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北欧神話篇
デスゲーム
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死というものはかつての人類には、抗うことのできないものだった。
だからこそ、その死を具現化した神などは、多くの神話に登場する。
ヒュプノスの修理と、マッハたちの介抱をマオに任せ、オレはコロシアムの中へと入っていった。
コロシアムの周囲やその中に警備はいたが、大詰めに迫ったオーディン配下の人間とクロノス配下の人間による殺しあいに気をとられていたのか、簡単に眠らせることができた。
そう……戦いはすでに大詰めだった。
オーディンの兵7人がクロノスの兵3人を追い詰めていた。
一万人いたとされる人間が10人近くに……
コロシアム内には、倒された人々の死体が転がり、中央にある食人植物がそれを回収し養分に変えている。
「やめろ!」
オレは、強化服を来た人々の攻撃を一斉に受けながらその中に割って入った。
「誰だか知らないが、神聖な戦いを汚すような真似はやめてもらおうか。」
「そう。このデスゲームの邪魔をするのではあれば、死を与えるしかない。」
オーディンとクロノスが、戦場に現れる。
コロシアムで戦っていた人々は、声を失い、固まっている。
いや、風の音も止み、先ほどオレが降りたときに巻き上がった砂塵も空中で静止してある。
「時間でも止まったか?」
「!?……貴様、何故、動ける?」
確かに、オレ自身もこんな初めて味わった力に、何故対抗できたのかはわからない。
だが、神の名を持つメンバーがオレの部下として用意されていたのであれば、オレがそれ以上の力を持っていたとしてもおかしくはない。
「時の神・クロノスか……お前の力は、オレには通用しない。」
オレは、ゆっくりとクロノスへ近付いていく。
クロノスは、オレに何度も攻撃を仕掛けるが、それらの攻撃もオレの体に傷を付けることは無い。
オレは、クロノスの額に手を当て、その記憶を探ると、必要なもの以外を全て消し去り、傀儡にした。
クロノスが膝をつくとともに、再び時間が動き始める。
だからこそ、その死を具現化した神などは、多くの神話に登場する。
ヒュプノスの修理と、マッハたちの介抱をマオに任せ、オレはコロシアムの中へと入っていった。
コロシアムの周囲やその中に警備はいたが、大詰めに迫ったオーディン配下の人間とクロノス配下の人間による殺しあいに気をとられていたのか、簡単に眠らせることができた。
そう……戦いはすでに大詰めだった。
オーディンの兵7人がクロノスの兵3人を追い詰めていた。
一万人いたとされる人間が10人近くに……
コロシアム内には、倒された人々の死体が転がり、中央にある食人植物がそれを回収し養分に変えている。
「やめろ!」
オレは、強化服を来た人々の攻撃を一斉に受けながらその中に割って入った。
「誰だか知らないが、神聖な戦いを汚すような真似はやめてもらおうか。」
「そう。このデスゲームの邪魔をするのではあれば、死を与えるしかない。」
オーディンとクロノスが、戦場に現れる。
コロシアムで戦っていた人々は、声を失い、固まっている。
いや、風の音も止み、先ほどオレが降りたときに巻き上がった砂塵も空中で静止してある。
「時間でも止まったか?」
「!?……貴様、何故、動ける?」
確かに、オレ自身もこんな初めて味わった力に、何故対抗できたのかはわからない。
だが、神の名を持つメンバーがオレの部下として用意されていたのであれば、オレがそれ以上の力を持っていたとしてもおかしくはない。
「時の神・クロノスか……お前の力は、オレには通用しない。」
オレは、ゆっくりとクロノスへ近付いていく。
クロノスは、オレに何度も攻撃を仕掛けるが、それらの攻撃もオレの体に傷を付けることは無い。
オレは、クロノスの額に手を当て、その記憶を探ると、必要なもの以外を全て消し去り、傀儡にした。
クロノスが膝をつくとともに、再び時間が動き始める。
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