリー飲料の飲み口をすっぽり咥えこんでいる。
やだ…… なんだこの、犯され感…… っ
「うん、入った入った。」
本郷の頬が、俺の横髪にすりすりとこすりつけられた。頭を撫でられているような錯覚に、訳もわからずじんわりと満たされたような安心感に包まれる。
「じゃあ、最初だから少しだけね。オレには加減がわかんないから、ちゃんとどんな感じか自分で言えよ?」
「あ…… あぁ、なんか、入ってる…… 入ってくるぅ…… っ!」
初めての感覚に、声が震える。今までそこに何かが入ってきたことなんかない。
しかも液体じゃなく、異物感をありありと感じるゼリーがゆっくりと、俺の尿道を侵していくのだ。
本郷がパックを握る手に力を込めるたびに、冷たいゼリーが少しずつ、奥へ奥へと流れ込んでくる。
「どう?気持ちいい…… ?」
「…… く、ない…… 」
俺は正直に言った。
ものすごい背徳感がある。尿道を逆流する異物感に、少し痛みもある。
でも、本郷とのいつものエッチで感じるような快感は、全くない。
「…… 痛みは?」
「…… ちょっと…… 」
本郷は小さく息を吐いた。
「わかった。じゃあ、一回出そうか。今のでどのくらい入ったのか、見たいし。」
そう言って本郷は、俺の先っちょにはまっていたゼリー飲料の飲み口を外した。
栓が外れて流れ落ちるかと思ったのに、俺のちんこはすっかり萎えてこいつの左手の上でくたりと横になり、その先からゼリーが垂れることはなかった。
ゼリーは中に入っているはずなのに、尿意みたいなものがないことで、俺はちょっと怖くなった。
「で…… 出ないよ…… ?」
「 …… そうだな。」
「そうだなって…… っ、これ、出なかったらどうなんだよ…… っ?!」
「落ち着けって。ひねり出すつもりで、いきんでみろ。」
右手で俺の頭を撫でながら、本郷が耳元でささやく。
そうされると不思議と気持ちが落ち着いて、俺は言われたとおりにしてみようと息を吸い込んだ。息を止め、グッと身体に力を入れる。尿道から何かを出そうとしたことなんかない。それでも、そこに圧を加えられていることを、身体で感じた。
ジュル、ジュルル……
先っちょから排出されたゼリーは、ほんのちょっとだった。まだ入っているだろうと思ってもう一度いきんだけど、がんばってももう何も出ない。
「なんで?もう、出ないんだけど…… 」
「まぁ、こんなもんだろう。飲み口は完全にはまってたわけじゃないから、おまえが動くたびに押し出されてこぼれてたし。」
そう言われて見ると、尻の下にこぼれたゼリーの水たまりができている。
結構な量が入ってきたように感じていたのに、実際には少しだけだったわけだ。よく考えてみれば、狭く細い尿道に入れる水分量なんかたかが知れている。
俺が、安心したような拍子抜けしたような気持ちでため息をつくと、本郷は左手を濡らすゼリーをペロリと舐めた。
「ちょ、おま、何やってんだよっ!?」
「あ?」
「あ?じゃねえよ!そ…… っ、それがどっから出てきたのか、わかって んのかよっ!?」
俺は呆れるやら恥ずかしいやらで、信じらんねぇ、とつぶやいた。本郷は不敵に笑う。
「今度おまえが『出てこねぇっ』って泣き出したら、オレが直接吸い出してやるよ。」
「な…… 泣いてねぇし!」
「……そうか?」
「そうだよ。…… つかやめろ、その口でキスすんなっ!」
俺は唇を寄せてきた本郷の胸を肘で押し返した。
「じゃあ、もう一回、がんばろっか。」
やだ…… なんだこの、犯され感…… っ
「うん、入った入った。」
本郷の頬が、俺の横髪にすりすりとこすりつけられた。頭を撫でられているような錯覚に、訳もわからずじんわりと満たされたような安心感に包まれる。
「じゃあ、最初だから少しだけね。オレには加減がわかんないから、ちゃんとどんな感じか自分で言えよ?」
「あ…… あぁ、なんか、入ってる…… 入ってくるぅ…… っ!」
初めての感覚に、声が震える。今までそこに何かが入ってきたことなんかない。
しかも液体じゃなく、異物感をありありと感じるゼリーがゆっくりと、俺の尿道を侵していくのだ。
本郷がパックを握る手に力を込めるたびに、冷たいゼリーが少しずつ、奥へ奥へと流れ込んでくる。
「どう?気持ちいい…… ?」
「…… く、ない…… 」
俺は正直に言った。
ものすごい背徳感がある。尿道を逆流する異物感に、少し痛みもある。
でも、本郷とのいつものエッチで感じるような快感は、全くない。
「…… 痛みは?」
「…… ちょっと…… 」
本郷は小さく息を吐いた。
「わかった。じゃあ、一回出そうか。今のでどのくらい入ったのか、見たいし。」
そう言って本郷は、俺の先っちょにはまっていたゼリー飲料の飲み口を外した。
栓が外れて流れ落ちるかと思ったのに、俺のちんこはすっかり萎えてこいつの左手の上でくたりと横になり、その先からゼリーが垂れることはなかった。
ゼリーは中に入っているはずなのに、尿意みたいなものがないことで、俺はちょっと怖くなった。
「で…… 出ないよ…… ?」
「 …… そうだな。」
「そうだなって…… っ、これ、出なかったらどうなんだよ…… っ?!」
「落ち着けって。ひねり出すつもりで、いきんでみろ。」
右手で俺の頭を撫でながら、本郷が耳元でささやく。
そうされると不思議と気持ちが落ち着いて、俺は言われたとおりにしてみようと息を吸い込んだ。息を止め、グッと身体に力を入れる。尿道から何かを出そうとしたことなんかない。それでも、そこに圧を加えられていることを、身体で感じた。
ジュル、ジュルル……
先っちょから排出されたゼリーは、ほんのちょっとだった。まだ入っているだろうと思ってもう一度いきんだけど、がんばってももう何も出ない。
「なんで?もう、出ないんだけど…… 」
「まぁ、こんなもんだろう。飲み口は完全にはまってたわけじゃないから、おまえが動くたびに押し出されてこぼれてたし。」
そう言われて見ると、尻の下にこぼれたゼリーの水たまりができている。
結構な量が入ってきたように感じていたのに、実際には少しだけだったわけだ。よく考えてみれば、狭く細い尿道に入れる水分量なんかたかが知れている。
俺が、安心したような拍子抜けしたような気持ちでため息をつくと、本郷は左手を濡らすゼリーをペロリと舐めた。
「ちょ、おま、何やってんだよっ!?」
「あ?」
「あ?じゃねえよ!そ…… っ、それがどっから出てきたのか、わかって んのかよっ!?」
俺は呆れるやら恥ずかしいやらで、信じらんねぇ、とつぶやいた。本郷は不敵に笑う。
「今度おまえが『出てこねぇっ』って泣き出したら、オレが直接吸い出してやるよ。」
「な…… 泣いてねぇし!」
「……そうか?」
「そうだよ。…… つかやめろ、その口でキスすんなっ!」
俺は唇を寄せてきた本郷の胸を肘で押し返した。
「じゃあ、もう一回、がんばろっか。」
0
お気に入りに追加
894
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる