22 / 57
第二十二話 決着
しおりを挟む
「シュ――」
ゾムビーは石を取り込んでいる1体のみとなった。
「よシ!」
「へへっ。お次も」
ゾムビーに斬りかかろうとする逃隠と抜刀。しかし、
「待て」
「!?」
「!?」
爆破は言う。
「私事で本当に悪いのだが、見た所、相手は1体。暫く、新手は現れそうにない。そこで、自分の実力を確かめておこうと思ってな」
「それっテ……」
逃隠が疑問に思う。
「サケル、セツナ。下がっていてくれないか? 私一人でどれだけ通用するか、試してみる。だが、万が一危なくなったら、頼むぞ」
爆破は言いながらツカツカと歩いていく。道を開ける逃隠と抜刀。
(初めて……スマシさんが石のゾムビーと、一人で対峙する。やれるのか……? でも、スマシさんなら……!)
不安と期待を寄せる主人公。
「ザッ」
爆破とゾムビーとの距離は、バーストの射程圏内に入った。手にしていた宝石をしまう爆破。
「さて……これはもう、今は必要無い。一人になってしまったな、化け物。今からその体内にある宝石と……お前の命を、貰う!!」
手をゾムビーにかざす爆破。
「……バースト」
「ボンッ‼」
爆発するゾムビー。
「やったか!?」
爆風から身を守りつつ、ゾムビーの方向を凝視する主人公。立ち込めていた煙が消える。すると、
「ゾ……」
そこにはほぼ無傷のゾムビーが立ち尽くしていた。
「やはり、一筋縄ではいかないか、石のゾムビー……ならば!」
「ボッ!」
再びバーストを放つ爆破。更に続けてバーストを放つ。
「ボンッ! ボッ! ボボッ! ボボンッ!」
(凄い! ……あんなに連続して……)
息を呑む主人公。
「! ! ! !!」
攻撃の手を休めない爆破。
「ゾ……ゾ……ゾォ……ォ……(ぐ……ぐぅ……)」
初めの内は再生できていたものの、連続した攻撃を受け、次第に体が欠けていくゾムビー。みるみる内に体が小さくなっていく。
「ボッ! ボッ!」
爆風が立ち込める中、そこにいた全員に戦慄が走る。
「……ごくリ」
「す……すげぇ」
「隊長……」
ただ立ち尽くす事しかできない逃隠、抜刀、狩人隊員。
(そろそろ、仕上げか? ……全力を超える一撃を、喰らわせてやる……!!)
目をキッとさせる爆破。
「バーストォオオオ!!」
「ボボォオオオン!!!!」
ゾムビーが大爆発した。
「ゴォオオオオ!!」
さっきまでとは比べ物にならないほどの強い爆風が、辺りに吹き荒れた。
「ぐあっ」
主人公達は思わず手で顔を覆う。
(凄い爆風だ……気を抜くと、吹き飛ばされそうになる)
腰を低くして、なんとか持ちこたえる主人公。
「ビュォオオ……」
暫く吹き荒れた風が、ようやく止んだ。
「!」
前方を確認する一同。そこには、直径10mほどの穴が地面に開いており、ゾムビーの姿は跡形も無く消え去っていた。
「キラッ」
穴の上空に光り輝くモノが。
「カランッ」
上空から落下してきたもの、それは紫色の宝石だった。それを拾い上げる爆破。
「恐ろしく硬い宝石だな。これだけは破壊できなかった……まぁ、1体なら、なんとかなるな! よし、皆。次は周囲の状況確認だ」
あっけらかんとしている爆破に、たじろぐ一同。
(1体なら……ねぇ)
(はわわわワ)
(凄い……本当に一人だけで倒すなんて……)
抜刀、逃隠、主人公がそれぞれ思いを巡らせる。
「? どうした? 皆。行くぞ」
爆破はキョトンとする。
「ハ、ハイ‼」
一同は答える。
――その後、3時間にわたる川周辺の探索が行われたが、ゾムビーは1体たりとも姿を現さなかった。ただ、ゴミ等による周囲の環境の悪さが目についた。
宇宙――。
ゾムビーの親玉が苦渋の表情を浮かべていた。
『マサカ……日本トイウ国ノ超能力者ガココマデノチカラヲ持ッテイルトハ……。モハヤアメリカノ二ノ次ノ対応デハイケナイ。早急ニ手ヲ打タナケレバ』
「いやー、ほんまに助かりましたわぁ!」
爆破に礼を言う狩人・関西支部の男。
「いやな、超能力者や武装部隊も、こちらの支部にも居りますねんけど、先刻のドンパチで負傷してもうてやなぁ、戦える状態では無かったんですわぁ」
「そうなんですね。お役に立てて光栄です。……一つ、質問しても宜しいですか?」
爆破は問う。
「はぁ、なんでありますか?」
「市は、そして貴方の部隊はこの川の状況をどうなさっているのでしょうか?」
真剣な表情の爆破。
「はぁ……そりゃあ、ゾムビーが出てきよったら戦うて倒してますわ。市の方は、えーと、緊急速報や避難警報を放送してるんとちゃいますの?」
「そういう事ではありません!」
答えた男に、強い口調で言う爆破。
「なな、な?」
動揺する男。
「川周辺の環境、酷過ぎると思いませんか? 川にも道端にも、ゴミ、ゴミ、ゴミ。異臭もしています。これではゾムビーが発生しやすいのも、無理はありません。いえ! もはやゾムビー以前の問題です。立って歩ける土地がある事に感謝し、綺麗に保とうとは思わないんですか?」
「ぐぐぅ……仰る通りですわ……」
爆破の言葉に、言い返す言葉が無い男。
「これではいくらこちらが駆けつけようとも、再びゾムビーが発生する事の繰り返しで、キリがありませんよ? 川だけでなく、この土地全体の環境保護活動にも、力を入れて下さい」
「分かりました」
頭を下げる男。
――数週間後、川周辺にはゴミ箱の設置、ごみのポイ捨て禁止を呼びかけるポスターの貼り付けや、声掛け等が行われるようになり、少しずつではあるが、環境改善の兆しが見えつつある。時間は掛かるが、いつの日か、川やこの土地の環境が綺麗な状態に保たれる日が来るだろう。
――大阪での戦いが終わった夜、かに〇楽にて。
「かんぱーい!」
「かにダァ――」
「こいつぁ旨いかにだぜぇえ!」
逃隠、抜刀がおいしそうにかにを食べている。
「今日は私の奢りだ。じゃんじゃん食べてくれ。東店は少し破壊してしまったが、ここは無事だ。ここの店舗にお金を使い、少々詫びを入れなければな。それと、ホテルはもう用意してある。ゴク……ゴク……ゴク……プハァ――――、生き返る」
爆破は明るく言い、ビールを飲む。一方で主人公。
(ああ、結局、泊まりか……明日の午前の授業も……出られない。勉強、追いつけるかなぁ?)
「どうした? ツトム。顔色が優れないぞ?」
爆破が主人公を心配する。
「あ、いいえ。ゴク……ゴク……プハァ――、おいしいです。烏龍茶」
烏龍茶を飲み、気丈に振る舞う主人公。
「そうか、はは。ならいい」
爆破はお酒が入っているせいか、いつもより明るい。
「ははは、……ところで、今日もすごかったですね。スマシさん。一人で石のゾムビーを倒しちゃうなんて……」
主人公が話を切り出す。
「いや、ギリギリのところだった。無理をしたせいで、もうクタクタだ。ふわぁ――あ」
大きな欠伸をする爆破。顔を机に伏せる。
「……もっと……強くならないと、な…………すー……すー……」
寝始めてしまう爆破。
(……超能力を使うのって体力がいるからなぁ。スマシさんですら、疲れちゃうコトだってあるんだよな)
優しく見守る主人公。
「爆破隊長ー!」
「吞みましょオ――!」
抜刀と逃隠が元気に言う。
「しー」
主人公は、二人に向かって人差し指を立てる。
「ん?」
「ア……!」
二人は爆破の様子に気付く。
「寝てらぁ」
「隊長っテ、こうして見ると結構可愛いんだナ」
「店を出る時までは、寝かしておいてあげよう」
三人は暫く爆破の寝顔を見てから、かにを満喫した。
ゾムビーは石を取り込んでいる1体のみとなった。
「よシ!」
「へへっ。お次も」
ゾムビーに斬りかかろうとする逃隠と抜刀。しかし、
「待て」
「!?」
「!?」
爆破は言う。
「私事で本当に悪いのだが、見た所、相手は1体。暫く、新手は現れそうにない。そこで、自分の実力を確かめておこうと思ってな」
「それっテ……」
逃隠が疑問に思う。
「サケル、セツナ。下がっていてくれないか? 私一人でどれだけ通用するか、試してみる。だが、万が一危なくなったら、頼むぞ」
爆破は言いながらツカツカと歩いていく。道を開ける逃隠と抜刀。
(初めて……スマシさんが石のゾムビーと、一人で対峙する。やれるのか……? でも、スマシさんなら……!)
不安と期待を寄せる主人公。
「ザッ」
爆破とゾムビーとの距離は、バーストの射程圏内に入った。手にしていた宝石をしまう爆破。
「さて……これはもう、今は必要無い。一人になってしまったな、化け物。今からその体内にある宝石と……お前の命を、貰う!!」
手をゾムビーにかざす爆破。
「……バースト」
「ボンッ‼」
爆発するゾムビー。
「やったか!?」
爆風から身を守りつつ、ゾムビーの方向を凝視する主人公。立ち込めていた煙が消える。すると、
「ゾ……」
そこにはほぼ無傷のゾムビーが立ち尽くしていた。
「やはり、一筋縄ではいかないか、石のゾムビー……ならば!」
「ボッ!」
再びバーストを放つ爆破。更に続けてバーストを放つ。
「ボンッ! ボッ! ボボッ! ボボンッ!」
(凄い! ……あんなに連続して……)
息を呑む主人公。
「! ! ! !!」
攻撃の手を休めない爆破。
「ゾ……ゾ……ゾォ……ォ……(ぐ……ぐぅ……)」
初めの内は再生できていたものの、連続した攻撃を受け、次第に体が欠けていくゾムビー。みるみる内に体が小さくなっていく。
「ボッ! ボッ!」
爆風が立ち込める中、そこにいた全員に戦慄が走る。
「……ごくリ」
「す……すげぇ」
「隊長……」
ただ立ち尽くす事しかできない逃隠、抜刀、狩人隊員。
(そろそろ、仕上げか? ……全力を超える一撃を、喰らわせてやる……!!)
目をキッとさせる爆破。
「バーストォオオオ!!」
「ボボォオオオン!!!!」
ゾムビーが大爆発した。
「ゴォオオオオ!!」
さっきまでとは比べ物にならないほどの強い爆風が、辺りに吹き荒れた。
「ぐあっ」
主人公達は思わず手で顔を覆う。
(凄い爆風だ……気を抜くと、吹き飛ばされそうになる)
腰を低くして、なんとか持ちこたえる主人公。
「ビュォオオ……」
暫く吹き荒れた風が、ようやく止んだ。
「!」
前方を確認する一同。そこには、直径10mほどの穴が地面に開いており、ゾムビーの姿は跡形も無く消え去っていた。
「キラッ」
穴の上空に光り輝くモノが。
「カランッ」
上空から落下してきたもの、それは紫色の宝石だった。それを拾い上げる爆破。
「恐ろしく硬い宝石だな。これだけは破壊できなかった……まぁ、1体なら、なんとかなるな! よし、皆。次は周囲の状況確認だ」
あっけらかんとしている爆破に、たじろぐ一同。
(1体なら……ねぇ)
(はわわわワ)
(凄い……本当に一人だけで倒すなんて……)
抜刀、逃隠、主人公がそれぞれ思いを巡らせる。
「? どうした? 皆。行くぞ」
爆破はキョトンとする。
「ハ、ハイ‼」
一同は答える。
――その後、3時間にわたる川周辺の探索が行われたが、ゾムビーは1体たりとも姿を現さなかった。ただ、ゴミ等による周囲の環境の悪さが目についた。
宇宙――。
ゾムビーの親玉が苦渋の表情を浮かべていた。
『マサカ……日本トイウ国ノ超能力者ガココマデノチカラヲ持ッテイルトハ……。モハヤアメリカノ二ノ次ノ対応デハイケナイ。早急ニ手ヲ打タナケレバ』
「いやー、ほんまに助かりましたわぁ!」
爆破に礼を言う狩人・関西支部の男。
「いやな、超能力者や武装部隊も、こちらの支部にも居りますねんけど、先刻のドンパチで負傷してもうてやなぁ、戦える状態では無かったんですわぁ」
「そうなんですね。お役に立てて光栄です。……一つ、質問しても宜しいですか?」
爆破は問う。
「はぁ、なんでありますか?」
「市は、そして貴方の部隊はこの川の状況をどうなさっているのでしょうか?」
真剣な表情の爆破。
「はぁ……そりゃあ、ゾムビーが出てきよったら戦うて倒してますわ。市の方は、えーと、緊急速報や避難警報を放送してるんとちゃいますの?」
「そういう事ではありません!」
答えた男に、強い口調で言う爆破。
「なな、な?」
動揺する男。
「川周辺の環境、酷過ぎると思いませんか? 川にも道端にも、ゴミ、ゴミ、ゴミ。異臭もしています。これではゾムビーが発生しやすいのも、無理はありません。いえ! もはやゾムビー以前の問題です。立って歩ける土地がある事に感謝し、綺麗に保とうとは思わないんですか?」
「ぐぐぅ……仰る通りですわ……」
爆破の言葉に、言い返す言葉が無い男。
「これではいくらこちらが駆けつけようとも、再びゾムビーが発生する事の繰り返しで、キリがありませんよ? 川だけでなく、この土地全体の環境保護活動にも、力を入れて下さい」
「分かりました」
頭を下げる男。
――数週間後、川周辺にはゴミ箱の設置、ごみのポイ捨て禁止を呼びかけるポスターの貼り付けや、声掛け等が行われるようになり、少しずつではあるが、環境改善の兆しが見えつつある。時間は掛かるが、いつの日か、川やこの土地の環境が綺麗な状態に保たれる日が来るだろう。
――大阪での戦いが終わった夜、かに〇楽にて。
「かんぱーい!」
「かにダァ――」
「こいつぁ旨いかにだぜぇえ!」
逃隠、抜刀がおいしそうにかにを食べている。
「今日は私の奢りだ。じゃんじゃん食べてくれ。東店は少し破壊してしまったが、ここは無事だ。ここの店舗にお金を使い、少々詫びを入れなければな。それと、ホテルはもう用意してある。ゴク……ゴク……ゴク……プハァ――――、生き返る」
爆破は明るく言い、ビールを飲む。一方で主人公。
(ああ、結局、泊まりか……明日の午前の授業も……出られない。勉強、追いつけるかなぁ?)
「どうした? ツトム。顔色が優れないぞ?」
爆破が主人公を心配する。
「あ、いいえ。ゴク……ゴク……プハァ――、おいしいです。烏龍茶」
烏龍茶を飲み、気丈に振る舞う主人公。
「そうか、はは。ならいい」
爆破はお酒が入っているせいか、いつもより明るい。
「ははは、……ところで、今日もすごかったですね。スマシさん。一人で石のゾムビーを倒しちゃうなんて……」
主人公が話を切り出す。
「いや、ギリギリのところだった。無理をしたせいで、もうクタクタだ。ふわぁ――あ」
大きな欠伸をする爆破。顔を机に伏せる。
「……もっと……強くならないと、な…………すー……すー……」
寝始めてしまう爆破。
(……超能力を使うのって体力がいるからなぁ。スマシさんですら、疲れちゃうコトだってあるんだよな)
優しく見守る主人公。
「爆破隊長ー!」
「吞みましょオ――!」
抜刀と逃隠が元気に言う。
「しー」
主人公は、二人に向かって人差し指を立てる。
「ん?」
「ア……!」
二人は爆破の様子に気付く。
「寝てらぁ」
「隊長っテ、こうして見ると結構可愛いんだナ」
「店を出る時までは、寝かしておいてあげよう」
三人は暫く爆破の寝顔を見てから、かにを満喫した。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
回避とサイコとツトム_第三章 旅先珍道中
いぶさん
SF
ゾムビーの能力を高める『石』……。狩人達がそれを手に入れてから、ゾムビー側にある異変が。そんな中、狩人・関西支部からとある電話が掛かってくる。また、主人公達、中学生にとってのビッグイベント、クリスマスや修学旅行の季節も訪れる。
大阪や修学旅行先で主人公を待ち受けているモノとは!? クリスマスを通じての主人公の恋の行方は?
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
スターゲイザー~楽園12~
志賀雅基
SF
◆誰より愉快に/真剣に遊んだ/悔いはないか/在った筈の明日を夢想しないか◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員Part12[全36話]
大昔にテラを旅立った世代交代艦が戻ってきた。だが艦内は未知のウイルスで全滅しており別の恒星へ投げ込み処理することに。その責を担い艦と運命を共にするのは寿命も残り数日の航空宇宙監視局長であるアンドロイド。そこに造られたばかりのアンドロイドを次期局長としてシドとハイファが連れて行くと……。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる