クラッシュゼリー

さほり

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ウィダニー

5.

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本郷は指を離すと、俺の脚を解放した。
俺は慌てて上半身を起こし、シートの上に座る。
無駄にさまになる仕草でシャツを脱ぐと、本郷は膝でベッドに乗り上がった。

「花見が嫌なんじゃ、しょうがない。期待してるみたいだから、これ、試してみような。」

その手にはゼリー飲料が握られている。

「おまえが昼メシん時から期待してそわそわしてっから、オレまでムラムラしちゃったじゃん?」

「怯えてビクビクの間違いだっつーの。だいたいなんだよそれ、そんなの入んのかよぉ…… 」

「入るヒトと入んないヒトがいるみたいだな。大丈夫。まぁ、あんま無理そうならやめるから。便所ですげえまじめに勉強したわオレ。もぉ博士の域。あとは実験あるのみ。」

「漢文の勉強しろバカ!」

本郷は後ろに回り、俺を背中から抱きしめた。俺だって別に小柄ってわけじゃないのに、こいつの腕の中にすっぽり収まってしまう。

「んん…… っ!」

耳を舐められて、自然に声が漏れた。濡れた舌と熱い息が、外の音を遮断する。本郷は耳を攻めるとき、反対側の耳を大きな手のひらで塞ぐから、俺の頭の中はこいつの唾液で脳を侵されるような、ガサガサという音だけでいっぱいになる。

俺はなんだか、水の中の別世界に連れていかれたみたいに、頭がクラクラしてしまう。

「んーー…… 」

本郷の肩にもたせかけた頭に、パキン、という小さな音がした。

「ほら、ちょっと飲め。」

耳元でそう言って、本郷が俺の口にプラスチックの飲み口を当てがう。すぼめた唇で吸い込むと、ひんやりとしたゼリーの感触と甘いヨーグルトの香りが口の中に広がった。

「美味いだろ?」

返事の代わりに、こく、こく、と続けて飲んだ。
すると本郷がそれを俺の口から取り上げる。

「このくらいからやってみよ。…… 怖くないよな?」

本郷は指の腹で飲み口を押さえて、反対の手でパッケージの上からグチュグチュとゼリーを揉みほぐした。

そりゃあ怖いよ。怖いに決まってる。
だってそんなん、ホントに大丈夫なのかよ…… ?

そう思ったけど、なんでだか言えない。

俺はどうぞとでも言うように、甘勃あまだちのちんこを下から手で支えて持ち上げた。

至近距離から見上げる本郷の顔が、嬉しそうに笑う。
この無駄イケメン。
悪態つきたいのに、額にキスされて何も言えなくなった。

本郷の手に触れられ、俺のがぴくぴくと痙攣してさらに上向きになる。天を仰ぐ鈴口を指で左右に広げられて、思わず 「あ…… っ」と声が漏れた。

「海老沢ここ柔らかいから、入るんじゃないかと思うんだけど…… 」

そう言ってゼリー飲料の飲み口を当てがう本郷に驚いた。飲み口は直径5mmはある。

入るヒトと入らないヒトって、そっちかよ……!?

さすがに恐い。
それは無理。無理だって……

そう思っている間も、本郷は俺の鈴口を慣らすように、くぱぁ、くぱぁ、を繰り返している。

「痛すぎたら、言えよ?」

痛かったら、じゃねぇのかよ!!

そう突っ込もうとして口を開いたら、ちんこの先に痛みが走った。

「いぎゃ!!」

開いた口から出たのは、短い悲鳴だった。
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